香櫨園駅
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香櫨園駅(こうろえんえき)は、兵庫県西宮市にある阪神電気鉄道本線の駅。2001年までは「香枦園」と表記した。
2006年10月28日のダイヤ改正で区間特急の停車駅となった(但し平日朝ラッシュ時の梅田行きのみの運転のため、平日の朝ラッシュ時以降、および土休日に停車する優等列車はない)が、これに伴いそれまで停車していた準急は通過扱いとなった。ちなみにこのダイヤ改正により香櫨園駅が区間特急以外の全ての優等列車が通過するのに対し、隣の西宮駅が区間特急以外の全ての優等列車が停車するという全く逆の停車パターンとなる。
改正同日には、阪急では夙川駅に特急を停車させるダイヤ改正が行われた。経営統合することになる阪急・阪神がともにJR神戸線のさくら夙川駅開業に向けた対策をとったものと理解されている。
当駅は近畿の駅百選に選ばれている(第4回選定)。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ高架駅である。改札口は1ヶ所のみで1階にあり、ホームは2階にある。駅舎やホームは、地上駅時代の駅舎をそのまま保存、活用してほしいという周辺住民の声に配慮し、明治時代を思わせるレトロな装飾がなされている。
夙川を跨ぐ構造になっており、川の真上の部分には上下ホームに扉で仕切られた、通称「お立ち台」があり、乗客は自由に出入りできる。特に、北側の上りホームのお立ち台からは、夙川の堤防に植えられている桜並木を眺めることができ、開花シーズンには電車を待つ間に花見が楽しめる。この部分の屋根は、高架化前の旧駅の改札口上屋を模した形状となっている(参考)。
- のりば
- 西宮・甲子園・尼崎・大阪(梅田)方面行のりば
- 芦屋・御影・神戸方面行のりば
- ※案内上ののりば番号は設定されていない。
[編集] 駅周辺
北口
南口
- 西宮市大谷記念美術館
- 辰馬考古資料館
- 西宮市立中央図書館
- 香櫨園浜(御前浜公園)
- 私立甲陽学院中学校
- 西宮回生病院
- 西宮香枦園郵便局
- 国道43号、阪神高速道路3号神戸線
[編集] 駅名の由来
香櫨園という駅名は、大阪の商人である香野蔵治と櫨山慶次郎によって、1907年に造作された遊園地「香櫨園」の最寄駅であったことから名付けられた。遊園地の詳細については香櫨園遊園地の項目を参照。
このため、香櫨園というのは元々地名ではないが、現在では、この香櫨園駅、西宮市立香櫨園小学校、私立香櫨園幼稚園などに残る。しかし西宮七園を構成する高級邸宅街としてブランド性が高いため、マンション名などには今でも盛んに用いられている。
[編集] 利用状況
2004年度の1日の乗降客数は10,773人。駅の南側の臨海部で人口が大きく増加した影響を受けてか、客数を大きく伸ばしている。当面は駅北側に開業するさくら夙川駅に乗客を奪われることが危惧されているが、西大阪線の難波延伸開通後は神戸、阪神間から大阪・ミナミへの乗客は阪神電車が独占することになる。
[編集] 歴史
- 1907年(明治40年)4月1日 開業。
- 1995年(平成7年)1月17日 阪神・淡路大震災発生により阪神本線運休。
- 1995年(平成7年)1月26日 甲子園~青木間運転再開により、香枦園駅の営業再開。
- 1995年(平成7年)6月26日 阪神本線全線復旧。
- 1998年(平成10年)5月30日 下り線のみ高架駅となる。
- 2001年(平成13年)3月3日 上り線も高架駅となる。同時に駅名を香枦園駅から香櫨園駅に改称。
- 2006年(平成18年)10月28日区間特急停車駅となる。
なお、ここから甲陽園まで阪神電鉄によるトロリーバス敷設計画もあったが、それに対抗する形で阪急電鉄が甲陽線を建設した。結局、阪神の計画は頓挫した。
下り線が高架化されたときの駅名標は「香櫨園」の下にカッコ書きで「(枦)」と書かれており、将来の改称を先取りする形になっていた。上り線が高架化されたときの駅名標は「香櫨園」だけで、のちに下り線の駅名標からも「(枦)」が取り除かれた。参考ページ