住吉駅 (JR西日本)
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住吉駅(すみよしえき)は、兵庫県神戸市東灘区住吉本町1丁目2番9号にある西日本旅客鉄道(JR西日本)及び神戸新交通の駅である。 JR住吉駅周辺は阪神淡路大震災後、都市再開発事業が進み、東灘区の中心市街地として発展した。 周辺は東灘区総合庁舎や商業ビルが並ぶ。
JR住吉駅 | |||
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駅南口 |
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
住吉駅はJRと六甲ライナーがつながっている。
西日本旅客鉄道の駅はアーバンネットワークエリアに属している。両会社線とも共通でICOCA(西日本旅客鉄道)及びPiTaPa(スルッとKANSAI協議会)が利用可能。加えて西日本旅客鉄道の駅はJスルーカードとびSuica(東日本旅客鉄道)が、神戸新交通の駅は各種スルッとKANSAI対応カードが利用できる。
[編集] 駅構造
[編集] 西日本旅客鉄道
島式ホーム2面4線を持つ。地上にホームがあるため、形の上では橋上駅に分類される。
- のりば
- ■ 尼崎・大阪・北新地・京都方面(一部の快速・通過列車)
- ■ 尼崎・大阪・北新地・京都方面(快速・各駅停車)
- ■ 三ノ宮・明石・姫路方面(快速・各駅停車)
- ■ 三ノ宮・明石・姫路方面(一部の快速・通過列車)
[編集] 神戸新交通
島式ホーム1面2線を持つ高架駅。駅番号はR01。
- のりば
- ■ マリンパーク方面(原則として平日朝ラッシュ時のみの使用)
- ■ マリンパーク方面(通常はこのホームから)
[編集] 利用状況
- JR西日本
2004年度の1日あたりの平均利用者数(乗車人員)は35,351人である。これはJR西日本の駅では第22位である。
[編集] 駅周辺
- 国道2号
- 住吉川
- 天井川として知られ、当駅の東京方でトンネルをくぐっている。
- グルメシティ(ダイエー)
- 本住吉神社(もとすみよしじんじゃ)
- 大阪市の住吉大社は創建当初はこの地に建てられたという伝承が伝わり、「本住吉」と呼ばれる。祭神は住吉大神と神功皇后。
- デニーズ神戸住吉店
- ロイヤルホスト東神戸店
- 1975年開業の関西1号店。
- かごの屋神戸住吉店
- ロイヤルホストと敷地・駐車場を共有している。両店がかつて同系会社だったことの名残である。
- 阪神電鉄にも同じ名前の住吉駅があるが、約1km離れている。
- 灘高等学校
- 東灘区役所・東灘消防署
- コープこうべ本部(旧区役所庁舎を流用)
- リブ住吉・シーア(同一建物の駅ビル、シーアはコープこうべの店舗、正しくは、Seer)
- みなと銀行住吉支店
- 三菱東京UFJ銀行住吉支店(◆旧東京三菱店舗)
- 山手幹線沿いにある。駅前に店舗外ATM(◆旧東京三菱対応・●旧UFJ対応のそれぞれがある)。
接続バス路線
- 33 阪神御影南口方面行(神戸市交通局)
- 35 阪神御影南口方面行(神戸市交通局)
- 37 阪急御影方面行(神戸市交通局)
- 38 阪神御影方面行(神戸市交通局)
- 39 鴨子ヶ原方面行(神戸市交通局)
- 33 JR甲南山手方面行(神戸市交通局)
- 35 魚崎車庫前・魚崎浜町方面行(神戸市交通局)
- 37 JR甲南山手方面行(神戸市交通局)
- 38 渦森台方面行(神戸市交通局)
- 39 阪神御影方面行(神戸市交通局)
- 阪神尼崎方面行(阪神電気鉄道)
- 三宮を経て神戸税関前方面行(阪神電気鉄道)
- 東神戸六甲アイランドフェリーのりば行(神戸フェリーバス)
- 住吉台くるくるバス(みなと観光バス)
- 六甲アイランドフェリーターミナルおよび六甲船客ターミナルへの連絡バス(神戸フェリーバス)
[編集] 利用状況
JR住吉駅の平成16年度の1日の乗車人員は35,351人。(兵庫県統計書より)
[編集] 歴史
- 西日本旅客鉄道
- 1874年6月1日 開業(大阪・神戸間鉄道開業の翌月)
- 1912年8月11日 南よりに移転
- 1923年 構内拡張
- 1926年11月 地下道完成
- 1976年10月26日 住吉・東灘間高架化事業完成(住吉駅自体はホームのカサ上げのみ)
- この高架化事業の一環で、1871年7月完成の旧石屋川隧道は使用廃止
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化によりJR西日本が承継
- 1988年4月14日 橋上駅化
- 1989年3月3日 ターミナルビル完成
- 1990年3月10日 快速停車駅となる
- 1995年1月17日 阪神・淡路大震災により、JR神戸線不通
- 1995年2月8日 芦屋・住吉間が電車線のみ運転再開となり、普通電車が住吉駅にて折返し運転(新快速は芦屋駅まで運転)
- 1995年2月14日 新快速も住吉駅折り返しで運転再開(快速は芦屋駅まで運転)
- 1995年4月1日 灘・住吉間が運転再開し、JR神戸線は全線で運転再開
駅が設けられる頃、この辺りは酒造地帯であったことから「汽車の煙の煤で酒が腐る」といった一種の鉄道忌避運動があった。しかし、村長が村民に説得を行った結果、村の中に線路は通され、神戸~大阪間鉄道開業の20日後に駅は設けられた。この時は、英国風の赤煉瓦を用いた駅舎であった。
駅開設当初は、駅南方には人家も多かったが北側には何もないという状況であった。しかし、駅の開設によって急速に発展し、高級住宅街も造成されるようになった。その後、1892年には駅設置に反対していた酒造家が、今度は貨物の積み下ろしに便利なよう御影寄りに移設して欲しいといった請願を行った。この結果、1912年に南よりの現在地に駅は移された。
なお、1934年7月20日に須磨~吹田間で電車運転が開始されたが、当初住吉に電車は止まらず、9月20日になってようやく電車の停車駅になった。
- 神戸新交通
[編集] 隣の駅
- 神戸新交通
- 六甲アイランド線(六甲ライナー)
- 住吉駅 - 魚崎駅
[編集] 特記事項
- 六甲ライナー住吉駅には、対外式除細動機(AED)が1台設置されている。
- JRで切符や定期券を購入した時、この駅は(東)住吉と表記されているが、これは熊本県にも住吉駅(三角線)があるための区別である。ちなみに(東)は東海道本線の東を指す。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 本住吉神社(下車南西徒歩1分)