徳島県立城南高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
徳島県立城南高等学校 | |
創立 | 1875年 |
設置学科 | 普通科 応用数理科 |
所在地 | 〒770-8064 |
徳島県徳島市城南町2-2-88 | |
電話番号 | 088-652-8151 088-652-3781(FAX) |
外部リンク | 公式サイト |
徳島県立城南高等学校(とくしまけんりつ じょうなんこうとうがっこう)は、徳島県徳島市城南町にある公立の高等学校。旧制徳島中学校を前身とする徳島県で最も歴史と伝統のある高等学校。男女共学。眉山のふもとに校舎がある。 2003年度、2006年度スーパーサイエンスハイスクールに指定されている。 徳島市の旧総合選抜6校の1つである。
目次 |
[編集] 沿革
- 1875年 名東県師範学校附属変則中学校として設立認可される
- 1878年 徳島師範学校附属変則中学校を廃止し、徳島中学校を開設
- 1893年 徳島県尋常中学校と改称
- 1896年 脇町・富岡に分校を開設
- 1899年 徳島県徳島中学校と改称 脇町・富岡両分校本校より独立
- 1948年 学制改革により徳島県徳島第一高等学校を開設 通信教育部を設置
- 1949年 高等学校再編成により徳島県城南高等学校創設
- 1953年 家庭課程を設置
- 1956年 徳島県立城南高等学校と改称
- 1963年 家庭課程を家政科に改称
- 1972年 総合選抜制を実施 家政科の募集を停止
- 1975年 創立百周年記念式典挙行
- 1980年 通信制課程廃止
- 1985年 創立百十周年記念式典挙行(校門周辺拡張・整備、流政之氏作品「アババイ像」、「渦の音歴史記念館」創設)
- 1995年 創立百二十周年記念式典挙行
- 2003年 総合選抜制を廃止 単独選抜となる
- 2005年 創立百三十周年記念式典挙行
- 2006年 応用数理科を設置
[編集] 設置課程
- 全日制
- 普通科
- 応用数理科
[編集] 校風
校訓はなく、生徒により培われた「自主自立」の校風が受け継がれている。
[編集] 校章
「かしわに松」 1949年5月15日制定
- 松と柏は節操の象徴として論語子罕編の「歳寒然後知松柏之後彫也」から採られた。寒い冬であればこそ、常緑の松や柏の木の存在を知ることができる。つまり松と柏は、周囲の状況が厳しく変化しようとも、態度を変えないという節操を象徴している。また、柏はギリシャ神話のアレスからとって質実剛健もあらわしている。
- 柏はコノテガシワというヒノキ科の細い葉であり、松と組み合わせても形がとりにくいため、旧制第一高等学校のカシワ(檞)を借用して台とし、これに松葉とコノテガシワの葉を配して図案化された。画一化を避け、校章に「高」の字を入れていないのが特徴である。
- なお、PTAの名称については,校章制定の趣旨にのっとり、城南高校PTAということばを意識的に退け、城南高校「松柏会」と命名された。
[編集] 校歌
[編集] 城南高校校歌
山口義広 作詞 / 石桁真礼生 作曲 1950年制定
校歌を作るに際し、教師、生徒から歌詞が募集された。教師・生徒からなる校歌制定委員会が組織され、協議の結果、生徒の投票によって歌詞が決定され、当時3年生であった生徒の作品が採用された。 旧制徳島中学校の校歌の調子が幾分取り入れられてはいるが、「眉山の若葉陽に照り映えて」にはじまる伸び伸びとした歌い出しと「平和」「文化」「自由」「正義」を高らかに歌いあげているところに戦後の平和な文化国家、民主主義社会の建設と自由な明るい学園をのぞむ若人の新鮮な時代感覚がうかがわれる。
[編集] 部活動
- 体育部 - 陸上競技、ラグビー、硬式野球、ソフトボール、サッカー、ハンドボール、テニス、ソフトテニス、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、卓球、柔道、剣道、弓道、空手道、射撃、水泳
- 文化部 - 茶道、華道、文芸、映画、写真、美術、書道、吹奏楽・合唱、英会話、囲碁・将棋、演劇、科学、郷土研究、手芸、ガーデニング、JRC、漫画研究、パソコン研究、ヒューマン・ライツ、新聞
- 同好会等 - 放送、FS(ファイアーストーム)実行委員会
[編集] 最寄駅
[編集] 学園祭
- 「城南祭」と呼ばれている。FS(ファイアーストーム)が有名。
[編集] 同窓会
- 「徳島県立城南高等学校後援会」と呼ばれている。
[編集] 出身者
[編集] 政治・行政・法曹
- 秋田清 - 元衆議院議長、元厚生大臣
- 藤井真信 - 元大蔵大臣、元大蔵次官
- 阿南惟幾 - 終戦時の陸軍大臣
- 天羽英二 - 元外務次官
- 原菊太郎 - 元徳島県知事
- 阿部邦一 - 元徳島県知事
- 遠藤哲也 - 元外交官、元ニュージーランド大使、元IAEA理事会議長
- 中村博彦 - 参議院議員
- 岡本芳郎 - 衆議院議員
- 仙谷由人 - 衆議院議員
- 園尾隆司 - 最高裁判所民事局長兼行政局長
- 高木祥吉 - 金融庁長官
- 山口俊一 - 衆議院議員
- 木村清志 - 弁護士、日本弁護士連合会副会長
[編集] 経済
- 原安三郎 - 実業家、元日本化薬会長、元東洋火災海上保険株式会社(現セコム損害保険)会長
- 工藤昭四郎- 元東京都民銀行頭取、元経済同友会代表幹事、経済安定本部第五部長、日本興業銀行出身
- 堀江薫雄 - 元東京銀行頭取
- 犬伏泰夫 - 神戸製鋼所社長
- 浜口友一 - NTTデータ社長
- 楠恒男 - ジオス創業者、ジオス代表取締役
- 安藝清 - イーオン代表取締役社長
- 小松英士郎 - 富士アドシステム代表取締役社長
- 橋本圭一郎 - フィッチレーティングスジャパンCEO、元三菱自動車工業CFO
[編集] 学者
- 藤田豊八 - 東洋史学、元東京帝国大学教授
- 林鶴一 - 数学者、元東北帝国大学理学部教授
- 喜田貞吉 - 歴史家、元京都帝国大学教授
- 鳥養利三郎 - 電気工学者、京都大学 名誉教授、元京都大学 総長
- 河野健二 - 西洋思想史、京都大学 名誉教授、元京都市立芸術大学学長
- 上田穣 - 天文学者、元京都帝国大学教授、京都大学 名誉教授
- 豊崎稔 - 経済学者、京都大学 名誉教授
- 中野好夫 - 評論家、英文学者、元東京大学 教授
- 延広真治 - 近世文学研究家、落語研究家、帝京大学教授、東京大学 名誉教授
- 福永哲夫 - バイオメカニクス、早稲田大学教授、東京大学 名誉教授
- 坂本功 - 木造建築、東京大学教授
- 三間圀興 - レーザー核融合科学、大阪大学教授
- 井上義夫 - 文芸社会論、一橋大学教授
- 岡芳明 - 原子力工学、東京大学教授
- 上田寛 - 犯罪学・刑法学、立命館大学教授
- 川西宏幸 - 比較考古学、筑波大学教授
- 桑野隆 - ロシア文化、早稲田大学教授
- 武市正人 - 情報科学、東京大学教授
- 小野清美 - 政治史、大阪外国語大学教授
- 寒川賢治 - 生化学、国立循環器病センター生化学部長、京都大学 教授
- 斎藤春雄 - 分子生物学、東京大学医科学研究所教授、元ハーヴァード大学医学部教授
- 山本順寛 - 日本コエンザイムQ協会理事長、東京工科大学バイオニクス学部長・教授
- 垣塚彰 - 生命科学、京都大学教授
[編集] 文化
- 賀川豊彦 - キリスト教社会運動家
- 新居格 - 評論家、元杉並区長
- 伊原宇三郎 - 洋画家
- 野上彰 - 文学者
- 荒正人 - 文芸評論家
- 村崎凡人 - 歌人、国文学者
- 小西和人 - 週刊釣りサンデー会長
- 三木稔 - 作曲家
- 上田博章 - 元ABC(朝日放送)アナウンサー
- 高津住男 - 俳優
- 立木義浩 - 写真家
- 川竹道夫 - ギタリスト、エストラーダ団長、民族音楽研究家
- 尾形道夫 - 暮しの手帖編集長
- 堀尾和孝 - ギタリスト
- 大川隆法 - 幸福の科学総裁
- 阿部聡 - 脳神経外科医、臨床心理士
- 藤井清美 - 劇作家、演出家
- 源純夏 - 水泳、シドニーオリンピック競泳女子400mメドレーリレー銅メダル
- ノブ・ハヤシ - 格闘家