営団06系電車
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06系電車(06けいでんしゃ)は、東京地下鉄(旧・帝都高速度交通営団)の通勤形電車。
06系(代々木上原駅にて2004年8月20日撮影)
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[編集] 概要
千代田線の輸送力増強及び6000系の後継車として1992年に製造されたが、その後6000系のVVVFインバータ制御化工事などの延命工事が優先され、さらなる増備には至っていない。10両編成1本のみの在籍。
直通する小田急小田原線・多摩線とJR常磐緩行線にも乗り入れる。
[編集] 外観
- 「Gentle&Mild」をコンセプトとして、千代田線沿線の日暮里・千代田・赤坂・神宮前といった歴史ある格式高い街のイメージから「おだやかで上品、かつ長く親しまれる車両」をテーマに設計した。
- デザインは、9000系をベースにしている。
- 千代田線のラインカラーであるエメラルドグリーンの帯の他、新たに紫色の帯と白色の帯が入っている。
- 落下物が床下に巻き込まれるのを防ぐため、スカート(排障器)を取り付けている。
[編集] 内装
- 車内案内表示として、112×32ドットのLED式表示器を装備し、次駅及び乗り換え案内などの表示が可能になった。フォントは6000系第35編成と同じ。
- 一区画あたりの基本的な座席の配置は6000系の「3・7・7・7・3」ではなく「4・6・7・6・4」となっている。このため、優先席の座席数が多い。
[編集] 性能
- 同時期に設計・製造された07系と基本的な性能は共通する。
- IGBT素子によるVVVFインバータ制御を使用。IGBT素子使用の制御装置は日本国内では初採用である。
- 4M6T(10両編成のうち4両が動力車(M)、6両が付随車(T))ながら、6000系と同等の性能を実現している。また、万が一1個のモーターが故障しても、1基の制御器に対し1個のモーターを制御する「個別制御方式」であるために性能の低下を防ぐ事ができる。
- また、軽量化やメンテナンスの省力化を図るため、台車はモノリンク式軸箱支持方式ボルスタレス台車を採用している。
[編集] 運用
- 6000系と共通で運用されているため、06系の運用されるスジを特定するのは難しい。
- 1編成しかない上にJR常磐線取手~小田急線唐木田まで広範囲に直通していることもあり、千代田線の中ではあまり見ることができない車両である。
- 2004年9月26日の有楽町線新木場検車区一般公開の際に、「千代田ワープ号」として綾瀬~霞ヶ関~(連絡線通過)~新木場間を走行した。
[編集] 関連商品
[編集] Nゲージ鉄道模型
マイクロエースから塗装済み完成品が発売されている。営団時代のものと東京メトロ誕生後のものが発売されており、それぞれで行先表示ステッカーの収録内容が異なる。
[編集] 関連事項
[編集] 外部リンク
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