西灘駅
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西灘駅(にしなだえき)は、兵庫県神戸市灘区都通5丁目にある阪神電気鉄道本線の駅。
現在は阪神本線のみだが、かつてはガード下の国道2号を路面電車の阪神国道線が走っていた。駅が国道線開業と同日に設置されていることから、乗換駅として新設されたと思われる。
かつて一時期、山陽電鉄のすべての電車が、この駅を通過していたことがあった。その理由として、山陽電鉄の車両と阪神の普通用車両(ジェットカー)とでは加速度に大きな差があるため時間調整が必要であったこと、震災前の西灘駅はホームが4両編成分の長さしかなく6両編成だった一部の山陽電鉄の車両に対応できなかったことなどが言われている(ただしホームが6両編成分の長さになってからも山陽電鉄全電車の通過は継続された)。山陽電鉄で「各駅停車」の呼称を使わず「普通車」の呼称を使用しているのは、この、西灘駅通過の歴史的経緯があるからと思われる。
また、1984年5月まで阪急神戸本線にも同名の駅が存在していた。同年6月以降は王子公園駅と改称されている。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ高架駅。改札口は駅梅田寄りの1ヶ所のみで1階にあり、ホームは2階にある。
[編集] のりば
- 西宮・甲子園・尼崎・大阪方面行のりば
- 三宮・元町・高速神戸・須磨方面行のりば
- ※ホーム有効長は6両。案内上ののりば番号は設定されていない。
[編集] 駅周辺
[編集] 利用状況
2004年度の1日の乗降客数は4,478人。
[編集] 歴史
- 1927年(昭和2年)7月1日 開業。同日に国道線駅も開業。
- 1969年(昭和39年)12月14日 国道線の西灘~東神戸間0.6kmを廃止。
- 1974年(昭和49年)3月17日 国道線の上甲子園~西灘間を廃止。阪神本線のみの駅となる。
- 1991年(平成3年)4月7日 山陽電気鉄道の列車は普通を含めて全列車通過となる。
- 1995年(平成7年)1月17日 阪神・淡路大震災が起こり阪神本線運休。
- 1995年(平成7年)3月1日 西灘~岩屋間運転再開により西灘駅の営業再開。元の場所の岩屋方面で、(岩屋公園北側)仮ホームにより再開された。
- 1995年(平成7年)6月 西灘駅現高架下りホーム(現在の下りホーム)供用開始。
- 1995年(平成7年)6月26日 御影~西灘間運転再開。阪神本線は全線復旧となる。
- 1998年(平成10年)2月15日 山陽電気鉄道の列車が停車再開。