少女向けアニメ
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少女向けアニメ（しょうじょむけ‐）は主に小学校高学年・中学生・高校生前後の少女が見ることを想定して製作されたアニメの総称。
[編集] 概要
少女漫画を原作にした作品がほとんどを占め、年齢層が近い『りぼん』『なかよし』『少女コミック』『花とゆめ』『LaLa』の漫画が原作である作品が多い。また、このジャンルの中で高年齢向けの作品は深夜で放映されるケースが多く、成人女性にも支持されている作品も数多くある。なお、「女児向けアニメ」より年齢層を高めとしてあるが、玩具・文具などの販促の有無以外に明確に分けられる要素はなく、このカテゴリの中で比較的低年齢層向けの作品は「女児向けアニメ」とジャンルを兼ねている。
1996年ごろの作品までは「女児向けアニメ」と同様にほとんどが玩具会社などとタイアップをしていたが、近年は玩具会社におけるマーケティングの都合上、近年はこのジャンルに入るアニメから玩具（児童向けトレカ・テレビゲームソフトも含む）などの販促が絡むような作品が減っている。その理由としては、
- 「女性向けアニメ」というジャンルが近年確立され（昔は高校生以上の女性はアニメを見ないのが常識として考えられた）、玩具・トレーディングカードなどの販促に頼れない企画でも作品を製作できるようになったこと。
- 『ふしぎ遊戯』『ご近所物語』『花より男子』などでアニメと原作漫画の年齢層が離れ過ぎる傾向にあり、アニメ玩具の主な購買層である多くの幼児・小学校低学年にはストーリーが理解できず、いずれも玩具などが販売不振に終わったこと（例外的に『ママレードボーイ』のように成功した作品もある、また『満月をさがして』はCSでの再放送で人気が再燃し、2年後にCDアルバムリリースされており、完全に展開が終わった少女向けアニメとしては異例の展開が行われている）。
- 破天荒でファンタジックな内容の作品が多い少年漫画と異なり、恋愛が軸で日常を主とする少女漫画（特に中高生向け以上の作品）は小学生から大人まで万人受けする作品はほとんどがアニメ化ではなく、大人向けにドラマ化される（一世を風靡した『動物のお医者さん』はドラマ化のみされ、『ちびまる子ちゃん』やアニメ版が芳しくなかった『花より男子』のドラマ版は好評であった。）ため、アニメ化までされる万人受けする作品が少女漫画では『ちびまる子ちゃん』と『パタリロ!』（アニメが好評だった為に劇場映画化され、20数年を経て番外編のアニメ化がされている）ぐらいしかないこと。また、中高生の少女にとってアニメはややオタク臭いとみる向きもあること。
- 比較的低年齢層向けのアニメを製作する場合、出版社・漫画家に払う版権料（少女漫画を原作にしたアニメは構成や販促の都合上、原作から大幅な改変をしなければならない場合が多く、特に月刊誌原作の場合はそのままでは週替わりのアニメとサイクルが合わず、原作の終了時期まで待つか、原作の途中までで終わらせるか、アニメオリジナルストーリーを挿入しなければならない。アニメオリジナルストーリーでもキャラクター設定などを原作から引用しているので版権料が掛かる。）を考えると完全オリジナルの方が製作コストが安いこと。
－が挙げられる。そのため最近では販促が絡むような作品はほとんどが小学校中学年以下の低年齢層向けの「女児向けアニメ」としてアニメ化され、児童向けとカテゴライズされた少女漫画をアニメ化したもの（例えば、学年誌連載の絵物語だった『とっとこハム太郎』や「ちゃお」原作の『ミルモでポン!』『きらりん☆レボリューション』など）を除いては、ほとんどがアニメ完全オリジナル作品である。
またゲームでヒットした『オシャレ魔女 ラブandベリー』が劇場アニメ化される事が決定した。これからはそういう作品も増えていくのだろう（この作品はむしろそれまでの少女向け作品と異なり男性向けの要素をほぼ排除した作品でもある）。
高年齢化を逆に活かし、一部の「男性向けアニメ」のようにDVDの販売や有料放送、ネット配信など映像商品の売上で制作費を捻出する作品が増えており、アニメ化される作品の総数は年々多くなっている。
21世紀初頭現在の傾向として、ファッションや恋愛要素を重視され、非現実的なファンタジーより現実的な恋愛が好まれているようである。恋愛物以外にもギャグやファンタジー、怪盗物、魔法少女(→ただし近年では「女児向けアニメ」の方が圧倒的に多い)などもある。
[編集] 少女向けアニメの年代別一覧
- 1976年
- 1979年
- 1982年
- 1983年
- レディジョージィ
- 1984年
- 1985年
- 1987年
- 1988年
- 1990年
- 1991年
- 1992年
- 1993年
- 1994年
- 1995年
- 1996年
- 1997年
- 1998年
- 1999年
- 2000年
- 2001年
- 2002年
- 2003年
- 2004年
- 2005年
- 2006年
- 2007年
- のだめカンタービレ（仮）
<注> 広義の「少女向けアニメ」は上記の一覧に、下記の条件に当たる作品を合わせたものを指す。
- 「女児向けアニメ」の内、少女漫画雑誌で原作が掲載されているが、少女向けではなく児童（女児）向けとして放映されている作品（上記参照）
- 「女児向けアニメ」の内、少女漫画原作ではないが、少女漫画雑誌でコミカライズが連載されている作品（『おジャ魔女どれみ』『ぴちぴちピッチ』『ふたりはプリキュア』など）
- 「子供向けアニメ」の内、少女漫画原作ではなく、コミカライズも行っていないアニメオリジナル作品（『カレイドスター』･『マシュマロ通信』･『おねがいマイメロディ』など）
- 「男性向けアニメ」の内、女児や少女の視聴者も狙った作品（『アキハバラ電脳組』『デ･ジ･キャラットにょ』『おとぎ銃士赤ずきん』など）
