考古学
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考古学(こうこがく)は人類が残した痕跡(例えば、遺物、遺構など)の研究を通し、人類の活動とその変化を研究する学問である。文字による記録以前(有史以前)の人類についての研究が注目されるが、文字による記録のある時期(有史以後)についても文献史学の補完として、またはモノを通して過去の人々の生活の営み、文化、価値観、さらには歴史的事実を解明するために文献以外の手段として非常に重要であり、中世(城郭など)・近世(武家屋敷など)の遺跡も考古学の研究分野である。近代の遺跡(旧新橋駅など)の発掘を行うこともある。
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[編集] 歴史
考古学は比較的新しい学問であり、オーガスタス・ピット・リバーズやウイリアム・フリンダース・ペトリらによって組織的な研究が始められたのは19世紀である。20世紀にはモーティマー・ウィーラーらに引き継がれた。日本では、動物学者であったエドワード・モースが大森貝塚の調査を行ったのが、日本近代考古学のあけぼのとされる。20世紀の間に、都市考古学や考古科学、のちには救出考古学(レスキュー・アーケオロジー)の発展が重要となった。