作画監督
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作画監督(さくがかんとく)とはアニメーションの一つの作品を作る際、絵(原画)の統一を目的として立てられた機能。略して「作監」とも言う事もある。背景画については、作画監督でなく美術監督と呼ばれる役職が統括する。
一般的にアメリカではキャラクター別にアニメーターが割り当てられるのに対して、日本ではカットごとにアニメーターを割り当てられる。そのため、カットによりデザインの統一性が失われるために設けられた役職である。1960年代前半の東映動画で確立されたもので、初めて作画監督システムにより制作されたのは1963年の東映動画作品『わんぱく王子の大蛇退治』である。
この役割を担当するアニメーターはそれ相当な実力を持つ必要性が有ると言える。作画監督の力量でその作品の優劣を左右する事も有ると言っても過言ではない。
基本的には1人(もしくは複数)の作画監督が人物(キャラクター)・メカニック・エフェクト等を担当するが、それぞれ専門の作画監督(キャラクター作画監督・メカニック作画監督・エフェクト作画監督)を置く場合も1980年代より増えて来た。
テレビシリーズでは「総作画監督」を設けることもある。これはテレビアニメは複数の作画班により制作され、話数ごとに作画監督が立つことが多いためである。複数いる作画監督ごとのタッチの差を補正し、シリーズ全体の絵の統一をすることが目的である。
「作画監督は絵を修正する役目」と思われがちだが、作画監督は各アニメーターのOKテイクの原画を癖が目立たないように全体を統一する役目を担っているだけであり、一般的にリテイクは担当したアニメーターのみが行う。