富士市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
目次 |
[編集] 概要
市町別人口静岡県第3位。静岡県東部の中心都市の1つ。富士地区の行政・商業・工業の核であり、日本製紙(旧・大昭和製紙)、王子製紙などの多数の製紙工場がある。 また、竹取物語の舞台ともいわれ、源平合戦の際には富士川の合戦の舞台となった。雁堤など富士川の堤防が完成し、潤井川の灌漑が進む前は広い範囲で「浮島ケ原」と呼ばれる湿地帯であった。
江戸時代には東海道の宿場町の一つである吉原宿が存在したが、津波で2度壊滅的な被害を受け、その度に宿場の位置が内陸部に移動している。
[編集] 都市情報
[編集] 地理
- 日本一の山富士山を仰ぎ、駿河湾に面す。
- 富士山の見えた日数は一年の内、210日(全体136日、一部74日)であった。(2004年)
- 戦後の高度成長期、製紙工場の排水で田子の浦港にヘドロが溜まり水質が極度に悪化し、また大気汚染で気管支ぜんそく患者が多数あらわれたため大きな社会問題になった。
[編集] 隣接する自治体
[編集] 歴史
- 1889年(明治22年)富士郡吉原町、島田村、伝法村、今泉村、元吉原村、須津村、吉永村、原田村、大淵村、加島村、田子浦村、岩松村、鷹岡村が誕生。
- 1929年(昭和4年) 加島村が富士町となる。
- 1933年(昭和8年) 鷹岡村が鷹岡町となる。
- 1940年(昭和15年)吉原町が島田村を合併。
- 1941年(昭和16年)吉原町が伝法村を合併。
- 1942年(昭和17年)吉原町が今泉村を合併。
- 1948年(昭和23年)吉原町が吉原市となる。
- 1954年(昭和29年)富士町・田子浦村・岩松村の合併により、 (旧) 富士市誕生。
- 1955年(昭和30年)吉原市が元吉原、須津、吉永、原田村、大淵村を合併。
- 1956年(昭和31年)吉原市が駿東郡原町の浮島地区三地区を合併。
- 1966年(昭和41年)吉原市・ (旧) 富士市・鷹岡町の合併により富士市誕生。
- 2001年(平成13年)特例市となる。
[編集] 産業
[編集] 第一次産業
[編集] 第二次産業
- 富士市は、工業の盛んな街である。なかでも、豊富なわき水を利用した製紙業が盛んである。製紙工場は市内に67社78工場あり、その数は全国一である。市内での紙・板紙類の総生産量は全国の12.3%あまりを占め、特に家庭紙(トイレットペーパーなど)は生産量日本一を誇る。
- 紙の街富士市の歴史は古い。平安時代の延喜式に「駿河より紙を貢ぐ」とある。鎌倉時代には幕府御用達の紙の中に「駿河半紙」があったという。江戸時代文化年間には三椏を原料として駿河半紙をすき、江戸や京、大坂において好評を博した。また、吉原地区では原料の三椏が量産栽培され、豊富に湧出する水を利用して製紙業が普及した。明治時代に入って洋紙の製造技術が導入され、(旧)王子製紙が近代的な製紙工場を開設した。その後、水源が豊富な吉原地区を中心に中小製紙会社が次々と設立され栄えたが、1990年代半ばより、海外からの安価な紙の輸入増加やバブル崩壊による需要減などによる紙価低迷で、経営難に陥る中小製紙会社が急増した。かつては優良企業だった天間製紙や井出製紙など、菓子折りなどの化粧箱に使われる白色コートボール紙を生産していた多くの会社が倒産、家庭紙の分野でも倒産・廃業・大手製紙会社傘下への系列化が進んでおり、地域の雇用問題にも大きな影響を及ぼしている。
[編集] 第三次産業
[編集] 本社や工場をおく企業
- 旭化成 富士支社
- 王子製紙 富士工場
- ジヤトコ 本社
- エンチョー 本社
- 日本大昭和板紙吉永 本社
- マキヤ 本社
- 三島製紙 原田工場
- ユニプレス 富士工場
- 日本製紙 富士工場
- 東芝キヤリア 富士事業所
- 日本食品化工 富士工場
- 日本プラスト 本社
- 高木産業 本社
[編集] 商業
- 富士市の商業地区は、大きく吉原地区、富士駅前地区、ロゼシアター周辺地区に分かれている。これは、富士市が旧富士市と旧吉原市が合併して出来た市であるということが強く影響している。吉原地区は、吉原市の中心市街地である。富士駅前地区は、旧富士市の中心市街地である。ロゼシアター周辺地区は、合併の際に富士地区と吉原地区のおおよそ中心地が区画整理され、大型路面店が計画的に集められた地区である。
[編集] 吉原地区
[編集] 富士駅前地区
- 富士駅前商店街
- 富士ショッピングセンターパピー
- イトーヨーカドー富士店
[編集] ロゼシアター周辺地区
[編集] 他郊外
[編集] 市政
[編集] 市議会
- 市長 鈴木尚(2期目)
- 市議会議員数 36名(定数36名)
- 市議会構成
- 市民クラブ 9名
- 市民連合 6名
- 真政会 4名
- 耀 3名
- 日本共産党議員団 3名
- 創政会 3名
- 公明党議員団 3名
- 未来ネット 2名
- 民主クラブ 1名
- チャレンジ21 1名
- 無所属 1名
現在、市議会議員数の削減が検討されていたが「人口24万人の市に現在の36人という数でさえ少ない」として据え置きが決まり市民から批判が起きている。
[編集] 予算
- 平成18年度
- 一般会計 708億0000万
- 特別会計 562億8853万
- 企業会計 168億5057万
- 合計 1439億3910万
[編集] 地元の報道機関
[編集] 新聞
[編集] FM放送
- 富士コミュニティエフエム放送「Radio-f」2005年11月3日開局
[編集] 交通
[編集] 交通政策
- 富士市は低密度な市街地が連続している上に、街の中心が吉原商店街や富士駅前商店街などの駅前から、駅から遠い市役所・ロゼシアター周辺に移動しているために、モータリーゼーションが進展している。現在、富士市の交通手段に占める自動車の割合が66.5%を占め、鉄道・バスなど公共交通機関の分担率は10%未満である。公共交通機関の利用者数も年々減少しており、平成5年~平成13年の9年間で、岳南鉄道利用者数は約半減、バス利用者数も半減している。現在富士市では、公共交通機関を動く公共施設と位置づけ、その活性化のために、富士急静岡バス㈱が運営するコミュニティーバス「ひまわり」を支援したり、DMVの利用を検討したりしている。
[編集] 鉄道
- 新富士駅は、富士市で、唯一利用者数が増えている駅である。東海道本線の富士駅とは離れているため、利用するためには富士駅からのバス(毎時2本程度)や、自家用車による送迎が必要となる。新富士駅周辺に安価な有料駐車場も多いため、自家用車で新富士駅周辺まで来て、パーク&トリップをする人も多い。富士市の中心駅としての機能を持たせるため、駅周辺に産業展示施設の建設が計画されている。DMVによって、富士駅及び岳南鉄道と繋ぐ計画がある。
[編集] バス
[編集] バスターミナル
[編集] 駅を起点とするバス路線
- 新富士駅発
- 新富士駅-吉原中央駅
- 富士駅南口経由
- ロゼシアター経由
- 富士中央病院経由
- 新富士駅-富士駅
- 新富士駅-吉原中央駅
- 吉原駅発
- 吉原駅-沼津駅
- 吉原駅-吉原中央駅
[編集] 道路
- 現在第二東名高速道路の建設が進んでおり、西富士道路との交点にインターチェンジが新たに造られる予定である。
[編集] 港湾
- 田子の浦港(重要港湾)
[編集] 教育
[編集] 教育政策
- 2003年度より、一部の小中学校に於いて二学期制を導入。その研究結果を基に、「子どもたちに『確かな学力』の定着を図り、『豊かな人間性』をはぐくむ学校教育の一層の充実をねらう取り組み」として、2006年度より富士市内全小中学校で二学期制を実施している。
- 読書の大切さを感じ、本と親しむ子どもを増やすため、全小中学校に学校図書館司書を配置している。
[編集] 学校
- 大学 富士常葉大学
- 専門学校
- 市立 富士市立看護専門学校
- 私立 富士リハビリテーション専門学校
- 高等学校
- 中学校 市立 14校
- 小学校 市立 25校
- 特殊教育学校
- 静岡県立富士養護学校(小、中、高)
- 公民館 24館
[編集] 芸術文化施設
[編集] ホール・劇場
- 富士市文化会館 ロゼシアター ロゼシアターホームページ
- 富士市勤労者総合福祉センター ラ・ホール富士
[編集] 主要な公園
- 丸火自然公園
- 中央公園
- 岩本山公園
- 広見公園
- 富士と港の見える公園
- 新町通公園
- 富士緑道
[編集] スポーツ施設
- 富士総合運動公園
- 富士球場
- 陸上競技場
- 温水プール
- 富士体育センター(旧勤労者体育館)
- 県富士水泳場
- 富士マリンプール
- 厚原スポーツ公園
- 富士川緑地
- 新富士球場
- 富士体育館
[編集] 図書館・博物館
- 富士市立博物館
- 富士市立中央図書館(本館 分館)
- 今泉分室
- 田子浦分室
- 富士市立東図書館
- 富士市立西図書館
- 富士文庫
- でごいち文庫
[編集] 文化財
[編集] 名所・旧跡
- 雁堤
- ディアナ号の碇
- 左富士
- 平家越え
- 源太坂
[編集] 観光
- レジャー
- 富士山こどもの国
- 富士マリンプール
- 丸火自然公園
- 竹採公園
- 広見公園
[編集] 著名人
- 赤星貴文 (サッカー選手)
- いかりや長介 (タレント)<出生は東京都墨田区(旧本所区)、1944年に富士市(旧吉原市)に疎開>
- 小野隆洋 (トロンボーン奏者)
- 川口能活 (サッカー選手)
- 近藤修司(プロレスラー)
- 大石真翔(プロレスラー)
- 佐藤由紀彦 (サッカー選手)
- 佐野瑞樹 (アナウンサー)
- 佐藤文康 (アナウンサー)
- 杉山明子 (アナウンサー)
- すがやみつる (漫画家)
- 土屋昌巳 (歌手)
- 角替和枝 (女優)
- 林哲司 (作曲家)
- 諸星和己 (タレント)
- 山口美也子 (女優)
- 山本みどり (女優)
[編集] 著名団体
[編集] 外部リンク
- 静岡県の自治体等
-
静岡市: 葵区 | 駿河区 | 清水区 その他市部: 浜松市 | 沼津市 | 熱海市 | 三島市 | 富士宮市 | 伊東市 | 島田市 | 富士市 | 磐田市 | 焼津市 | 掛川市 | 藤枝市 | 御殿場市 | 袋井市 | 下田市 | 裾野市 | 湖西市 | 伊豆市 | 御前崎市 | 菊川市 | 伊豆の国市 | 牧之原市 賀茂郡: 東伊豆町 | 河津町 | 南伊豆町 | 松崎町 | 西伊豆町 田方郡: 函南町 駿東郡: 清水町 | 長泉町 | 小山町 富士郡: 芝川町 庵原郡: 富士川町 | 由比町 志太郡: 岡部町 | 大井川町 榛原郡: 吉田町 | 川根町 | 川根本町 周智郡: 森町 浜名郡: 新居町
カテゴリ: 静岡県の市町村 | 富士市 | 日本の市町村のスタブ項目