水瀬さんち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水瀬さんちは2001年10月6日~2002年10月5日の間、TBSラジオで放送されていたKanonのラジオ番組、またはそのCDドラマ。全53回。
目次 |
[編集] 概要
Kanonの公認アンソロジーラジオドラマ番組。ラジオ番組の正式な名前は「Kanon 水瀬(皆口)さんち」。放送当初はラジオ番組自体のタイトルが決まっていなかった(「水瀬さんち」というCDドラマの題名だけは出ていた)。
昨今のラジオ番組とは違い、コーナーのようなものが存在しない。基本的にその週のゲストにちなんだラジオドラマが放送され、その合間にゲスト(時折メインのの皆口一人だが)とのフリートークを交えたり、リスナーのお便りを読むのが基本。
また、厳密に言えばコーナーではないが、ラジオ版のみ「ふかわくんの謎の言葉」というリスナーからの奇妙な珍文を送るというものがあり、ドラマの中で何の前触れも無く突然出てきた紙などに採用された珍文が読まれる。
ちなみに、本作品の世界観はあくまでこのアンソロジーだけのものである。
[編集] 水瀬さんち
キャラクターは基本的に原作に準じているが、作風は同時発売されていたほとんどシリアスなアンソロジードラマCDとは違い、完全なコメディタッチとなっているため、原作とキャラクターが相当かけ離れているキャラクターが何名かいる。ただし、それらのキャラクターは一概に「致命的なまでにキャラが崩れている」というわけではなく、あくまで「もしかしたらこうなのではないか」という程度に脚色したものである。特にキャラが変わっているのは、原作においてもTV版(第一期)においてもどちらかというと活躍の薄かった「天野美汐」と「久瀬」の二人である。また、久瀬は後に劇場版AIRの「神尾さんち」にも出演(明確に名こそ出ていないが)するほど脚色がなされ、脚本家(?)にもリスナーにも概ね好意的な評価を受けている。
当初、このドラマCDのリリースは1、2巻程度で終わる予定だったが、人気により5巻まで発売され、さらに後に発売されたテレビアニメ版Kanon(第一期)のDVD-BOX応募者特典として特別編が作られた。また前述の通り劇場版のAIRにおいては「神尾さんち」なるバリエーションまで生み出すほど、根強い人気を誇っている。
[編集] パーソナリティー
[編集] ゲスト
[編集] サブタイトル
[編集] メインキャスト
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- キャラクターの基本設定は原作に準じているのでそちらを参照のこと。
- 水瀬秋子:皆口裕子
- 水瀬家の家主、本作品の主人公と言える。お米や何かの材料の買出しをよく祐一に頼む。
- 相沢祐一:私市淳
- 水瀬家の居候。本編の主人公で、秋子同様毎回登場する。振り回されがち。
- 水瀬名雪:國府田マリ子
- 水瀬家の長女。本作品では大抵部活に行ったり百貨屋にいったりしていて出番が少ない。
- 沢渡真琴:飯塚雅弓
- 水瀬家の居候。一緒に暮らしているはずがたまに登場しない時がある。常識的な物事を知らない。
- 川澄舞:田村ゆかり
- 祐一達の先輩にあたる。原作と違ってそれほど疎まれているわけではないらしい。
- 美坂栞:佐藤朱
- 香里の妹にして、祐一の後輩。お世辞にも褒められない絵を描くが、何故かあゆや秋子達などには素晴らしい絵に見えてしまうらしい(冷静な評価を下せるのは祐一・香里・久瀬)。原作では重病を患っている設定。今作では完治している。
- 月宮あゆ:堀江由衣
- 祐一の幼馴染。比較的原作と変更点が少ないキャラクター。探偵になることが多い。
- 倉田佐祐理:川上とも子
- 舞の親友。比較的原作と変更点が少ないキャラクター。家の華やかさが垣間見える。
- 天野美汐:坂本真綾
- 祐一の後輩。原作では物腰が上品で無口なキャラクターだったが、今作では祐一に猛烈(?)な好意を寄せている。内向的を通り越した凄まじい思い込みの激しさで、自分の世界に没入する。「運命、ですね……」が口癖。
- 美坂香里:川澄綾子
- 名雪の親友。栞との仲は良好。祐一に好意を持たれていると勘違いすることが多い。
- 北川潤:関智一
- 祐一のクラスメイト。比較的出番が少ないが、原作以上にキャラクターが引き立てられている。ゲームが上手いが影が薄い。
- 久瀬:神谷浩史
- 祐一達の同級生。生徒会会長。プライドが高く、故に墓穴を掘ることがある。秋子の料理を大袈裟に絶賛する。原作から最も変化し、株を上げたキャラクターといえる。佐祐理に好意を抱いている。
[編集] 神尾さんち
劇場版AIRのスペシャルエディションに特典としてついてくる「劇場版AIR」のアンソロジードラマCD。またはその中で合間に挿入されるCDラジオ番組。パーソナリティは川上とも子と緑川光。
本編で脚本を努めた中村誠(前作である水瀬さんちも明示されていないが、彼がいくつか手がけているものと思われる)がストーリーなどを完全に構成した作品であり、良くも悪くも大きな壁であった出埼監督が一切関わっていない作品。 そのため、脚本家の描きたかった(と思われる)部分が垣間見える作品となっている。
本作品の原作である劇場版は、キャラクターの設定のいくつがかなり違うものとなっていたが、本作品ではどちらかというと「原作基準の性格を生かしつつ、劇場版の世界観をモチーフにしたもの」となっている。そのため佳乃や美凪に関連する人物は聖以外登場しない。だがその代わりガヤの一つとして水瀬さんちの祐一、あゆ、秋子、久瀬の四名と思われる人物(名前は明確に呼ばれていない)がゲスト出演している。
また、ドラマの合間に挿入されるラジオ番組「神尾さんち」では、CDで行うオーディオコメンタリーという新しい試みで番組が構成されていた。
ファンからは「完全原作基準の神尾さんちが聞きたい」という声も少なからずあがっているが、2006年現在これ以上の展開は見えない。
[編集] サブタイトル
- アバン~メインタイトル~
- 第1話「往人、花園に遊ぶ(前・後)」
- 第2話「観鈴、夏休みの宿題をする」
- 第3話「往人、おなかをこわした」
- 第4話「往人、子供と対決する」
[編集] メインキャスト
- キャラクターの基本設定は原作(劇場版色も多少ある)に準じている。
- 神尾観鈴:川上とも子
- 本作品の中心人物。毎回登場するが出番はどちらかというと少なく、周りに振り回されている。
- 国崎往人:緑川光
- 本編での主人公。毎回登場する。原作のコメディ面を前面に押したキャラクターとなっている。独自の問題解答論を持つ。
- 神尾晴子:久川綾
- 観鈴の母。観鈴との仲は悪いわけではないらしい。押しが強い。
- 霧島聖:冬馬由美
- 診療所の院長。ラーメン屋のおかげで腹を壊す人間が増えて困る一方で収入が増えていることを少なからず喜んでいる。
[編集] CDリリース
- Kanon・水瀬さんち~秋子さんのあさごはん~
- Kanon・水瀬さんち~秋子さんのばんごはん~
- Kanon・水瀬さんち~秋子さんのひるごはん~
- Kanon・水瀬さんち~秋子さんのおべんとう~
- Kanon・水瀬さんち~秋子さんのティータイム~
- 劇場版AIR・神尾さんち(スペシャルエディション特典)
[編集] 関連項目
カテゴリ: 書きかけの節のある項目 | ラジオ番組に関するスタブ | TBSラジオ | アニラジ | ドラマCD