新尾道駅
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新尾道駅(しんおのみちえき)は、広島県尾道市栗原町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽新幹線の駅である。
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[編集] 概要
尾道市や近隣自治体(既に新幹線の駅がある福山市・三原市を除く)・地元尾道市民有志、はたまた山陰から四国まで尾道市を中心として縦に連なる自治体の寄付金などで、工事費を全額負担する形で設置された請願駅である。ただ三原市、尾道市、福山市の3市は短距離で連接している為、その中間に出来た当駅は両隣との駅間は非常に短く、三原駅までわずか11km、福山駅まで16kmである。これは、山陽新幹線内最短の駅間距離の上位2つを占めている。
そのうえ1日の乗降客数は2,300人前後と、山陽新幹線では新岩国駅や東広島駅に並んで最下位グループに属する(同じ請願駅として後年開業した厚狭駅よりも少ない)。
これは開設場所が尾道市中心部からは遠い事や、在来線・他の鉄道線に接続してない事、停車する列車が「こだま」のみのため本数が少ない事、福山駅に停車する「のぞみ」・「ひかり」等への接続の悪さにより利用が伸びていない。
開業後も尾道市街中心部から関東・関西方面へ向かうには、山陽本線の尾道駅から「のぞみ」などの停車する福山駅に向かい(所要時間19分)、新幹線に乗り換えるのが一番早く便利である。しかし、かつては東京直通の「ひかり」も停車していた。その名残で現在もホームにはひかり号の乗車口案内が残っている。
福山方に尾道トンネル、三原方に備後トンネルがあり、どちらもホームからその坑口が間近に見える。
[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ高架駅で、中央に2線の上下通過線を挟む。
1 | ■山陽新幹線(下り) | 広島、博多方面 |
---|---|---|
2 | ■山陽新幹線(上り) | 岡山、新大阪方面 |
上り始発「こだま622号新大阪行」と下り最終「こだま687号三原行」が300系(16両編成)を使用する以外は、すべて0系及び100系の4両ないし6両の短い編成しか停車しないため、ホームを覆う屋根は6両分のみ作られている。
駅が斜面に位置しているため、南口と北口で高さが違う。
[編集] 駅施設
[編集] バス
[編集] 一般路線バス
[編集] 都市間高速バス
- キララエクスプレス―松山駅・松山市駅方面
- エアポートリムジン―広島空港方面
- 今治方面(今治桟橋)へは、尾道(市街地)方面直通のしまなみライナーが廃止されたため、尾道市因島のしまなみ海道因島大橋(大浜パーキングエリア)停留所で、尾道市営バス・因の島バス尾道・因島線としまなみライナー (福山~今治線)の乗り継ぎを行う。
[編集] 沿革
[編集] 駅周辺
山陽本線尾道駅へは、バスで平時15分~20分程度(尾道市交通局・中国バスが運行)。また、この駅が置かれる前の1964年までこの付近には、尾道鉄道の栗原駅が置かれていた。