日本プロバスケットボールリーグ
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日本プロバスケットボールリーグ(にほんプロバスケットボールリーグ)は、2005年11月5日に開幕した株式会社日本プロバスケットボールリーグが主催する日本のプロフェッショナルバスケットボールリーグ。通称はbjリーグ(ビージェイリーグ)である。日本のバスケットボールを活性化することにより、プロフェッショナルかつエンターテイメントあふれるプレーを魅せるとともに、地域社会におけるスポーツ文化の向上と国際化に貢献することを目的とする。
目次 |
[編集] 株式会社日本プロバスケットボールリーグ
[編集] 参加チーム
チーム名 | ホームタウン | ホームアリーナ | 座席数 | ホーム観客数 | ||
平均 | 最大 | 最小 | ||||
仙台89ERS | 宮城県仙台市 | 仙台市体育館 | 5,733席 | 2135人 | 5280人 | 1045人 |
新潟アルビレックス | 新潟県新潟市 | 朱鷺メッセ | 約5,000席 | 3008人 | 4394人 | 1459人 |
富山グラウジーズ | 富山県富山市 | 富山市総合体育館 | 約4,500席 | |||
埼玉ブロンコス | 埼玉県 | 所沢市民体育館 | 約4,300席 | 1381人 | 2027人 | 640人 |
東京アパッチ | 東京都 | 有明コロシアム | 10,000席 | 1844人 | 3759人 | 1053人 |
大阪エヴェッサ | 大阪府大阪市 | なみはやドーム | 約6,000席 | 2130人 | 4190人 | 1509人 |
高松ファイブアローズ | 香川県高松市 | 高松市総合体育館 | 約3,000席 | |||
大分ヒートデビルズ | 大分県別府市 | ビーコンプラザ | 3,925席 | 1969人 | 3058人 | 1235人 |
※ | 仙台89ERS: 仙台エイティナイナーズ |
※ | 新潟アルビレックス: 正式名称は新潟アルビレックスバスケットボール(新潟アルビレックスBB) |
※ | 大阪チームは本来「大阪ディノニクス」として出場する予定だったが、スポンサーの意向で別運営会社となり、チーム名も変更された。 |
※ | 2006-2007年シーズンから参加する2チームも記載する。 |
※ | 「ホーム観客数」: 2005-06シーズンのホームゲーム観客数 |
[編集] bjリーグの開催内容
[編集] 試合方式(2006~2007年)
[編集] レギュラーシーズン
- ホーム&アウェーにより8チームが、同一グループ所属チームとは8回総当たりで、別グループ所属チームとは4回総当りで、合計40試合を行う。なお、グループ分けは次の通りである。
-
- 北ブロック…仙台89ERS・新潟アルビレックスBB・富山グラウジーズ・埼玉ブロンコス
- 南ブロック…東京アパッチ・大阪エヴェッサ・高松ファイブアローズ・大分ヒートデビルズ
- 順位は、上記グループ分けとは関係なく、40試合の勝敗等(勝敗が同じ場合には、(1)得失点差→(2)1試合当たりの平均得点で順位を決める)により1位から8位までの順位を決める。そして、レギュラーシーズンで4位以内に入ったチームがプレイオフに進出する。
- ホームゲーム数は20試合で、JリーグJ1リーグ戦17試合、J2リーグ戦24試合と比べて少な過ぎることはないが、ほぼ週末2試合が連続ホームゲームまたは連続アウェイゲームとなり、ホームとアウェイが交替して17回(月2-3回)あるJ1に対して、ホームゲーム開催週末が約10回、すなわち1ヶ月に1回程度しかなく、アウェイが連続する間延び感がある。
[編集] プレイオフ
- ファーストラウンドで1位チームと4位チーム、2位チームと3位チームが対戦し、先に勝利したチームがファイナルに進出する。そして、ファイナルで勝利したチームが優勝チームとなる(なお、2006~2007年度のプレイオフ概要については10月中旬~下旬に発表される予定である)。
-
- 2005-06年度の決勝ラウンドについては日程的な問題から、準決勝2試合と3位決定戦及び決勝戦(各1試合ずつのみ)を2006年4月29日と30日に有明コロシアムで開催された。
- 優勝チーム以外の順位については、プレイオフファイナル敗戦チームが2位に、3位決定戦勝利チームが3位に、3位決定戦敗戦チームが4位になる。プレイオフに進出できなかったチームはレギュラーシーズンの勝率等により5位~8位になる。
- 詳細はbjリーグプレイオフを参照。
[編集] bj-KBL チャンピオンシップゲームズ
- 優勝チームは、次年度レギュラーシーズン前に開催されるbj-KBL チャンピオンシップゲームズ出場権を得る。
[編集] 開催実績(2005~2006年)
チーム | 自治体 | アリーナ | 座席数 | ホームゲーム観客数 | |||
試合数 | 平均 | 最大 | 最小 | ||||
仙台 | 仙台市 | 市体育館 | 5733席 | 20 | 2135人 | 5280人 | 1045人 |
新潟 | 新潟市 | 朱鷺メッセ | 約5000席 | 10 | 4021人 | 4394人 | 3498人 |
新潟市 | 市東総合SC | 3120席 | 2 | 2116人 | 2158人 | 2073人 | |
長岡市 | 市厚生会館 | 席 | 4 | 1887人 | 2200人 | 1579人 | |
小千谷市 | 市総合体育館 | 席 | 2 | 1502人 | 1544人 | 1459人 | |
上越市 | リージョンプラザ | 3476席 | 2 | 2586人 | 2711人 | 2460人 | |
埼玉 | 所沢市 | 市民体育館 | 約4300席 | 11 | 1563人 | 2627人 | 1003人 |
春日部市 | ウイングハット | 3584席 | 4 | 882人 | 1528人 | 640人 | |
さいたま市 | 市総合体育館 | 2954席 | 4 | 1290人 | 2038人 | 704人 | |
秩父市 | 市文化体育C | 席 | 1 | 1751人 | |||
東京 | 東京都 | 有明コロシアム | 10000席 | 20 | 1844人 | 3759人 | 1053人 |
大阪 | 大阪市 | なみはやD(サブ) | 約2300席 | 12 | 1836人 | 1987人 | 1509人 |
大阪市 | なみはやD(メイン) | 約6000席 | 2 | 3742人 | 4190人 | 3294人 | |
堺市 | 金岡公園体育館 | 3540席 | 2 | 2259人 | 2503人 | 2014人 | |
東大阪市 | 東大阪アリーナ | 席 | 2 | 2092人 | 2266人 | 1918人 | |
守口市 | 市民体育館 | 約3000席 | 2 | 2187人 | 2352人 | 2022人 | |
大分 | 別府市 | べっぷアリーナ | 3738席 | 14 | 1680人 | 2666人 | 1235人 |
別府市 | ビーコンプラザ | 3925席 | 6 | 2084人 | 3058人 | 1413人 |
- ※ホームコートは「ゴシック」で表す。ホームゲームの開催数が多いコートを一番上に書いた。
[編集] 歴代優勝・準優勝チーム
年度 | 優勝チーム | 準優勝チーム |
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2005-06年 | 大阪エヴェッサ | 新潟アルビレックス |
[編集] bjリーグのルール
基本的にFIBAルールに基づくが、一部NBAルールやbjリーグ独自のルールを取り入れている。詳細は[1]にある。
bjリーグのルールのうち、FIBAルールと異なるものは下記の通りである(バスケットボールのルールも参照)。
なお、太字は、2006~2007シーズンから適用されるルールである。
[編集] NBAルールの適用・準用
- 制限区域…長方形で幅5.8m(※NBAでは幅4.9m)
- タイムアウト
- 1試合に2回、20秒タイムアウトが使える。
- 請求者…ヘッドコーチ、アシスタントコーチに加えてボールを持っている選手も請求することができる。
- ジャンプボールシチュエイション(※)…ジャンプボールで再開
(※)ヘルドボール、ダブルファール等で、両チームどちらか一方がボールを保持している状態と認められた場合
- ゴールテンディング…一度リングにはじかれたボールがリング上にあるときに、ボールタッチをしてはいけない。
- ノンチャージングエリア(ゴール下近辺で、オフェンスファールを取らないエリア)の設置
- 審判3人制
- テクニカルファウル…テクニカルファウルを2回宣告された選手は、失格・退場となるほか、罰金が科せられる。
[編集] bjリーグ独自のルール
- チームファウルによるフリースロー…各クォーター5個目から「1&1ショット(1投目が成功した場合に限り、もう1投チャンスが与えられる)」
- テクニカルファウルの場合…フリースロー「2ショット」後、ファールされたチームのスローインで再開
- フリースローにおける8秒ルール…フリースローを行う選手は、審判からボールを渡されてから8秒以内にフリースローを行わなければならない(FIBAルールは5秒以内、NBAルールは10秒以内)。
- ベンチ入り登録選手…ホームチーム15人、アウェイチーム12人
- 背番号…1桁又は2桁の番号であればどの番号でも付けることができる。また、1桁の番号の前に0を付けることができるが、0を前に付けない1桁の番号との併用はできない。
- オフィシャルタイムアウト…第2クォーターと第4クォーターの競技時間が5分を経過した後に、初めてボールがデッドになった場合に、90秒のタイムアウトが自動的に実施される。
[編集] 新規参入について
bjリーグでは球団拡張(エクスパンション)を継続的に行い、12チームにより2リーグ制を目指している。
2005-2006年シーズンの1チームあたりの運営費は約2億円で、プロスポーツリーグとしては新規参入がし易い。Jリーグ・J2の運営費5-15億円、J1の20-40億円、プロ野球の70-200億円と比べると赤字になっても額が小さいため運営リスクは小さいとも言えるが、地上波全国放送に取り上げられる例が少なく、広告効果も小さい。ただし、地域密着によってチームの存在が独占媒体となり得るため、地元メディアがある地方の方が費用対効果が大きい。そのため、三大都市圏よりも地方圏に存在意義があり、新規参入チームが特定の地域に集中しない理由にもなっている。
[編集] 2006-07
2006-07年度シーズンに新規参入するチームの公募を開始した結果、栃木県、横浜市、富山県、香川県などの20団体から、問い合わせがあり、エクスパンションを決定。以下2チームの新規参入を決めた。
- 富山グラウジーズ 運営母体は富山アトラスFC。Jリーグ百年構想の計画に沿って、複合型スポーツクラブを運営することを目指して取り組む一環として、バスケットボール部を設立。
- 高松ファイブアローズ 不動産・建築業の穴吹工務店を中心に四国電力、百十四銀行など約20社が出資した運営会社「スポーツプロジェクト高松」が運営。
[編集] 2007-08
2007-08年度シーズンに新規加入するチームのについては、茨城県、長野県、群馬県、奈良県、福岡県、沖縄県のほかホームタウンが現在未定の2団体を含めた計8団体から選考。以下2チームの新規参入を決めた。
- 福岡BBボーイズ 運営母体はスポーツコーディネイト ペサスが中心となって発足する「福岡プロバスケット」。2005-2006のJBLに参戦していたプロチーム「福岡レッドファルコンズ」に代わってbjに参戦。
- 琉球キングス 運営母体はスポーツ・イノベーションが中心となって設立された「沖縄バスケットボール」。
[編集] 放送について
GAORAにおいて、注目カードの生中継などを放映。2006-2007シーズンにおいては、注目カード1試合を毎週土曜日に原則として生中継することが決定している。
また2006年11月よりbjリーグの情報番組「プロバスケ! bjリーグtv」がBSフジで毎週金曜11時から放送される。
地上波では、2006年11月11日には西日本放送が初のリーグ戦実況生中継「高松ファイブアローズVS東京アパッチ」(高松ファイブアローズのホーム開幕戦、高松市総合体育館)を放送した。(西日本放送は高松ファイブアローズを運営する「スポーツプロジェクト高松」の主要株主)
さらにBasketball Japan tvで160試合すべてを有料配信することも決定している。
[編集] パートナー
オフィシャルパートナー
公認床材パートナー
- 日本スポーツコート
メディアパートナー
- スポーツニッポン新聞社
- アシェット婦人画報社
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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