HUNTER×HUNTER
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HUNTER×HUNTER | |
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ジャンル | 少年漫画 |
漫画 | |
作者 | 冨樫義博 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプコミックス |
連載期間 | 1998年14号 - 連載中 |
巻数 | 23冊(2006年12月現在) |
テレビアニメ | |
監督 | 古橋一浩 |
キャラクターデザイン | 後藤隆幸 |
アニメーション制作 | 日本アニメーション |
製作 | フジテレビ、日本アニメーション |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 1999年10月16日 - 2001年3月31日 |
話数 | 62話 |
コピーライト 表記 |
©冨樫義博/集英社・フジテレビ ・日本アニメーション1999 |
OVA | |
監督 | 嵯峨敏 |
シリーズ構成 | 岸間信明 |
キャラクターデザイン | 後藤隆幸 |
アニメーション制作 | 日本アニメーション |
製作 | HUNTER×HUNTER OVA制作委員会 |
発表期間 | 2002年1月17日 – 4月17日 |
話数 | 4巻8話 |
OVA: HUNTER×HUNTER GREED ISLAND | |
監督 | ユキヒロマツシタ |
シリーズ構成 | 岸間信明 |
キャラクターデザイン | 田頭しのぶ |
アニメーション制作 | 日本アニメーション |
製作 | HUNTER×HUNTER OVA制作委員会 |
発表期間 | 2003年2月5日 – 4月16日 |
話数 | 4巻8話 |
OVA: HUNTER×HUNTER G・I Final | |
監督 | 佐藤真人 |
シリーズ構成 | 岸間信明 |
キャラクターデザイン | 青木哲朗 |
アニメーション制作 | 日本アニメーション |
製作 | HUNTER×HUNTER OVA制作委員会 |
発表期間 | 2004年3月3日 – 8月18日 |
話数 | 7巻14話 |
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日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
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『HUNTER×HUNTER』(ハンターハンター)は冨樫義博による少年漫画。また、それを原作にしたアニメ、ノベルス、ゲーム、舞台作品。略称は『H×H』。
目次 |
[編集] 概要
「週刊少年ジャンプ」(集英社)誌上において1998年14号から連載。2006年12月現在、未完のまま長期休載中。単行本はジャンプコミックスより23巻まで発刊されている。
主人公のゴンは、行方不明の父親ジンが優秀なハンターであることを知り、ジンを探すために自分もハンターになろうと決心し、ハンター試験を受けにいく場面から物語が始まる。
『HUNTER×HUNTER』と"HUNTER"が二重になっているのは、題名を考えていた作者が、TVでダウンタウンの浜田雅功が「何で二回言うねん」と言ったのを聞き「これだ! 」と、思いついた事に由来する(昔からハンターを題材にした作品を描きたかったらしい)。
近年の「ジャンプ」には珍しく残酷な描写も多く使われ、編集からの塗りつぶしなどの規制が入ることも見られる。アニメ化の際にも、あまりに残酷な描写はカット・変更された。
アイデアが良く練りこまれているストーリーには定評があり、先が読めない展開に興奮させられる読者も多い。反面、非常に休載が多く、本誌掲載時にはネームに近いラフ画で背景もほとんど無い状態で掲載されることがある。『幽☆遊☆白書』終盤から、その傾向は見られていたが、『H×H』で下書き掲載が頻繁に見られるようになった。週刊雑誌に掲載している以上、「ストーリー作りを重視するため」というのは休載の理由にはならないとして、現在では作家としての能力自体に疑問を抱く声も多い。
また休載理由は主に「作者急病のため」だが、作者が巻末コメントなどで最新ゲームをプレイしたことや旅行に行ってきたことを隠さず書き、またコミックマーケット等の同人誌即売会に参加し、同人誌を発行している姿も確認されている為、ファンの間では「急病」は方便であるとの認識が強い。この為休載理由の真実を明らかにしない編集部の体質も度々批判の対象となっている。ラフ画状態であった画は単行本化される際に直されるが、修正作業を行う為に本誌連載を休む傾向がある。途中から「急病」というのが流石に無理がある理由であると判断されたのか、「作者都合のため休載」とされることが殆どとなった。
2005年50号で病気により休載し、2006年8号に再開したが12号で再び休載、そして2006年12月の時点で10ヶ月(2005年50号から見れば13ヶ月)以上の長期休載となっている。再開は未定(当初4月に再開予定だった、現在休載期間の最長記録更新中)。
掲載開始頃は『ONE PIECE』と共に、低調だった「ジャンプ」の復活の起点の一つになり、休載が目立つようになるまでは『ONE PIECE』と双璧の看板漫画となっていた。全盛期はTVアニメ化等もあり多方面で人気が過熱、多くのファンサイト・同人誌・コスプレイヤーなども生み、大きな盛り上がりをみせた。2006年現在、アニメ、ラジオ、舞台等のメディアミックスがほぼ終了し、原作一本のみの進行となっているため落ち着いた感がある。ただし単行本はここ数年間は年に2冊程しか発刊していないにも関わらず毎年の年間の売り上げでは上位に入り込み、同じ「ジャンプ」連載の『ONE PIECE』、『NARUTO -ナルト-』、『BLEACH』に引けを取らない。
[編集] メディアミックス
テレビアニメ化もされたが打ち切りとなり、続きはOVAとして販売された(詳細は#アニメを参照)。
その他にも様々名メディアミックス展開が行なわれている。
- ノベルスは1巻~3巻まで発売されており、若干のオリジナルストーリー及びキャラクターが組み込まれている。
- ゲームは現在プレイステーション、ゲームボーイなどで計10作発売されている。
- ミュージカルは3公演(初演、再演 / デジャヴインサマー、新作 / ザナイトメアオブゾルディック)上演された。
- そのほか、ラジオドラマCDやキャラクターCDなども発売されている。
- 「HUNTER×HUNTER R」というラジオ番組を2000年4月から2005年3月まで放送(ラジオ大阪、文化放送他)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
- ハンター試験(くじら島編)
- 主人公のゴンは幼少期、森の中で凶暴なキツネグマに襲われそうになったところをカイトというハンターに助けてもらう。実は、カイトが父親のジンの弟子であるハンターだということが分かる。カイトはジンが無事であること、そして自分がジンを探し出すことが、ジンに認めてもらう最終試験であることを語った。ゴンはカイトにジンの人間的な魅力・偉大さ、ハンターの素晴らしさを聞かされる。その頃から、ゴンはジン、ハンターという職業について憧れを持つようになる。
- ゴンの育ての親であるミトは、頑なにゴンがハンターになることを拒んでいたが、巨大な湖の主を釣り上げたらという条件で了承する。そして、ゴンはあっさり湖の主を釣り上げてしまう。「ミトさんは約束を守れないような人間にはなるなって教えてくれたもんね」と言われたミトは、渋々ながら了承した。
- ミトは、我が子同然に育てきたゴンを、嘘をついてまで引きとめようとするが、ゴンにはそれが親心がついた嘘だと分かっていた。試験会場に向かう船に乗り込む時には、二人のわだかまりは解消された。
- ハンター試験(クラピカ・レオリオ編)
- 試験会場に向かう船は嵐に遭い、ほとんどのハンター志望者が船酔いで苦しむ。船長はそんな様子を見て失望した様子を見せるが、平然としている三人を見て、感心する。結局、三人以外のハンター志望者はあまりの嵐の激しさに怖気づき、小舟に乗って船を降りる。そして船長は三人、つまりゴン、クラピカ、レオリオを集め、彼らに「ハンターを志望する動機」を尋ねる。
- まずクラピカが敵討ちのため、続いてレオリオは金のためにハンターを目指すと言い切る。そんなレオリオに対して、クラピカは軽蔑しきった様子で、「品性は金では買えない」という皮肉を投げかける。クラピカの度重なる嘲罵にレオリオが遂に怒り、彼はクラピカに決闘を申し込むが、ゴンの行動により両者とも思いとどまる。
- ハンター試験が始まり、第一試験の途中にレオリオが金に固執する本当の理由を知って和解してからは、ゴンと共に3人で協力して合格を目指すようになる。
- ハンター試験(キルア・ヒソカ編)
- ゴンは、さまざまな人間が集まる試験会場で、キルアという自分と同じくらいの年の少年に出会う。意気投合した二人は第一試験を共に合格し、クラピカ・レオリオらと一緒に行動する。
- いくつもの試験を4人でクリアしついに最終試験に臨むが、最終試験はネテロ会長が考案した奇妙な方式の個人戦トーナメントであった。参加者の中に自らの兄を見つけたキルアは動揺し、最終的に「相手を殺害したら失格」のルールを破ってしまう。
- ククルーマウンテン
- ゴン達はハンター試験に無事合格したが、唯一失格となり自宅に戻ったキルアを求め、キルアの家に向かう。キルアの家は暗殺者一家ゾルディック家の自宅として観光名所になっていた。家の門の前までは難なく来られたが、正門をくぐるのは非常に困難であった。何とか門番に掛け合い、数日の間に正門を突破したゴンたちは屋敷へと向かう。
- 天空闘技場
- ヒソカに借りを返すために強くなりたいゴンは、小遣い稼ぎをかねて、キルアと天空競技場に行くことにした。そこでキルアはズシという少年と戦う。ズシの未知の力に疑問を感じたキルアは、ズシの師匠ウィングを問い質すが、そこでは何も得られなかった。ゴンとキルアは順調に勝ち進み200階まで到達したが、そこにはヒソカがいた。
- 200階進出の申請を謎の力で妨害し、200階以上で戦うには資格が要るという。それを見ていたウィングがズシの力の正体を明かし、ゴンとキルアの念を覚醒させて、間一髪申請を済ませた。
- ヒソカは1勝したら相手にしてやると言い、去っていった。すぐさま戦いたいゴンは、ギドと初めて念の戦いをし、完敗。ゴンは全治4か月の怪我を負い、ウィングに2か月間念による修行を禁じさせられた。
- その間にヒソカはカストロと戦い、謹慎が解けたゴンはその念の戦いの真相を凝で見破る。ゴンはギドとのタイマンで勝ち、ヒソカと戦う。試合はヒソカの圧勝だったが、ゴンはヒソカへの借りを返せた。
- くじら島への里帰り
- キルアと共に、少年時代をすごしたくじら島に戻る。が、養母のミトさんに怒られたりと、束の間の休日を過ごす。そして、そこでジンを探す新たな手がかりとなる「グリードアイランド」と言うゲームの存在を知る。
- ヨークシンシティ(蜘蛛編)
- 主にクラピカVS幻影旅団との物語と、ゴン・キルアのグリードアイランド探しの物語が同時進行で描かれている。
- ヨークシンシティ(OVA)
- ゴンの父親の手がかりとなると思われる「グリードアイランド」と呼ばれるゲームの入手のため、ゴンとキルアはヨークシンシティへ向かう。そこでクラピカやレオリオと久しぶりに再会する。なんとかグリードアイランドを手に入れるべく、ゴンのハンターライセンスを質に入れてまで金稼ぎを試みるがことごとく失敗。そこで幻影旅団を捕まえて賞金を入手しようとするがそれも失敗。そんな時、大富豪のバッテラ氏がグリードアイランドを買い占めると言う情報を入手し、ゴンとキルアはバッテラ氏にグリードアイランドへのゲームの挑戦を願い出る。1度目はシングルハンターのツェズゲラに力量無しとの事で断られるが、数日の特訓の後認められ、ゲームに参加するため列車に乗って古城へ向かう。
- グリードアイランド
- 古城に着いたゴンとキルアは早速、ゲームを開始する。ゲームの開始の説明時にゴンに向けられたジンからのメッセージがあり、ゲームを楽しむように言われる。が、このゲームにはジンを知る手がかりは無いと知らされた。ゲーム内の世界で第2の師匠となるビスケとの出会いと修行、ジンの仲間であるゲームマスター・レイザー、大量殺人鬼の爆弾魔(ボマー)との戦いなどを経験して二人は一段と成長していく。その一方で、幻影旅団も除念師を見つけるためにゲームに参加していた。
- キメラアント(NGL編)
- ジンに会おうと、グリードアイランドのクリア商品として得たゲーム内の呪文カードを使用する。しかしそこにはジンではなく、カイトがいた。カイトたちの未確認生物の探索と調査の手伝いの最中、キメラアントという生物の危険行動の兆候を知り、一行はNGLへ向かう。ゴンとキルアの新しい冒険が始まる。
- キメラアント(王誕生編)
- ゴンとキルアはキメラアントの強大さを知り、カイトの捨て身の犠牲によって命からがらNGLを脱出する。代わりに討伐隊としてやってきたネテロ会長らの奮戦も及ばず、キメラアントの王は産まれてしまう。王は直属護衛隊と一部の兵隊を引き連れて、東ゴルドー共和国を裏から支配し、国民の食料化を行おうとする。これ以上の被害を防ぐため、またカイトを救うため、ゴン達は再びキメラアントに戦いを挑む。
[編集] 登場人物
「HUNTER×HUNTERの登場人物」を参照。
[編集] ハンター
怪物・財宝・賞金首・美食・遺跡・幻獣…など、稀少な事物を追求する事に生涯をかける人々の総称。プロのハンターの資格を得るには、数百万分の一の難関と言われるハンター試験を突破しなければならない。ハンター試験に合格するとハンターライセンスが授与される。このライセンスは極めて高い価値を持ち、情報、金融、信用等様々な面で巨大なメリットがある。しかし、この試験に合格してもさらに念能力を試す裏試験があり、これをくぐらなければ一人前のハンターとはされない。
[編集] 種類
- 財宝ハンター
- 世界の財宝を発掘することを専門とするハンター。
- 賞金首ハンター
- ブラックリストに載っている悪者を捕らえることを専門とするハンター。登場人物ではリッポー、ビノールト、クラピカ。
- 美食ハンター
- 世界の美味しいものを発掘することを専門とするハンター。登場人物ではメンチ、ブハラ。
- 遺跡ハンター
- 遺跡の発掘、保護を専門とするハンター。登場人物ではジン、サトツ。
- 幻獣ハンター
- 珍しい動植物の発見、調査を専門とするハンター。登場人物ではポックル、カイト。
- 護衛ハンター
- 依頼人の命を守るハンター。登場人物ではクラピカ、スクワラ、センリツ、ヴェーゼ、バショウ、イワレンコフ、トチーノ。護衛ハンターは作中に表現としては出ていない。おそらくブラックリストハンターから分岐されたもの。
- 音楽ハンター
- 音楽的なものを集めたり保護したりすることを専門とするハンター。登場人物ではセンリツ。
- 懸賞金ハンター
- お金を目的として仕事をするハンター。登場人物ではツェズゲラ。
[編集] 階級
- アマチュア
- ライセンスを持たないがハンターを名乗り仕事をする人。モグリから念能力者まで実力は様々。
- プロ
- ハンター試験を突破し、念を体得した人。
- 一ツ星
- ある1つの分野で、大きな成功を残したハンターに贈られる称号。(例メンチ、ツェズゲラ)
- 二ツ星
- さまざまな分野で、大きな成功を残したハンターに贈られる称号。(例ジン・フリークス)
- 三ツ星
- 歴史的な発見や、世界的な偉業をしたハンターに贈られる称号。世界に10人といないと言われる。
[編集] 裏試験
正規のハンター試験に合格した人間に、念能力の習得をさせるための秘密裏で行われている試験。この試験に受かり念を習得しないと真のハンターではないと言われている。ただし、既に念を習得している者には科せられない。
[編集] 千耳会
プロハンターに仕事の斡旋をする仲介所。難解な場所にあるらしく自力で見つけるのは困難。そのため客足は半年に2人ほど。斡旋の最低条件は念を使えること。斡旋嬢のレイがクラピカにノストラード組を紹介した。
[編集] 念能力
※本稿では念能力全般に対する概要についてまとめる。各自の技等といった詳細については、「HUNTER×HUNTERの能力・技」を参照のこと。
自らの肉体の精孔(しょうこう)という部分からあふれ出る、「オーラ」とよばれる生命エネルギーを、自在に操る能力の事。念を使う者を「念能力者」と呼ぶが、一般人の間では念能力の存在自体が知られていない事も多く、霊能力者・超能力者と呼ばれている事も少なくないと言う。
ハンターは仕事柄未知の領域に踏み込む事が多く、念が使えないと(念を扱うほどの実力がないと)一人前のハンターとして認めてもらえないばかりか、命を危険に晒しかねない。
[編集] 念の基本(四大行)
- 纏(てん)
- オーラが拡散しないように体の周囲にとどめる技術。纏を行うと体が頑丈になり、常人より若さを保つことが出来る。
- 絶(ぜつ)
- 全身の精孔を閉じ、自分の体から発散されるオーラを絶つ技術。気配を絶ったり、疲労回復を行うときに用いられる。
- 練(れん)
- 体内でオーラを練り精孔を一気に開き、通常以上にオーラを生み出す技術。
- 発(はつ)
- 自分のオーラを自在に操る技術。念能力の集大成。
[編集] 念の方便 (燃)
念を指導者が、念を教えてはならない相手に話すときに使う。方便だが、満更嘘でもない。 「燃」 とは、心を燃やすこと。
- 点(てん)
- 心を一つに集中し、自己を見つめ、目標を定めること。
- 舌(ぜつ)
- 頭に想い描いた目標を、言葉にすること。頭で思うだけでも構わない。
- 錬(れん)
- 点で想いを増幅させ、舌で言葉にし、錬でその意志を高めること。
- 発(はつ)
- 錬によって高めた意志を実際に行動に移すこと。
[編集] 念の応用
- 周(しゅう)
- 「纏」の応用技。物にオーラを纏わせる技術。刃物の切れ味を強化するなど、対象物の持つ能力を強化する。しばしば「硬」と併用される。
- 隠(いん)
- 「絶」の応用技。自分のオーラを見えにくくする技術。「隠」を施されたオーラは「凝」を使うなどしない限り目視が不可能になる。
- 凝(ぎょう)
- 「練」の応用技。オーラを体の一部に集め強くする技術。通常、目に集めて『隠』で隠されたオーラを見ることを言う。
- 堅(けん)
- 「纏」「練」の応用技。「練」で増幅したオーラを防御に用いることによって、通常よりも高い防御力を得る技術。これは「練」状態を維持し続けることであり、10分間伸ばすだけでも1ヶ月掛かると言われている。
- 円(えん)
- 「纏」「練」の応用技。(「堅」の応用技)体の周囲を覆っているオーラを自分を中心に半径2m以上広げ、1分以上維持する技術。「円」内部にあるモノの位置や形状を肌で感じとることができる。その広さは人によって異なり、数百mに達する達人も居る。現時点でノブナガ・ゼノ・カイト・ネフェルピトー・シャウアプフが円を使用できることが分かっている。
- 硬(こう)
- 「纏」「絶」「練」「発」「凝」を複合した応用技。体中の全オーラを体の一部に集め、特定の部位の攻撃力・防御力を飛躍的に高める技術。性質上、オーラを集めた場所以外は「絶」状態になるため、非常に脆くなる。例として主人公ゴンの必殺技であるジャジャン拳があげられる。
- 流(りゅう)
- 「凝」の応用技。オーラを体の各部に意識的に振り分け(「凝」を行い)、攻撃力と防御力を変化させる技術。
[編集] 系統
念能力は、オーラの使われ方によって6つの系統に分類される。念能力者は例外なくこれらのいずれかの系統に属した性質を持っており、それがその者の「才能」でありその系統の能力を最も高いレベルまで身に着けることが出来る。これらは6角形の図で表されるような相関関係を持っており、それぞれ相性の良い系統・悪い系統が存在する。自身が属する系統と相性の良い系統は(天性の系統には及ばないまでも)高いレベルで身に着ける事が可能だが、そうでない系統は身についてもレベルが低い場合が多い。
念能力の中には複数の系統の能力を必要とする能力が存在するが、相性の悪い系統を組み合わせた能力は習得が困難で高いレベルまで完成させられないなどのデメリットが存在する。そのため能力を身に着けるならば自身の系統にマッチしたものが良いとされるが、実際に身につける能力がどんなものになるかは本人の性格や嗜好にも強く左右されるため、自分自身の念能力を活かしきれていない念能力者も少なくない。
- 強化系
- モノの持つ働きや力を高める能力。主に自分自身を強める能力者が多い。この系統そのものを極めるのが最もバランスが良いと考えるものも居る。
- 放出系
- 自分のオーラを体から放つ能力。オーラの塊(=念弾)を飛ばす技が最もポピュラー。
- 変化系
- 自分のオーラの性質を変える能力。オーラに形状を持たせるのも変化系の技術に含まれる。
- 操作系
- 物質や生物を操る能力。人や物を媒介して発揮される能力である為、その媒体を失うと能力が発揮できないリスクがある。
- 具現化系
- オーラを物質化する能力。オーラを物質化するほどに凝縮するには相当に強いイメージが必要である。物質化したものに特殊な能力を付加する者が多い。
- 特質系
- 他の5系統に分類できない特殊な能力。血統や特殊な生い立ちによって発現する。他の系統に属する者でも後天的に特質系に目覚める可能性がある。
[編集] オーラの系統選別方法
念能力者のオーラがどの系統に属しているかを判断できる方法が2つある。代表的な方法が「水見式」である。「ヒソカ独自の性格分析」も存在する。
- 水見式
- グラスに溢れるぐらいの水を入れて、その上に葉っぱを浮かべ両手をグラスの脇にかざし「発(練)」を行う。その時の変化で自分のオーラがどのタイプに属するがか分かる。心源流に古くから伝わる方法。
- 強化系 - グラス内の水の量が増える。
- 放出系 - グラス内の水の色が変化する。
- 変化系 - グラス内の水の味が変化する(例. 甘くなる)。
- 操作系 - 水面に浮かぶ葉っぱが動く。
- 具現化系 - グラス内の水の中に、不純物が生成される。
- 特質系 - 上記以外の変化が起きる(例:葉っぱが枯れる)。
- ヒソカの性格分析
- ヒソカが独自に編み出した独断と偏見による識別方法のため、実際当たっているかどうかは不明。
- 強化系 - 単純で一途。意志が強く熱血。分析通りの人物はゴン、ウボォーギン、パーム。
- 放出系 - 短気で、大雑把。情に厚い。分析通りの人物はレオリオ、フランクリン。
- 変化系 - 気まぐれで嘘つき。謎めいた面も。分析通りの人物はキルア、ヒソカ、ビスケ。
- 操作系 - 理屈屋・マイペース。分析通りの人物はシャルナーク、ズシ。
- 具現化系 - 神経質で几帳面。分析通りの人物はクラピカ。
- 特質系 - 個人主義・カリスマ性あり。分析通りの人物はクロロ、クラピカ。
[編集] 制約と誓約
念能力を使用する際に、あらかじめ制約(ルール)を決めて、それを遵守すると心に誓う。その制約が厳しいほど、使う技は爆発的な威力を発揮する。しかし、誓約を破ればその反動で能力そのものを失う危険がある。また、「こうすれば(念、能力が)強くなる気がする」という思いで発動させてもルールになる。例としてクラピカは旅団しか攻撃しないという制約を設け、念能力を飛躍的に向上させている。
[編集] 個別能力
能力使用者の個性が色濃く反映される特殊能力。例えば「物を具現化する」という意識が強いとその能力が目覚める。これは自分の系統と異なる場合でも目覚める事があり、自分の系統と一致すればより強い能力となる。これは気持ちで能力の強弱が決まるため、好戦的である方が強い能力が目覚めることが多い。
[編集] 地域・施設
[編集] ハンター試験編
- くじら島
- ゴンの出身地。名前の通りくじらの形をしている島。
- ザバン市
- 第287期ハンター試験会場となった港町。最寄港にドーレ港がある。一本杉には凶狸狐が棲む。
- ヌメーレ湿原
- 第287期ハンター試験第1次試験会場。人面猿やキリヒトノセガメ、マチボッケ、ホラガラス、ジライタケ、サイミンチョウなどの珍獣が多く生息する湿原。とても霧が濃く気をつけないと珍獣の餌食となる。
- ビスカ森林公園
- 第287期ハンター試験第2次試験前半会場。世界一凶暴な豚・グレイトスタンプが生息する森林公園。
- ジャポン
- ハンゾーの出身国である小さな島国。「和」を重んじる。スシはこの国の伝統料理。
- マフタツ山
- 第287期ハンター試験第2次試験後半会場。ビスカ森林公園にある山で名前の通り真ん中で真っ二つに割れていて間を河が流れている。間の渓谷にクモワシが生息する。
- トリックタワー
- 第287期ハンター試験第3次試験会場。様々なトラップが仕掛けられている塔。人面鳥が付近を飛行しているため外壁を降りるのは危険。
- 軍艦島
- 第287期ハンター試験第3次試験エクストラ会場。アニメオリジナル。
- ゼビル島
- 第287期ハンター試験第4次試験会場。
[編集] キメラアント編
- カキン国
- アイジエン大陸の中央に位置する国。カイトたちが新種調査に来ていた。
- ミテネ連邦
- バルサ諸島に属する島で4つの共和国と1つの自治国からなる連邦国家。西端からNGL自治国、ロカリオ共和国、ハス共和国、西ゴルトー共和国、東ゴルトー共和国と位置している。
- 東ゴルトー共和国
- ミテネ連邦に属する共和国。マサドルデイーゴ総帥による独裁国家。某国をモデルとしていることはいうまでもない。
- NGL自治国
- ミテネ連邦に属する自治国。NGLとはネオグリーンライフという団体組織の略称。国王はジャイロ。人口217万人のうち99%が団体員で残りの1%は支援ボランティアで構成される。機械文明を捨て自然保護を目的としており、金属や電子機器、石油製品やガラス製品などの持ち込みは法律で禁じられている。銀歯や整形用シリコンなどが体内にある者は摘出しない限り入国できない。違反した場合最悪極刑もありうる。表向きはエコ団体だが、実際は麻薬製造などを行っている。
- ロカリオ共和国
- ミテネ連邦に属する共和国。運河を国境としてNGL自治国に隣接する。
- 西ゴルトー共和国
- ミテネ連邦に属する共和国。
- ハス共和国
- ミテネ連邦に属する共和国。
[編集] その他
- パドキア共和国
- キルアの出身国。
- ククルーマウンテン
- ゾルディック家が所有するパドキア共和国デントラ地区にある山。
- 天空闘技場
- 格闘のメッカとも呼ばれる251階からなる塔。小遣い稼ぎに多くのハンターが利用する。フロアがあがるごとにファイトマネーもあがる。多くはフロアマスターを目指している。エレベーターガールでさえも念能力を使い挑戦者に引けをとらない。
- ヨークシンシティ
- ヨルビアン大陸の西端にある大規模なオークションが開催される都市。モデルはニューヨーク市でアニメ版では背景に同市の映像も用いられた。
- ルクソ地方
- クラピカの出身地。クルタ族がかつて住んでいた。
- 流星街
- なにを捨てても許される場所。何名かの幻影旅団員の出身地。人口は約1千万人。政治的空白地であるが議会制度があるようだ。住民同士の同族意識は非常に高く、何らかの事情で虐げられた場合には自爆テロまでして報復をした事もある程。
- グリードアイランド
- ジン・フリークスとその仲間たちが念で作った念能力者専用のゲーム。
[編集] アニメ
テレビアニメは1999年10月16日~2001年3月31日までフジテレビ系で放送。全62話。土曜18:30~19:00枠が、ローカルセールス扱いだったため、自社制作番組・フジテレビ系の遅れネット番組・他系列番組を放送した関係で遅れネット(テレビ新広島等)・未放送(岡山放送等)となった局もある。
放送上相応しくないと判断されたのか、残虐なシーンのカットが多数見受けられた。特に天空闘技場でのヒソカ対カストロ戦は丸々カットされ、試合の前後とごく僅かな回想が放送されたのみであった。また、原作では天空闘技場で念能力者から洗礼を受けたキャラクターは身体に障害を負った形で登場したが、アニメ放映時に表現がふさわしくないとの事から、洗礼を受けたが障害を負わずに済み、念能力を得て生き残ったとして描かれている。
原作の休載が非常に多いためにアニメの内容が追いついてしまい(この場合、アニメ化の時期が早すぎたのも原因だが)、テレビ放送は打ち切りという形で終了となった。
その後、続編がOVA化され、ヨークシンシティー完結編を描いた第1期『HUNTER×HUNTER』(4巻8話9)、グリードアイランド編を描いた第2期『HUNTER×HUNTER GREED ISLANDG』(4巻8話)及び第3期『HUNTER×HUNTER G・I Final』(7巻14話)までが発売され、とりあえずアニメ版は大団円を迎えている。
[編集] スタッフ
※TV : テレビシリーズ、OVA1 : OVA第1期、OVA2 : OVA第2期、OVA3 : OVA第3期
- 監督 - 古橋一浩(TV)、嵯峨敏(OVA1)、ユキヒロマツシタ、(OVA2)、佐藤真人(OVA3)
- 監督補 - 加藤敏幸
- 美術監督 - 坂本信人(TV)、森本茂(OVA1)、福田和夫(OVA2)、長谷川弘行(OVA3)
- 作画監督 - 田頭しのぶ 等
- 撮影監督 - 森下成一
- 音響監督 - 平光琢也
- 色彩設定 - 宮下眞理
- 脚本 - 岸間信明 他
- 演出 - ユキヒロマツシタ 等
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 絵コンテ - 須永司、ユキヒロマツシタ 等
- プロデューサー 小竿俊一(OVA1)、田中敦(OVA3)
- キャラクターデザイン - 後藤隆幸(TV,OVA1)、田頭しのぶ(OVA2)、青木哲朗(OVA3)
- アニメーション制作 - 日本アニメーション
- 制作 - フジテレビ・日本アニメーション(TV)、HUNTER×HUNTER OVA制作委員会(OVA)
[編集] サブタイトル
[編集] テレビシリーズ
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[編集] OVA第1期
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[編集] OVA第2期
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[編集] OVA第3期
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[編集] 主題歌
※OP : オープニング、ED : エンディング
- TV第1期
- TV第2期
- OVA第1期
- PALE ALE - 黒沢健一 (OP)
- Carry On - 黒沢健一 (ED)
- OVA第2期
- Pray - Wish* (OP)
- POPCORN - 下川みくに (ED)
- OVA第3期
- Believe In Tomorrow - Sunflower's Garden (OP)
- もしもこの世界で君と僕が出会えなかったら - Sunflower's Garden (ED)
[編集] ゲーム
ゲーム名 | ゲーム機 | メーカー | 発売日 |
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遺志を継ぐ者 | ワンダースワン | バンダイ | 2000年6月1日 |
ハンターの系譜 | ゲームボーイカラー | コナミ | 2000年6月15日 |
幻のグリードアイランド | プレイステーション | コナミ | 2001年4月12日 |
禁断の秘宝 | ゲームボーイ | コナミ | 2001年4月12日 |
それぞれの決意 | ワンダースワンカラー | バンダイ | 2001年4月26日 |
導かれし者 | ワンダースワンカラー | バンダイ | 2001年8月23日 |
奪われたオーラストーン | プレイステーション | コナミ | 2001年9月27日 |
龍脈の祭壇 | プレイステーション2 | コナミ | 2001年8月30日 |
みんな友だち大作戦!! | ゲームボーイアドバンス | コナミ | 2003年4月24日 |
G・I | スワンクリスタル | バンダイ | 2003年4月24日 |
[編集] 演劇
- ミュージカル ハンター×ハンター
- 2000年12月・2001年8月再演
- ミュージカル ハンター×ハンター ナイトメア・オブ・ゾルディック
- 2002年8月公演
- リアルステージ ハンター×ハンター「A Longing for Phalcnothdk 〜蜘蛛の記憶〜」
- 2004年8月公演
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- HUNTER×HUNTER - アニメテレビシリーズの公式HP。
- HUNTER×HUNTER OVA - 第1期OVAの公式HP。
- HUNTER×HUNTER OVA G・I - 第2期OVAの公式HP。
- HUNTER×HUNTER OVA G・I Final - 第3期OVAの公式HP。
- WONDER×HUNTER - ファンサイト。原作を詳細に研究。
- HUNTER×HUNTER グッズネット - CDやグッズなどの紹介ページ。
- HUNTER×HUNTER.com - コミックスやガイドブックの紹介ページ。
- HUNTER×HUNTER -POP WEB JUMP- - ジャンプHP内の特集ページ。
フジテレビ系 土曜18:30枠 | ||
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前番組 | HUNTER×HUNTER | 次番組 |
花さか天使テンテンくん | パラッパラッパー |
週刊少年ジャンプ連載中の漫画作品 |
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