南区 (名古屋市)
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南区(みなみく)は、名古屋市を構成する16区のひとつである。その名のとおり市の南部に位置する。旧東海道(現在では愛知県道222号緑瑞穂線)沿いには、笠寺観音(笠覆寺)や一里塚などの史跡が残る。
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[編集] 地理
国道1号を境に、東側は笠寺台地とよばれる丘陵地。西側は山崎川および天白川に沿った平坦な地形で、海抜ゼロメートル地帯も少なくない。
- 河川: 山崎川、天白川、天白扇川(天白川と扇川が下流で合流)、大江川
[編集] 隣接する自治体・行政区
[編集] 歴史
古代、区の東部の笠寺台地は松炬島と呼ばれる島で、中西部および天白川沿岸はあゆち潟とよばれる干潟であった。尾張氏が拠点とした場所のひとつといわれる。
中世、製塩が盛んになる。鎌倉古道が通る。
江戸時代、区域のほぼすべてが尾張藩の領地であり、南野村(現・星崎)の一部が美濃今尾藩(尾張徳川家の附家老)の領地であった。中西部で新田事業が盛んに行われる。東海道が通る。
- 1908年4月1日 名古屋市が区制実施(4区発足)。名古屋市南区が発足する。(名前は南区であるが、現在の南区域は含まれない。)
- 1921年8月22日 現・南区域の愛知郡呼続町および笠寺村が名古屋市南区に編入される。
- 1937年10月1日 名古屋市が10区制実施。南区から熱田区・中川区・港区・昭和区(一部)が分区。現在の南区が形成される。
[編集] 経済
古代から海産業が中心だった。特に中世からは前浜塩と呼ばれる製塩業が盛んに行われ、塩付街道を経て美濃や信濃などの内陸部へ運ばれていた。江戸時代に新田開拓が進むにつれ製塩業は衰退。明治ごろには海苔や魚の養殖が盛んになり、愛知海苔(あゆち海苔)の中心生産地となる。愛知海苔は昭和の一時期には有明海を超える産出量を誇っていた。しかし1959年の伊勢湾台風により地元産業は壊滅的な打撃を受け、海産業も衰退。それに代わって各種工場が進出し、工場地帯を形勢することになる。
伊勢湾台風以降は中西部を中心に、鉄鋼・金属・機械・化学などの工場地帯として発展している。概して中小企業が多く町工場と住宅地、商業地が混在した典型的な大都市圏の下町地区である。長く三菱関連の工場によって区の経済は支えられているような状態であったが、2000年三菱自動車大江工場が閉鎖。周囲の下請け・孫請けの工場は少なからず影響を受けた。以降南区の工業は比較的低調で、人口も減少傾向が続いている。2005年に行われた国勢調査では前回(2000年)と比較して2.7%減少(約4,000人減少)となり、依然景況感は厳しい状態にあると言える。
[編集] 教育
[編集] 大学
- 大同工業大学
[編集] 高校
- 愛知県立名古屋南高等学校
- 愛知県立名南工業高等学校
- 名古屋市立桜台高等学校
- 大同学園 大同工業大学大同高等学校
[編集] 交通
[編集] 鉄道
[編集] 道路
※交通量の多さからくる大気汚染が問題になっている。
[編集] 名所・施設
[編集] 南区出身の有名人
- 愛知県の自治体等
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