中野好夫
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中野 好夫(なかの よしお 1903年8月2日 - 1985年2月20日)は愛媛県出身の英文学者、評論家。
松山市生まれ。旧制徳島中学校(現在の徳島県立城南高等学校)在学中、スパルタ教育に反発して退学。東京帝国大学文学部英文学科で斎藤勇に師事。東京大学教授として木下順二や丸谷才一や野崎孝を教えたが、1952年、「大学教授では食っていけない」との理由で退官し、評論家となった。朝鮮戦争による好況を背景に、1956年、『文藝春秋』2月号に発表した「もはや戦後ではない」という評論の題名は1957年の経済白書に取り上げられ、流行語となった。
1974年、『蘆花徳冨健次郎』で大佛次郎賞受賞。このほか、著書に『シェイクスピアの面白さ』『悪人礼賛』『英文学夜ばなし』『アラビアのロレンス』『人間の死にかた』など。訳書にエドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』、ジョナサン・スウィフト『ガリヴァ旅行記』、チャールズ・ディケンズ『二都物語』、ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』など多数。