大怪獣バラン

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『大怪獣バラン』（だいかいじゅうバラン）は、1958年公開の東宝が制作した怪獣映画。東宝パンスコープ作品。原作は、怪奇小説家として知られる黒沼健。アメリカからの注文で東宝が作成した作品であるが、日本でも公開されている。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] バラン (VARAN)

北上川上流の、外部から隔絶された集落で、霧深い湖に住む婆羅陀魏山神（バラダギサンジン）として崇拝され、恐れられていた。新発見の蝶を調べに来た研究員たちを襲ったのがきっかけとなり、他の研究者や新聞記者たちが現地に赴き、その正体が中生代の恐竜バラノボーダの生き残りと判明するが、眠りを覚まされて集落を破壊、出動した自衛隊の攻撃でも倒せず、ムササビのような翼で滑空して空の彼方に去った。その後、東京湾から羽田空港に上陸して暴れるが、光る物を飲み込む習性に気付いた人間側が、照明弾に強力な爆薬を仕込んで飲み込ませて倒した。

学名は、爬虫類ゴジラ属ラドン科バラノポーダ（公開当時の宣材による）。背中に長い棘状の背びれがあり、四本足で歩くが、時に二本足で立ち上がる。大きさについては資料により異なっているが、全長十数メートル程度かと思われる。白熱光や殺人光線のような、飛び道具と言える武器は持たない。

『怪獣総進撃』にも登場しているが、上で紹介したものとは違い、まだ幼体である。初代と同じくムササビのような翼を持っているが幼体のため小さい。怪獣ランドの怪獣として登場し、キラアク星人に操られたが、劇中の破壊シーンはない。キングギドラとの戦いにはマンダ、バラゴンと共に参加しなかった。

『ゴジラ FINAL WARS』（2004年）ではライブフィルムとして登場した。

『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』の2作にも出る予定があったが、どちらも途中で中止になっている（対ガイガンではラドン、大怪獣総攻撃ではアンギラスがバランと共に出番を失っている）。