シウマイ弁当
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シウマイ弁当(しうまいべんとう)は、「崎陽軒」が製造・販売する横浜を代表する駅弁である。日本で最も多く製造・販売されている駅弁とされる。幕の内弁当に特徴のある食材が加えられるタイプの弁当で、シウマイ以外のおかずも充実している。
目次 |
[編集] 歴史
崎陽軒は1908年に横浜(現在の桜木町駅)で開業する。 シウマイ弁当は1954年販売開始。
[編集] 特徴
外観は四角。2003年11月1日に11回目のリニューアルを行う。 内容はシウマイ5個、厚焼卵、鮪のつけ焼き、蒲鉾、鶏唐揚、筍煮、杏の甘煮、切り昆布、千切り生姜、俵形ご飯 価格は710円(税込)(2006年11月現在)
ご飯は釜で炊飯したものではなく、蒸気で蒸したものを使用しており、粒の立った堅めの食感が特徴である。弁当に用いる(決して高級とは言えない)米を、安定した味で供給するための工夫という。
下記の販売地域および販売形態とも関係するが、横浜市内の各種学校や事業所・会社などでは、行事などの際に食事としてこのシウマイ弁当があてがわれる事も珍しくない。またそのための仕出し・配達サービスが行われているという事情もある。このような背景がシウマイ弁当への愛着を醸成し、高い知名度を持つ理由の一つとされる。
[編集] 販売している駅
- JR東海道線:東京駅、横浜駅、川崎駅
- JR京浜東北・根岸線:鶴見駅、桜木町駅、関内駅、洋光台駅、港南台駅
- JR横須賀線:保土ヶ谷駅、新川崎駅
- JR横浜線:新横浜駅
- 相鉄:横浜駅、鶴ヶ峰駅、三ツ境駅、大和駅、さがみ野駅、海老名駅
- 東急東横線・みなとみらい線:横浜駅、みなとみらい駅
- 京急:横浜駅、上大岡駅、能見台駅、金沢文庫駅
- 横浜市営地下鉄:横浜駅、関内駅、戸塚駅
その他に東海道新幹線・在来線の東京駅・品川駅や山手線の駅・都内デパートなどでも販売されているが、これは東京工場で製造されている(横浜周辺は横浜工場)ため、外装や味に若干の違いがある(横浜工場製は経木の箱に掛紙を使用するが、東京工場製はボール紙の箱を使用)。
また、横浜スタジアムでも横浜球団公認の弁当として販売されている他、神宮球場でも販売されている。
[編集] 他の商品
なお、同社は他にもいくつもの弁当を販売している。主なものを記す。
- 横濱チャーハン:中華料理のチャーハン風のごはんとおかずをセットにしたもの。冷めてもちゃんとおいしく食べられる。シウマイも入っている。
- 横濱中華弁当:海老のチリソースなどをおかずとした中華風の幕の内。シウマイも入っている。
- 幕の内:和風の幕の内弁当。
- 鯛めし:パッケージが鯛の形。650円(2006年11月現在)
- 季節限定弁当:季節ごとにモデルチェンジされる幕の内系の弁当。