AIR (ゲーム)
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AIR | |
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プラットフォーム | Windows95/98/ME/2000(CD版) Windows98/Me/2000/XP(DVD版) ドリームキャスト プレイステーション2 |
発売元 | Key/ビジュアルアーツ (PC) NECインターチャネル (DC / PS2) |
発売日 | 2000年9月8日(PC18禁) 2001年7月27日(PC全年齢) 2001年9月20日 (DC) 2002年8月8日 (PS2) 2005年4月8日(DVD版18禁) 2005年9月1日(PS2廉価版) |
ジャンル | 恋愛アドベンチャーゲーム |
レイティング | 18禁(PC18禁のみ) 全年齢対象(PC18禁およびPS2廉価版を除く) CERO15(PS2廉価版) |
名前変更 | 可 |
エンディング数 | |
セーブファイル数 | |
画面サイズ | 640×480 16bit |
BGM再生方式 | CD-DA(Windows版) |
キャラクターボイス | なし (PC) 一部主人公以外 (DC) フルボイス (PS2) |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | なし |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | なし |
AIR(エアー)は、ゲームブランドKeyが制作した 第2作目の恋愛アドベンチャーゲーム、およびそれを原作としてメディアミックス的展開がなされたアニメやコミックなどの作品群のことをいう。
目次 |
[編集] 概要
AIRは、ゲームブランドKeyの第2作目の作品である、18禁の恋愛アドベンチャーゲーム。Windows用ゲームとして2000年9月8日に18禁初回版が、2001年7月19日に18禁通常版が、2001年7月27日に全年齢対象版が発売された。
また、インターチャネルによってプレイステーション2へ移植され、2001年9月20日にドリームキャスト版(全年齢対象)が、2002年8月8日にプレイステーション2版(全年齢対象)が、2005年9月1日には、プレイステーション2用ベスト版(廉価版、CEROレーティング15歳以上対象)が発売された。さらに、全年齢対象版に含まれたイベントCGを追加したものとして、2005年4月8日にWindows用DVD-ROM『AIR Standard Edition』発売(18禁)が発売された。
前作Kanonと同様に少年少女の恋愛劇に不可思議要素を絡めたアドベンチャーゲーム型式の泣きゲーであり、完結度の高いシナリオと高品質で内容に合った音楽・歌が相まって、高い評価を得た作品である。
しかしながら、構成に革新的な面があったためか、発売以降コンシューマ版への移植や各種アンソロジーコミック以外ではほとんどメディアミックス的展開がなされなかった。しかし、原作発売後4年たった2004年になって、雑誌コンプティークにて桂遊生丸の手によるによるコミックの連載が開始された。さらに、翌2005年には京都アニメーションによってTVアニメ化され、BS-iにて放送された(全12話に加え、総集編と特別編2話)。また同年には東映アニメーションによる劇場映画化がなされた。このように長く間が空いたにも関わらずメディアミックス展開されるのは、同手法が広まってからでは、特にゲームを大元にするものとしては稀有なケースである。また、ファンによる同人展開も、イラスト・コスプレ等ビジュアル中心なものを除けば、人気と評価の割にはかなり少なかったのも特徴である。また、少女漫画のような展開から女性人気も高い。
TVアニメ版は丁寧な作画・演出により多くの視聴者に支持され、有数のハイクオリティーアニメとして多大な評価を得、DVDの売上数も2005年アニメDVD売上ランキング年間2位を記録した。また2006年12月22日にはBlu-rayディスクBOXが販売される。映像がHD映像にアップコンバートされるだけでなく、音声も5.1chサラウンドとなり、映像・音声の両面において次世代DVDの先駆けとなることで注目されている。
一方、劇場版は監督の出崎統によるオリジナル要素が強く、監督独自の解釈によるストーリーには賛否両論があり、一部のファンから支持が得られなかったが、監督独自の解釈自体を高く評価する声もある。
[編集] ストーリー
さすらいの人形遣いの青年が、海辺の田舎町で偶然出会った少女達と紡ぐひと夏の物語である。現代が舞台のDREAM編、千年前の夏を描いたSUMMER編、再び現代に戻り千年目の夏を描いたAIR編の三部構成である。
Key制作の第1作品『Kanon』と並び、涙を流さずにはいられない「泣きゲー」の代表的作品の一つとされ、根強い人気と支持を得ている作品である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場キャラクター
PC版は声が収録されていないため、声優はPC版以外のキャスティングを記載している。
[編集] DREAM編・AIR編
- 国崎 往人(くにさき ゆきと)- 声:緑川光(ゲーム・映画・ドラマCD)/ 小野大輔(TVアニメ)
- 主人公(名前はデフォルトのもので、変更が可能)。
- 念を込めたものを自由に動かす力「法術」を使い、古ぼけた人形を動かす芸を糧にさすらいの一人旅をしている。その旅は少年時代に亡き母から聞かされた「この空のどこかにいる翼の生えた少女」に出会う為。
- 観鈴が言うには「目つきがすごく怖い」。ぶっきらぼうな態度・物言いではあるが、本当は心優しい青年。
- 小さい頃から旅をしているため、稀に一般常識に欠けている部分を垣間見せるときもあるが、思考は比較的常識的な方である。
- 好物はラーメンセットだが、旅人だけに食べ物に関しては機敏な反応を見せる。
- 一部のファンからは「国崎最高」と言われているが、これはゲーム中のイベントに由来する。このシーンは、TVアニメ版第2話で実際に放映されたことも話題になった。
- 神尾 観鈴(かみお みすず)- 声:川上とも子
- AIRのメインヒロインで、主人公が最初に出会う少女。
- 母親(神尾晴子)と二人暮らし。ちょっと天然系ではあるが素直で優しい少女。また仕事で忙しい母親に代わり家事を切り盛りしている。
- ある事情により友人を作ることが出来ない観鈴は、いつもひとりで過ごす夏休みを悲しく思っていた。今年こそ頑張って友人を作ろうと決意した「この夏」に主人公と出会い、勇気を出して声を掛ける。
- 子供の頃から恐竜好きで、恐竜のぬいぐるみ・グッズ類を大量に所有している。それが転じ、困ったことがあると「がお・・・」と言うのが口癖になってしまっている。晴子からこの口癖を禁止されており、それによってストレスを感じている様子が見受けられる。
- 主人公の意地悪な態度・言葉に対して「どうしてそういうことするかなぁ(言うかなぁ)」と独特なイントネーションでぼやくのも口癖。
- 好きなジュースは、武田商店店頭に設置された、謎の自販機で売られている「どろり濃厚 ピーチ味」。
- 霧島 佳乃(きりしま かの)- 声:岡本麻見
- 右手に黄色いバンダナを巻いた、明るく元気な少女。両親は他界しており、国崎往人が辿り着いた街の繁華街で開業医を営む姉(霧島 聖)と二人暮らしをしている。
- クラスメイトから「かのりん」と呼ばれ、結構友人は多い。ただ友人たちに「友人1号」「隊員2号」等の「役職」を思いつくまま割り振る為、混乱をきたす事も。飼育委員を務める。
- 謎の毛玉生命体ポテトと仲が良く、どうやら「ポテト語(ぴこ~)」を解する様である。
- 料理は苦手で、外見こそ普通だがその味はポテトが尻尾を巻いて逃げ出す程の超絶的な代物である為、家事全般は姉の聖が全て行っている。
- 遠野 美凪(とおの みなぎ)- 声:柚木涼香
- 物静かであふれる母性愛を持つ、「おっとり」を超越した脅威の天然系マイペース少女。主人公の問いかけにも即答せず、その後に小声で、しかし破壊力抜群の答え(ボケ)を繰り出す。しかし反面鋭く深いコメントを出すことも多い。
- 部員が美凪ひとりである天文部の部長を勤める。お米が大好きで、「進呈」と書かれた封筒に入った「お米券」を大量に常備し、折に触れては主人公たちに配布しようとする。
- 料理・裁縫は抜群の腕を持つ。趣味は天体観測と読書、みちると過ごす時間。廃駅でみちると一緒にいることが多い。
- 神尾 晴子(かみお はるこ)- 声:久川綾
- 観鈴の母。おっとりのんびりの観鈴とは対照的にアクティブで関西弁で大酒呑みの豪快な性格。
- 飲酒運転の常習者で、家に帰るときはバイクで納屋に突っ込んで停車する。愛車はDUCATIのMONSTER。
- 観鈴の事は気に掛けているものの、一定の距離を置いて接している。
- 霧島 聖(きりしま ひじり)- 声:冬馬由美
- 佳乃の姉。霧島診療所を経営する。唯一の家族である佳乃をとても大切にしており、普段は冷静であるが、妹に危害を加えるものには容赦がない。また、常にメスを隠し持っており、緊急時の武器として、また、包丁の代用品として駆使する。普段はなぜか「通天閣」と書かれたTシャツを着用。
- 佳乃の望むものは何を犠牲にしても全て達成しようとし、流しそうめん大会や、近隣住民の迷惑も顧みずに霧島家名物ロケット花火大会などを強行、主人公を呆れさせる。
- みちる - 声:田村ゆかり
- 美凪の親友の少女。口癖は「わぷっ」「にょわ」等。また主人公の事を「国崎往人」とフルネームで呼ぶ。
- 美凪の事が大好きで、いつも側にいようとする。一方、主人公に対しては初対面から喧嘩腰で、特技の鳩尾蹴りにより主人公をしばしば行動不能に追い込む。
- ポテト - 声:今野宏美
- 佳乃と仲が良い、人間の言葉を理解する謎の毛玉生命体。一応犬らしい。口癖(言語)は「ぴこ」。打たれ強く蹴られ強く流され強い。抜群の帰巣本能と強靭な生命力に主人公たちが驚愕する場面が多々ある。
- 橘 敬介(たちばな けいすけ)- 声:三木眞一郎(ゲーム・映画・ドラマCD)/ 津田健次郎(TVアニメ)
- 不思議な男。
- そら
- 観鈴に拾われた子供のカラス。神尾家に居つく。
[編集] SUMMER編
- 神奈備命(かんなびのみこと)- 声:西村ちなみ
- 1000年前の正暦五年(994年)に神の使いとして崇められながらも囚われの身であった「翼人」の少女。自分のことを「余」と呼ぶなど、男言葉の混じった独特な話し方をする。
- 警護という名の軟禁、畏敬の裏に隠された周囲の悪意と恐怖心など、翼人としての哀しい運命と冷静に向き合って生きてきたが、柳也・裏葉と出会い、その思いを素直に態度に表すようになる。
- 柳也(りゅうや)- 声:神奈延年
- 神奈備命の衛者で社殿の警備隊長。元、浪人。官位は正八位下(しょうはちいのげ)、官職は左衛門大志(さえもんふだいさかん)。幼少期より己の力だけを頼りに修羅場を潜り抜けてきており、実戦で培われたその剣技はかなりのもの。
- 周囲が畏怖する「翼人」、しかも自分の主人である神奈に対しても物怖じせず、むしろ横柄な程だが、しかし真摯に接する。
- 神奈が現在の社から移送され、自分の警護の任もまもなく解かれると知った時、そしてその裏に潜む陰謀に気づいた時柳也は裏葉と共に屋敷からの脱走を試みる。
- 裏葉(うらは)- 声:井上喜久子
- 神奈備命の女官。普段はとてもマイペースで、どこまでが真剣でどこまでがボケなのか判別しがたい。おっとりしている様だが、剣の達人である柳也にも気配を悟られずに突然出現するなど、ただものではない雰囲気を有している。
- 主人思いで忠実な女官であることは間違いないのだが、趣味が神奈の着せ替えであったり、柳也・神奈双方に関係の進展をたきつけたりと、神奈を可愛い妹分(もしくはおもちゃ)扱いしている節もある。
- 神奈・柳也に「さいご」まで付き添った彼女の願い・想いが1000年後の物語を生み出す。
[編集] 主題歌・音楽
- オープニングテーマ 『鳥の詩』
- 作詞:Key、作曲:折戸伸治、編曲:高瀬一矢(I've)、歌:Lia
- 挿入歌 『青空』
- 作詞 / 作曲:Key、編曲:折戸伸治、歌:Lia
- エンディングテーマ 『Farewell Song』
- 作詞:Key、作曲 / 編曲:戸越まごめ、歌:Lia
AIRで使われている楽曲の評価は極めて高く、特にオープニングテーマ曲の 『鳥の詩』、および観鈴のテーマ曲である 『夏影』、さらにクライマックスで流れる 『青空』 は一聴の価値があると言われている。また 『鳥の詩』 はアメリカ、ロサンゼルスでレコーディングを行ったことでも話題になった。この 『鳥の詩』 をベースに、Keyの第5作のゲーム 「智代アフター ~It's a Wonderful Life~」 のOPテーマ 『Light colors』 が後に制作された。
なお、DC・PS2版のDream編ではEDテーマが、メロディにアレンジを加えてインストゥルメンタルにした『Farewell Song(dream version)』に変更されている。
[編集] 製作スタッフ
[編集] ゲーム
[編集] 劇場版アニメ
- 原作・監修:Key・Visual Art's
- 監督:出崎統
- 脚本:中村誠
- キャラクターデザイン:小林明美
- 美術監督:行信三
- 音楽:周防義和
- アニメーション制作:東映アニメーション
[編集] TVアニメ
- 原作:Key・Visual Art's
- 監督:石原立也
- シリーズ構成:志茂文彦
- キャラクター原案:樋上いたる
- キャラクターデザイン・総作画監督:荒谷朋恵
- 美術監督:鵜ノ口穣二
- 色彩設計:竹田明代
- 撮影監督:中上竜太
- 編集:森田清次
- 音響監督:鶴岡陽太
- 音楽:折戸伸治、戸越まごめ、麻枝准
- 音楽制作:Key
- 設定:高橋博行
- プロデューサー:中山佳久、中村伸一、金庭こず恵、八田陽子
- アニメーション制作:京都アニメーション
- 製作:翼人伝承会(TBS・ポニーキャニオン・ムービック・京都アニメーション)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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