バイオメカニクス
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バイオメカニクス(英語: biomechanics)とは、生物の構造や運動を力学的に探求する学問である。生体力学あるいは生物力学などと訳されることもある。
バイオメカニクスの扱う範囲は個体単位から細胞単位まで幅広い。たとえば、骨や靱帯、腱などに対して材料力学や構造力学的な解析を行ったり、鳥や昆虫などの飛行・魚類などの遊泳・あるいは血管中での血液の流れなどを流体力学的に研究したり、といったことが含まれる。
実用例としてはサメの肌を模擬した特殊な模様の入った競泳用水着などが挙げられる。今後は人工臓器の開発などへの応用が期待されている。
生物にヒントを得た機械などに関連する応用分野は、バイオニクス (bionics) あるいはバイオミメティクス (biomimetics) と呼ばれることもある。