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奇術 - Wikipedia

奇術

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

奇術きじゅつ)あるいはマジックとは、人間の錯覚や思い込みを利用し、実際には合理的な原理を応用してあたかも「実現不可能なこと」が起きているかのように見せかける芸能。通常、観客に見せることを前提としてそのための発展を遂げてきたものをいう。手品(てじな)と同義であり、古くは手妻(てづま)、品玉(しなだま)とも呼ばれた。

また、これを行う者を奇術師きじゅつし)と呼称する。奇術師の他の呼称として、手品師てじなし)や マジシャンなどが挙げられる。

目次

[編集] 歴史

[編集] 日本以外の国での歴史

奇術の歴史は古く、演目の1つ「カップとボール Cup and Ball」は古代エジプト壁画(ベニハッサン)に描かれ、書物(ウェストカー・パピルス)には当時のファラオの前で演じた奇術師の様子が詳細に描かれていることから、4500年以上前から存在していると思われる。 ギリシアローマ時代には奇術師を「小石を使うもの」という意味の言葉で呼び、これは「カップとボール」を表している。この時代の文書には、奇術師に関連する逸話や見聞録が数多く存在する。

魔術と奇術は、ある意味では非常に近しい関係にある。英語のmagicがその両方を指すように、そもそも奇術は魔術を実現するために発展してきたとも考えられる。

奇術は古代、国家形成以前の時代から行われていたとされ、これは古代の集団においてそれを統率するリーダー的役割の人間は、不思議な力があることが大きな影響力を持っていた(日本では卑弥呼など)ことに由来する。リーダーは、民衆とは違ったことが出来るということをアピールすることで権力を得たとも言われるからである。このような奇術を「原始奇術」、「ビザー・マジック」とも言い、古代社会では大きな影響力を持つことに成功したと見られる。

ヒエロニムス・ボス『手品師』(『いかさま師』とも。1475-1480年頃)。古典奇術「カップと玉」に目を奪われた客の財布を、左端の男が狙っている
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ヒエロニムス・ボス『手品師』(『いかさま師』とも。1475-1480年頃)。古典奇術「カップと玉」に目を奪われた客の財布を、左端の男が狙っている

中世から近世にかけて西ヨーロッパにおいて、奇術を演じる者は「悪魔と契約を結んで本当に邪な力を得たのではないか」との嫌疑をかけられることがあり、一部の奇術師たちは訴えられて処罰された。近世に入って魔女狩りが盛んに行われるとヨーロッパでは奇術の技術的発展もストップした。この時代、旅回りのジプシーや芸人、一部の「白魔術」を行う奇術師によってのみ演技は継承されていた。 1584年イギリスの私淑者レジナルド・スコットが、魔女狩りから無実の人々を救う目的で『妖術の開示』をロンドンで出版。この中には奇術の解説も含まれており、世界最古の奇術解説書となっている(その他の有名な初期の解説書といえば「ホーカス・ポーカス・ジュニア」など)。

[編集] 日本における歴史

日本における奇術の歴史は、奈良時代より仏教とともに伝来した「散楽」が始まりとされ、狂言や能などと同じ源流を持っている。

大道芸として発展し、「放下」「呪術」「幻術」と呼ばれたが、戦国時代には芸として完成している。ただし、室町時代以降はキリシタン・バテレンの妖術と非難され、一時禁止された。一説によると、陰陽師安部晴明など)の術も奇術の原理を使用していたとされる。戦国時代の果心居士などが有名。

江戸時代頃から手妻(てづま)、品玉と呼ばれ、柳川一蝶斎や塩屋長次郎らが舞台で活躍した。特に塩屋長次郎は世界で初めて「ブラック・アート」を完成させた人物である。この時代に完成した日本奇術の中でも水芸胡蝶の舞ヒョコといった演目は傑作となっている。江戸時代以降は奇術解説書が多く出版されるようになり、日本最古のものは「神仙戯術」(元禄10年、1697年)である。これは文人画の大家、陳眉公の翻訳。江戸時代、奇術は知的な座敷芸として認知されていた。趣味人や知識人が著し、当時のプロが演じていた大掛かりなものから、座敷で演じるものまでが解説され、当時の日本人は既にエンターテイメントとして奇術を楽しんでいたことがわかる。江戸時代の著名な奇術解説書としては、「座敷芸比翼品玉」「秘事百撰」など。 幕末から明治維新に掛けて来日した外国人は、手妻(特に胡蝶の舞)に驚嘆したという記録が残っている。しかし、手妻の本質は、日本的な情緒溢れた所作や仕草、詩的なモチーフの演技で包まれた独特の雰囲気が醍醐味である。不思議さを強調しすぎるものよりも、出囃子などを背景にして日舞的表現も取り入れて美しく演じられる手妻は、多くの人々の努力によって近年再評価されてきている。

また、天皇などに対して奇術を演じる場合を総称して天覧奇術と呼ぶ。(演じた奇術師を天覧奇術師)。この時代には歌舞伎人形浄瑠璃からくり人形の舞台も大変な人気で、奇術的な原理を使用するものも多く、密接な関係を保っていた。

明治時代に、ヨーロッパ巡業した松旭斎天一やその一門などを始めとした数多くの奇術師が「西洋奇術」を披露し、人気を博した。このために、世界的に見てもユニークな手妻は徐々に勢いを無くし、現在では限られた奇術師(手妻師)しか演じなくなっている。 現在の日本で見られる奇術のほとんどは欧米で発達したものであるため、日本古来の手妻(てづま)、品玉(しなだま)を指す場合に、特に西洋奇術の洋妻(ようづま)に対し和妻(わづま)という呼び方がされることもある。

1900年代初期から、日本奇術界は欧米のコピーに傾倒し始める。 海外の知識が日本に流入するようになってから、奇術は手妻以上に演芸として確立する。

戦前は、松旭斎天一の弟子「魔術の女王」松旭斎天勝など松旭斎一門や様々な流派、または師弟関係の無い独学のマジシャンが興行を成功させた。また、アマチュアの研究家だった坂本種芳などが活躍し、同氏は1935年に海外の著名な賞であるスフィンクス賞を受けるなどしている。この時期に、様々な同好会が設立された。奇術のスタイルとしては、ステージマジックが主流であった。しかし、第二次世界大戦が長引くにつれ情報は乏しくなって行く。

戦後になると、高木重朗の尽力で欧米の奇術が再び日本へ紹介され、大きな影響を与えた。この頃は、クロースアップマジックに関連する情報が多く、この分野が急激に発展した。また、プロマジシャン以外にも、アマチュアながらも優秀な愛好家が増加。沢浩厚川昌男といったアマチュアマジシャンが世界を驚嘆させる奇術を創案し、その他多くの優秀な人材が生まれている。

現在では日本の奇術愛好家人口も増加し、全国各地に同好会が存在する。世界の舞台で活躍するマジシャンも多く、「マジック界のオリンピック」の異名を持つ世界大会「FISM」などへ入賞するケースが増えている。 世界で活躍したマジシャンとしては、石田天海や島田晴夫、峯村健二ら。 1970年代に初代・引田天功などがステージマジックで成功し、1990年代には超魔術ブーム、2000年代にはクロースアップ・マジックがブームを巻き起こした。

なお、毎年12月3日は奇術の掛け声(マジカル・ジェスチャー、呪文)である「ワン、ツー、スリー」に因んで日本奇術協会が定めた「奇術の日」である。

[編集] 近代以降

大道芸や食卓芸として発展してきた欧米では、魔女裁判以降に奇術は再興、各国の王家専属の宮廷奇術師らも登場した。ステージショーが人気を博し、1845年ロベール・ウーダンの登場から奇術は近代芸能へと変化を遂げる。それまでの「黒魔術的な怪しい衣装で暗い照明の下、不気味な演出で」行われていた奇術を、ウーダンは「燕尾服に明るい照明、スマートな演出」を行うことで完全なエンターテイメントへ変えた最初の人物である。このことから、ウーダンは「近代奇術の父」と呼ばれる。この時代の奇術師にはドコルタ、ストダー大佐らがいる。また、ステージ奇術師と同様に、サーカスに同行する奇術師(旅回り)や街頭奇術師は数多く存在していた。

19世紀後半から20世紀に入ると、ボードヴィルやナイトクラブでのショー、ステージショーが全盛を極めた。当時はこういった分野が最も隆盛を極めた時代であり、1950年代映画産業が発達するまでの代表的な演目だった。この時代まで、プロは相当数いたとされるが趣味としているのは一部の裕福な家庭の知識人だけであった。この時代に活躍したマジシャンとしては、ハリー・フーディーニやハワード・サーストン、ハリー・ケラーら。 しかし、1800年代後半から多くの優れた奇術解説書が出版され、奇術は趣味として浸透し始める。多くはアマチュアの著作であることから「19世紀はプロの時代、20世紀はアマチュアの時代」と言われることがある(代表的なものはホフマン教授(プロフェッサー・ホフマン)著「モダン・マジック」「モダン・コイン・マジック」など)。なお、近代-現在では「GENII」や「Magic」、日本の「The Magic」などといった奇術専門雑誌が発行されている。 映画人気の影響で次第に奇術師の活躍の場はナイトクラブなどに移行。次第に舞台が人気を失う中で、ラジオ番組やテレビ番組などへの登場で活躍の場を見つけ出した奇術師もいた。

現在では、奇術の演技形態だけでなく、タネに科学的なものも加わり進化は続いている。また身近で見せる奇術から大規模なイリュージョンまでさまざまな演技形態でプロが存在し、ショービジネス界で大成功を収めている奇術師も多く存在する(デビッド・カッパーフィールドランス・バートンなど)。日本では引田天功(初代、二代目)、Mr.マリックなどが成功を収めている。日本では、十数年おきにマジックブームが到来している。

ギネス記録へ認定されるマジシャンやマジックは多く、デビッド・カッパーフィールドやジョナサン・ペンドラゴン、リッキー・ジェイ山上兄弟などがある。

「マジック界のオリンピック」とも形容されるFISM(Fédération Internationale des Sociétés Magiques)やIBM(International Brotherhood of Magicians)、SAM(Society of American Magicians)といった世界的規模の会が存在している。コンベンション(大会)と呼ばれる催し物を開催し、全世界に奇術愛好家のネットワークが存在。プロからアマチュアまで垣根のない交流が可能といえる。日本ではJCMA(Japan Close-Up Magicians Association)や日本奇術協会(プロのみ入会可能)、またSAMの日本支部などが存在している。 かつて奇術のタネは一子相伝な場合が多かったが、現在は映像での指導などといったメディア媒体の拡大による安易なタネの解説(暴露)が大きな問題となっている。 インターネットの普及に伴い、大変良質なマジックサイトが誕生したが、その一方で種明かしを目的としたサイトも多く存在している。

奇術のタネには考案者の知的財産権が認定されるが、違法なインターネットオークションへの出品、違法コピーや違法ダビングなどの事例が増加している。

なお、現在は一つの独立した芸能分野として認知されている腹話術は、元々は奇術師の発案によるものである。

[編集] 奇術の分類

[編集] 観客との距離による分類

クロースアップマジック
テーブルを間にして小人数の観客と向かい合って演じる奇術。テーブルマジックとも言われる。いわゆる「手品」と呼ばれるのは主にこのタイプである。カードマジックコインマジックはクロースアップマジックとして演じられることが多い。他にも煙草、輪ゴムなどさまざまなものが道具として使用される。観客の目の前で行われることによって、誤魔化しようのない不思議さが演出される。また観客の選んだトランプを当てるなど、観客が参加する楽しみもある。英語表記は"close-up magic"であり、「クロース」と濁らないで発音する。
アマチュアの手品師の活躍しやすい場でもあるが、プロの手品師によるクロースアップマジックこそ、奇術の中でもっとも不思議な気持ちを味わえるものとも言われている。
ステージマジック
大人数を前に舞台の上で行われる大規模な奇術。ハト宝石トランプなどが出現・消失したり、さらには人間の出現や消失、人体の切断、爆発からの脱出などの派手な演出がなされることが多い。特に大規模なものはイリュージョン(幻想)と呼ばれることもある。
サロンマジック
クロースアップマジックとステージマジックの中間的な奇術。出現系の派手な演出を比較的近距離から楽しめる。また、観客の参加度も高い。パーラーマジックとも呼ばれる。
ストリートマジック
路上などで演じるマジック。日本ではあまり普及していない。

[編集] 道具による分類

 など

[編集] 奇術から分岐した演技形態

[編集] マジシャンが使う道具について

[編集] 現象による分類

多くの研究家が自らの分類を発表している。

移動
ある場所にあった物が別の場所に移動すること。 例:カップアンドボール、アンビシャスカード、ウィングド・シルバー
消失
コインなど特定の場所にあった物が消えてしまうこと。カードマジックにおいては、特定のカードに挟んだカードが消えたりと、間接的に消すものが多い。 例:カニバル・カード
出現
なかったはずのものが現れること。消失と対の関係にある現象。消失現象とよく組み合わされる。 例:パームオフ、ビジター、マイザーズ・ドリーム
変身
ライオンが美女に代わるなど、人物が別のものに変わること。変身にかかる時間が短いほど効果的。脱出術とよく組み合わされる。
変化
コインやカードが変化すること。ハーフダラーがペニーに変化したり、カードを弾くと一瞬で違うカードになるなど。 例:スペルバウンド
復元
破いたり、燃やしたカードや紙幣を元通りに戻すこと。 例:リストアカード
通過
コインにタバコを通すなど、本来通り抜けないはずの物同士を通り抜けさせること。 例:チャイナリング、万里の長城の通り抜け、カードワープ
浮揚
ハンカチや紙幣、ケーン、ボール、人体などを空中に浮遊させ、自由に動き回らせる。 例:カードフロート、ダンシングケーン
メンタルマジック
超能力に見えるマジックの総称。例:Out of Sight-Out of Mind、ブックテスト、ESPカード

[編集] 技術による分類

スライハンドマジック
技術によって不思議さを演出する奇術はスライハンドマジックと呼ばれる。ギミックとスライハンドを組み合わせるものもある。
パター
会話を主体とするマジックはパターと呼ばれることがある。
コメディ・マジック
演技の中に笑いを主体として組み入れているマジックをコメディ・マジックという。
イリュージョン
大掛かりなステージ設備を主体として行うマジックショーのことを、イリュージョン(幻想)という。

[編集] マジシャンのカード

  • テーブルマジック

マジシャンのカード(通常日本では「トランプ」と呼ばれる。英語で「切り札」という意味)には通常仕掛けがないものが使われる。使いやすさから「Bicycle」や「Tally-Ho」が人気である。それらはアメリカのU.Sプレイング・カード社(U.S PLAYING CARD CO.)が製造・販売している。 これらのカードは、アメリカのコンビニなどで2$程度で販売されており、廉価なため最も消費されるカードとなっている。仕掛けの無いものが基本で、マジシャンが第一に考えるのは使いやすさである。 世界中のメーカーが独自のカードを販売し、品質は様々である。どれを使うかは、個人の相性が全てとなっている。  唯一例外として、クロースアップマジシャンの前田知洋へは、U.Sプレイング・カード社により、専用のカード「Tomohiro Maeda MODEL TALLY-HO GOLD FRAME」が製造、供給されている。マジシャンのために既存のデザイン変更が行われるのはマジック界では異例。

  • ステージマジック

ステージでのカードマジックとしては、空中からカードを取り出すなどが行われる。サイズは普通のトランプに近い、またはまったく同じものが使われる。演技上、カードの表(数・マーク等)が何であるかはあまり気にされないが、裏面はデザインによって扇状にカードを広げた時の模様が変化するため、しばしカラフルなものが使用される。カードを扇状に広げることをファンといい、マジシャンはファンがしやすいようにカードにロウを塗ることがある。この場合、ロウはカードを滑りやすくするのではなく、カード全体の摩擦を同じくらいに調節する役割を果たすことになる。

[編集] 手品のタネ

かつては手品のタネは、師匠から弟子へと伝えられる重要な秘密であったという。現在では、手品の本や手品の道具を買うことによって誰でもタネを知ることができる。しかしながら手品は娯楽であり、奇術師が作り出す幻想の不思議さを楽しむものであり、トリックを見破ることが目的ではないことを忘れてはならない。また多くの手品は物理的なタネの上に、長時間の訓練があって成り立っているのである。

タネあかしは奇術の世界では現在でも重大なタブーと見なされる。

例えば、日本で一時話題になった「覆面マジシャン」の正体はバレンティーノというイタリア系プロマジシャンで、テレビで悪質なタネ明かしをしたためアメリカやブラジルのショービジネス界から追放された。 日本でも、ある団体に所属する日本人マジシャンがテレビで重要なテクニックやタネを明かしたために世界的な問題に発展した。それ以前にも、ステージマジックを明かしたマジシャンが日本奇術協会から脱退させられるという事態が起きている。

但し、市販の手品グッズを使ったり、誰でも簡単に見破れるもののタネ明かしをギャグで行なうマジシャンもいる(ナポレオンズ、ゼンジー北京、マギー一門など)。

[編集] 技法

奇術を成立させるために使用される手段の一つ。 奇術師がひそかに、カードを特定の場所にコントロールしたり、手に隠し持ったりする方法。シークレット・ムーブ。 技法はものすごく沢山あり、一万は軽く越える技法が存在している。 また、技法にも流行があり、18世紀においてはパスが大流行した。

観客に気づかれないように行わなければならないシークレット・ムーブとは対照的に、演者が技術をアピールするためにトランプなどを曲芸のように操る技術をフラリッシュという。

[編集] 生で奇術を見られる場所

奇術はテレビでみるよりも生で見たほうが一層その不思議さを味わえる。しかし現在の日本では、うまい手品を生で見る機会はあまりないのが現実である。うまい手品を見たことのない人が、タネだけ買ってもうまい手品を演じることは難しい。

  • ステージマジックは単独でショーが催される。またサーカスの一部として演じられるので、最も見る機会が多い。
  • サロンマジックは、デパートの手品売り場で実演販売をみるのが最も手軽にみられる場である。
  • クロースアップマジックは、手品部のある大学の大学祭などで見るのが手軽で、ある程度のレベルが期待できる。もちろん、プロが行うクロースアップマジックを運良く近くで見られる機会があれば、それが望ましいのは言うまでもない。
  • 大都市では定期的にマジックショーを行うレストランやバーがある。また、それを専門としている所もある。
  • 寄席では色物として奇術師がほぼ毎日出演しているのでほぼ毎日みることができる。
  • アマチュアの奇術愛好グループが定期的に催す発表会・交流会に参加することで見ることができる。

プロの奇術師が行なうショーはホテルなどのイベントして催されることも多い。社団法人日本奇術協会が1990年よりアマチュアとプロを対象としたコンテストを毎年行なっているので、それに参加すると見ることができる。

[編集] 奇術のコンテストについて

奇術の演技を競うコンテストが多く行われており、代表的なものとしては3年に一度ヨーロッパを中心に開催される"奇術界のオリンピック"FISMなどである。コンテストで優勝や高評価を得れば、それは大きな影響力を持つ。 評価されるのは技術だけでなく「観客を楽しませること」が大前提である。だが、各コンテストによって傾向があり、マニアックな演技に走り観客を置いていく演技が評価される場合がある。

[編集] 奇術を演じるということ

奇術は芸能である。観客に披露する場合、楽しませることが目的である。日本にはサーストンの三原則という格言があり、

1.披露する前に現象を説明してはいけない

2.繰り返してはいけない

3.種明かしはしない

の3つを説明している。しかし必ずしもこれが全てではなく、何度も同じ現象を見せることにより不思議さを増す現象もある。 マジシャンはエンターティナーであり、観客を貶める行為や発言をつつしみ、好意的な演出を行うことが暗黙の了解である。観客は知らない秘密(=タネ)をマジシャンだけが知っているのであり、その「特権」をひけらかすようなことは絶対にしていけない。種明かしも同様で、安易な種明かしは決して行ってはならない。

また、演じる際にコメディー風に演じるのか、シリアスに演じるのか、ドラマ仕立てか、といった「演出」が近年重要視されている。自分に最も合った演出やセリフを持つことは、どんなに難しい奇術や素晴らしい奇術を覚えることより重要なことである。「人は紳士に騙されるなら悪い気はしない」という格言は有名。

その他にも多くの暗黙の了解や考え方が存在するが、その点は奇術に興味を持った方が御自分で研究なさることをお勧めする。

[編集] 著名な奇術師

詳しくは、著名マジシャン一覧参照のこと

[編集] 海外

  • アーサー・バークリー(『Card Control』の著者)
  • ヒューガード(『Expert Card Technique』、『The Royal Road to Card Magic』の著者の一人)
  • ヨハン・ネポマク・ホフジンザー(ホーフジンザー)
  • ロベール・ウーダン
  • ロベルト・ジョビー
  • リチャード・カウフマン
  • ハリー・フーディーニ(脱出王)
  • ナート・ライプチヒ
  • ジョン・ラムゼイ
  • エリック・ヤン・ハヌッセン(第三帝国の預言者)
  • アル・コーラン
  • アル・ベーカー
  • ゴールディン
  • アラン・アッカーマン
  • ダン・ハーラン
  • ハワード・サーストン
  • フランク・ガルシア(カードマジック「シカゴオープナー」などを考案)
  • ブルース・サーボン
  • アレキサンダー・ハーマン
  • ハリー・ケラー
  • カーター・ザ・グレート(チャールズ・カーター)
  • ケン・ブルック
  • アルバート・ゴッシュマン(コインマジック「サン・アンド・ムーン」などを考案)
  • フレッド・カップス
  • トニー・スライディーニ
  • ポール・カリー(カードマジック「アウト・オブ・ディス・ワールド」などを考案)
  • ポール・ハリス(カードマジック「リセット」などを考案)
  • U・F・グラント
  • オキト(OKITO)
  • レナルド・キオ
  • フィル・ゴールドシュタインマックス・メイビン
  • デビッド・カッパーフィールド
  • デビッド・ブレイン
  • デビッド・ロス
  • リチャード・オスタリンド
  • セオドール・アンネマン(セオドア・アンネマン)
  • ハーラン・ターベル(手品の百科事典『ターベルコース・イン・マジック』の著者)
  • ジークフリード&ロイ
  • ダイ・バーノン
  • トミー・ワンダー
  • トム・マリカ
  • ジミー・グリッポー
  • フランシス・カーライル
  • ポール・ルポール
  • カーディニ
  • ネルソン・ダウンズ(キング・オブ・コイン)
  • エド・マーロー
  • マイケル・クローズ(カードマジック「フロッグ・プリンス」などを考案)
  • マイケル・スキナー
  • マイケル・アマー
  • ダロー
  • ブラザー・ジョン・ハーマン
  • ユージン・バーガー
  • ポール・ダニエル
  • マックス・マリニ
  • ハリー・ブラックストーン(Jr.含む)
  • ハリー・ロレイン
  • リッキー・ジェイ(カード投げ)
  • チャーリー・ミラー
  • チャン・リン・スー(程連蘇)
  • ジュリアナ・チェン
  • ジョナサン・ペンドラゴン(ペンドラゴンズ)
  • ノーム・ニールセン
  • J.B.ボウボウ
  • チャニング・ポロック
  • マック・キング
  • ホアン・タマリッツ
  • フランツ・ハラーレイ
  • ハリー・アンダーソン
  • ニック・トロスト(「絵札のパーティ」など比較的やさしいカードマジックを多く考案)
  • レネ・ラバン(片腕の奇術師)
  • アレックス・エルムズリー(エルムズレイ)
  • Dr.ジェイコブ・ダレー(ダレイ)
  • パイルッチ・トラサンソバット
  • JUNO
  • リ・ウンギョル
  • ランス・バートン
  • チョイ・ヒョンウー
  • ラリー・ジェニングス(カードマジック「ビジター」などを考案)
  • チャン・インスン
  • アルバート・タム
  • 楊宝林

[編集] 日本

[編集] 奇術趣味の著名人

奇術は、さまざまな著名人と関係が深い場合がある。中にはプロさながらの功績、テクニック、実力を持つ人物もあり、以下のような著名人が趣味としている。

[編集] 奇術と推理小説

奇術と推理小説は一見相性が良いように思えるが、実は正反対の方向性を持っている。つまり奇術のタネを明かすことはタブーであるが、推理小説はタネおよびそれを明かすまでのプロセスを楽しむものだからである。しかし少数ながら奇術と密接に関係した推理小説も執筆されている。奇術師が探偵である場合のほかに、被害者が奇術師である場合や犯人が奇術師である場合もある。また泡坂妻夫クレイトン・ロースンジョン・ディクスン・カー(カーター・ディクスン)のように作家が奇術師の場合もある。

  • 奇術探偵・曽我佳城シリーズ(泡坂妻夫
  • 11枚のとらんぷ(泡坂妻夫)
  • 奇術師探偵 グレート・マーリニ (The Great Merlini) シリーズ(クレイトン・ロースン
    • 長編
      • 帽子から飛び出した死
      • 天井の足跡
      • 首のない女
      • 棺のない死体(ゆうれい殺人事件)
    • 短編
      • 入れ墨男の手懸り(いれずみ男の謎)
      • 折れた脚の手懸り
      • ありそうでない動機の謎(動機なき殺人)
      • この世の外から(あの世から)
      • 天外消失
      • マーリニと嘘発見器
      • 消えたダイヤモンド
      • 音響効果殺人事件
      • 世に不可能事なし
      • 奇蹟なんぞはいつでも起る
      • マーリニと写真の謎
      • 世界最小の密室
  • 魔術師シフティシリーズ(ウィリアム・マーレイ)
    • 走りすぎた馬
    • スプリンターを狙え
  • ロンドンの超能力男(ダニエル・スタシャワー):シャーロック・ホームズのパスティーシュ
  • 魔術(87分署シリーズ、エド・マクベイン)
  • 彩紋家殺人事件(JDCシリーズ:清涼院流水
  • 幻惑の死と使途(森博嗣
  • 刑事コロンボ『魔術師の幻想』
  • 新・刑事コロンボ『汚れた超能力』
  • 魔術師(井上雅彦・編)
  • マジシャン(松岡圭祐
  • イリュージョン(松岡圭祐)
  • 奇術師(クリストファー・プリースト
  • 魔術師 -イリュージョニスト-(ジェフリー・ディーヴァー

[編集] 「奇術」がテーマ・関連する作品

奇術を題材にした小説や映画などは数多く製作されている。

  • 映像作品
    • スティング
    • SHADE
    • ザ・マジック
    • 楽天奇術師
    • サイコ
    • 消える貴婦人
    • ヨーロッパの夜(ナイトクラブのエンターテイナーを紹介していくストーリー)
    • 警部補・古畑任三郎『魔術師の選択』
    • 刑事コロンボ『魔術師の幻想』
    • 新・刑事コロンボ『汚れた超能力』
    • マジシャン刑事
    • 『トリック』
  • 文学作品(推理小説を抜く)
    • 奇術師カーターの華麗なるフィナーレ
    • 奇術随筆
    • 奇術師
    • 塔上の奇術師
    • ガダラの豚(中島らも

[編集] 外部リンク

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