御影駅 (阪神)
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御影駅(みかげえき)は、兵庫県神戸市東灘区にある阪神電気鉄道本線の駅。
直通特急・特急・急行・準急の停車駅である。
阪急電鉄の御影駅からは約1.2km離れている。
ここから六甲山に向かうバスは神戸市バスだが、六甲山には阪神関係のレジャー施設があることから、電車が到着する際に「六甲山にお越しの方はバスにお乗換えください」というアナウンスが入る。
駅の高架下には沢の井という井戸が保存され、噴水も設けられている。かつては飲用できたが、現在は水質などの問題から保健所により「この井戸は水質基準を満たしていません」という趣旨の立て札が設けられている。
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[編集] 駅構造
待避設備を持つ島式ホーム2面4線の高架駅。改札口は地平にある1ヶ所のみで、2階にあるホームの梅田寄りに通じる。
プラットホームが急カーブ(半径140mないし160m)上に存在するため、構内の速度制限35km/h。ホーム自体も狭く、阪神の駅の中では特に危険な駅といえる。また、線形の関係上、偶数番線(2・4番線)を待避線としている。但し以前は1・4番線が待避線であった。変更された理由は山陽5000系・5030系のオーバーハング部分が阪神車に比べて大きく、曲線でのホームとの隙間を小さくするため。西大阪線が難波駅まで開業してからも、4扉の近鉄車両は当駅に停車しない可能性が高い。
なお、駅の西側には御影電留線が隣の石屋川駅まで伸びている。これはかつて阪神が高速別線(第二阪神線)を建設する計画を進めていた際、この区間を複々線化する考えがあったため。阪神・淡路大震災では盛土が崩壊し、留置していた電車が転落(転落した車両の多くは廃車・解体)するなど大きな被害を受けた。
[編集] のりば
- 1番線 - 西宮・甲子園・尼崎・大阪(梅田)方面
- 2番線 - 西宮・甲子園・尼崎・大阪(梅田)方面
- 3番線 - 三宮・元町・高速神戸・須磨・明石・姫路方面
- 4番線 - 三宮・元町・高速神戸・須磨・明石・姫路方面
[編集] 駅周辺
日本有数の高級住宅地である御影山手と違い、浜手は灘五郷の酒造りの街であり、どちらかというと下町テイストになる。駅の高架下東側にはアイス最中で有名な「大西商店」があり、西側には昭和初期に作られた当初のまま、スクラッチタイルの腰壁がある「御影マーケット」も残り、現在も一部店舗が営業している。また東側高架下は長大な市場である御影市場「旨水館」となっていて、パンの老舗「マスヤ」を始め庶民派の名店が多い。山手の高級パン店だけでなく、下町の市場にもパンの名店があるところなど、いかにも神戸らしい。
- 沢之井
- 弓弦羽神社
- 阪神御影駅前郵便局
- 神戸市立御影工業高等学校(2004年3月に神戸市立科学技術高等学校敷地に移転、2007年3月に閉校し、跡地再開発後に阪神百貨店が出店する予定)
- 兵庫県立御影高等学校
- 神戸市立御影中学校
- 長崎屋御影店
- 御影市場 旨水館
- 大西商店
- 御影マーケット
- 東灘警察署
[編集] 発着バス路線
- 16 JR六甲道・阪急六甲・神大国際文化学部前経由、六甲ケーブル下行
- 19 阪急御影経由、甲南病院前・鴨子ヶ原・神大附属小学校前方面行
- 33 東灘区役所前・岡本経由、JR甲南山手行
- 35 東灘区役所前経由、魚崎車庫前・魚崎浜町行
- 36 JR六甲道・阪急六甲・神大正門前経由、鶴甲団地行
- 38 東灘区役所前・白鶴美術館前経由、渦森台行
- 39 JR住吉駅前・阪急御影経由、甲南病院前・鴨子ヶ原・神大附属小学校前方面行
- 六甲アイランドフェリーターミナルおよび六甲船客ターミナルへの無料送迎バス
[編集] 利用状況
2004年度の1日の乗降客数は20,647人。JRとの競合、バスターミナル機能の低下などの要因により客数は最盛期の約半分にまで落ち込んでいる。 当駅は特急停車駅だが、特急が停車しない武庫川駅、今津駅などの方が乗降客数は多い。
[編集] 歴史
- 1905年(明治38年)4月12日 阪神本線の開業と同時に御影駅開業。
- 1929年(昭和4年)7月 併用軌道から高架化される。
- 1995年(平成7年)1月17日 阪神・淡路大震災で被害を受け、阪神本線運休。
- 1995年(平成7年)2月11日 青木~御影間復旧により、御影駅の営業再開。
- 1995年(平成7年)6月26日 御影~西灘間運転再開。阪神本線は全線復旧となった。
[編集] 隣の駅
- 阪神電気鉄道
- 本線