西日本鉄道
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | 西鉄 |
本社所在地 | 810-8570 福岡県福岡市中央区天神一丁目11番17号 |
電話番号 | 092-734-1552 |
設立 | 1908年(明治41年)12月17日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 鉄道および自動車(バス)による旅客運送事業 他 |
代表者 | 取締役社長 長尾亜夫 |
資本金 | 261億5,729万円(2005年3月31日現在) |
売上高 | 1,283億円(2004年度・単独) |
従業員数 | 5,617人(2005年3月31日現在、出向者1,908人を含む) |
外部リンク | www.nishitetsu.co.jp/ |
西日本鉄道株式会社(にしにっぽんてつどう Nishi-Nippon Railroad Co.,Ltd.=NNR)は、福岡県内に鉄道路線、九州7県を中心にバス路線などの路線網を持つ大手私鉄。東証1部上場。証券コード:9031。 一般的に略称の西鉄(にしてつ、Nishitetsu)として知られている。本社所在地は福岡県福岡市中央区天神1丁目11番17号。
天神大牟田線・太宰府線・甘木線・宮地岳線の4つの鉄道路線、および路線バス・高速バスなどを運営するほか、国際貨物(輸出入)・不動産業・旅行業なども行っている。なお、バス事業に関しては、日本一の規模である。1950~1972年にはプロ野球球団西鉄ライオンズ(1950年のみ西鉄クリッパース)を所有していたが売却した(現在の西武ライオンズである。なお、1943年にも西鉄軍というプロ野球球団を持っていたが、この年限りで解散している)。なお、現在は、かつてのライバル球団・南海ホークスの後身である福岡ソフトバンクホークスを地元企業として後援し、同球団の川﨑宗則選手をCMに出演させている。また主要駅に羽田からのアクセスとして、京浜急行電鉄(京急)の利用を推進するポスターがある。
目次 |
[編集] 歴史
1908年に設立され1911年に開業した九州電気軌道が前身である。1910年には福岡市内で福博電気軌道が、翌年には博多電気軌道が路面電車の運行を開始。この2社はのちにそれぞれ東邦電力、九州水力電気に吸収されるが、1934年に福博電車が双方の軌道事業を引き継いだ。一方、1924年に九州鉄道(2代目。国有化された初代の九州鉄道とは別)が福岡~久留米間で高速電車を開業する。
1942年、陸上交通事業調整法に対応するために九州電気軌道・福博電車・九州鉄道・博多湾鉄道汽船・筑前参宮鉄道が合併し、西日本鉄道が発足した。
なお、母体会社は九州電気軌道(本社・小倉市砂津)だが、小倉地区への戦災を恐れ、西鉄発足と同時に本社を福岡市西新に移転している。
[編集] 年表
- 1942年9月19日 九州電気軌道が福博電車・九州鉄道・博多湾鉄道汽船・筑前参宮鉄道を合併。
- 1942年9月22日 西日本鉄道に社名変更。関係各社が保有していた各路線の名称は以下のように定められた。
- 1943年 プロ野球球団「大洋軍」を買収し、「西鉄軍」発足(同年シーズン終了後に解散)。
- 1943年~1944年 福岡県内のバス事業者各社を買収。
- 1944年5月1日 糟屋線・宇美線が戦時体制により国有化され糟屋線→国鉄香椎線に、宇美線→国鉄勝田線となる。
- 1948年7月15日 三井線の一部区間を休止(1952年廃止)し、甘木線と福島線に分断。上久留米線を休止(1951年廃止)。
- 1949年 プロ野球球団「西鉄クリッパース」(会社名:西鉄野球株式会社)発足、パ・リーグに加盟。
- 1951年 西鉄クリッパースが西日本パイレーツと合併、「西鉄ライオンズ」となる。
- 1951年9月25日 大川線を休止(1966年廃止)。
- 1952年1月6日 大牟田市内線を休止(1954年廃止)。
- 1957年2月11日 西鉄初の新性能車1000形運転開始。
- 1958年11月27日 福島線を廃止。
- 1959年5月1日 大牟田線で特別料金不要の特急を運行開始。
- 1961年12月28日 福岡駅に自動券売機設置
- 1962年9月25日大牟田線で新600形通勤電車運転開始。
- 1972年 シーズン終了後、西鉄ライオンズを中村長芳に売却。
- 1972年12月11日 西鉄初の冷房車700形通勤電車運転開始。
- 1972年12月16日 大牟田線全線にATS完備。
- 1973年5月10日 大牟田線で2000形特急電車運転開始
- 1973年11月17日 九州自動車道鳥栖~南関間開通に伴い、福岡~熊本間の都市間バス「ひのくに」を高速道路経由に変更。西鉄初の高速バス。
- 1973年1月5日 福岡市内線の吉塚線(吉塚駅前~千代町)が廃止。
- 1975年10月10日 大牟田線で5000形通勤電車運転開始
- 1975年11月2日 福岡市内線の貫線(九大前~姪浜)、城南線(西新~渡辺通1丁目)、呉服町線(呉服町~祇園町)が廃止。
- 1979年2月11日 福岡市内線の循環線、貝塚線が廃止。これにより福岡市内線全線廃止。
- 1980年11月1日 北九州線の路線の一つである北方線が廃止。
- 1983年3月24日 福岡~大阪間に夜行高速バス「ムーンライト号」を運行開始(阪急バスとの共同運行)。
- 1985年 西鉄福岡駅ターミナルプロジェクト(天神ソラリア計画)開始。
- 1986年9月6日 西鉄初のロングレールが春日原~白木原間で完成。
- 1987年3月25日 大牟田線に新種別直行が登場。
- 1987年10月1日 主要駅に自動改札導入。
- 1989年3月10日 大牟田線で8000形特急電車運転開始。
- 1989年 福岡市で開催されたアジア太平洋博覧会会場内において、日本初のガイドウェイバスを運行開始。同博覧会終了と同時に終了。
- 1989年3月24日 天神ソラリア計画の第1期工事として建設されていた「ソラリアプラザビル」が営業開始。
- 1989年4月25日 大牟田線の全車両(事業用車両を除く)で冷房化・新性能化が完了。
- 1993年5月17日 西鉄初の4扉車両6000形通勤電車運転開始。
- 1995年2月23日 西鉄初のVVVFインバータ制御車両6050形通勤電車運転開始。
- 1995年3月25日 薬院駅の高架化完成に伴い、全ての列車が停車。福岡駅の機能を分散。
- 1996年3月8日 福岡駅に自動継続定期券発売機導入。
- 1997年9月27日 西鉄福岡駅の改良工事が完成。
- 1998年4月23日 西鉄天神バスセンターが全面完成。これにより、天神ソラリア計画の第2期として計画され、西鉄福岡駅・西鉄天神バスセンター・福岡三越が入った「ソラリアターミナルビル」が全面完成。
- 1999年4月24日 天神ソラリア計画第3期の「ソラリアステージビル」が完成。これにより、西鉄福岡駅ターミナルプロジェクトが完了。
- 1999年7月1日 福岡都心部(天神~博多駅間各ルート)の運賃を100円に値下げ。同時に都心部を循環する100円循環バスを運行開始。
- 2000年4月1日 駅業務を子会社の西鉄ステーションサービスに委託開始。
- 2000年4月1日 「駅から・駅まで100円バス」開始。主要駅最寄りバス停とそこから約1km以内のバス停との間の運賃が100円に値下げされる。
- 2000年5月3日 西鉄バスジャック事件発生。
- 2000年11月26日 北九州線が熊西~黒崎駅前間を除いて全線廃止。熊西~黒崎駅前間は子会社の筑豊電気鉄道運営にかかわる法の関係で第3種鉄道事業者として形式的に残したもので、事実上は全廃である。
- 2001年1月1日 大牟田線を天神大牟田線に改称。西鉄福岡駅も西鉄福岡(天神)駅に改称される。
- 2001年1月20日 天神大牟田線に快速急行を新設。
- 2001年2月17日 天神大牟田線で7000形通勤電車運転開始。
- 2003年12月 天神大牟田線で7050形通勤電車運転開始。
- 2005年3月1日 一部の九州島内高速バスがSUNQパスに対応。
- 2005年6月13日 西鉄二日市駅付近で脱線事故が発生。負傷者はなし。
- 2006年3月25日 西鉄初のステンレス車両3000形電車運転開始
- 2006年4月1日 SUNQパスの対応範囲が、全ての九州島内高速バスおよび路線バスに拡大。
- 2007年4月1日 宮地岳線の西鉄新宮~津屋崎間を廃止予定。
[編集] 鉄道事業
西鉄の鉄道路線は軌間及び歴史的経緯(前身会社)の違いから大牟田線系統と宮地岳線系統に大別される。大牟田線系統は軌間が1435mmで天神大牟田線、太宰府線、甘木線の3路線から構成される。宮地岳線系統は1067mmで宮地岳線の1路線から構成され、他の西鉄路線から孤立した状態である。大牟田線系統には毎年新型車両が投入され、中でも天神大牟田線は料金不要の特急・急行電車が多数行き交う。大牟田線系統の車両は宮地岳線に一部が転用されているが、転用に際しては、他の大手私鉄の中古台車に履き替えた上で転用されている。現在、宮地岳線に在籍する全車両が大牟田線系統からの転用車両であり、一部に今日としては珍しくなった吊り掛け駆動方式の車両が残存する。また、かつては北九州市内に北九州線、福岡市内に福岡市内線、大牟田市内に大牟田市内線という軌道線(路面電車)も有しており、営業収益も軌道線が鉄道線を上回っていたが、自動車流入量の増加、地下鉄やモノレールなど代替輸送機関の整備に伴い、筑豊電気鉄道の運営に関わる北九州線の黒崎駅前~熊西間を除き全廃されている。北九州線にはトンネル(このトンネルは併用軌道区間にあり、北九州線廃止後も道路トンネルとして現存している)があったが、同路線廃止後は、日本の大手私鉄では唯一、山岳、都市を含めたトンネル(地下)の区間を持っていない。
[編集] 路線
[編集] 現有路線
※このほか、子会社の筑豊電気鉄道が黒崎駅前~筑豊直方間を運営している。
[編集] 廃止路線
[編集] 未成線
- 雑餉隈線(雑餉隈~博多)
[編集] 譲渡路線
[編集] 車両
西鉄の車両の形式は、「~系」ではなく「~形」と表記するが、読み方は「けい」である。(例:3000形→3000けい)また、形式記号は、名古屋鉄道や近畿日本鉄道等と同様に等級を表す「ハ」を付けずに「ク」(Tc車)「モ」(MおよびMc車)「サ」(T車)と呼ぶ(事業用車を除く)。
[編集] 現存車両
[編集] 既に廃車になった車両
※全車廃車にはなっていないが当該路線から完全撤退した形式も含む。
- 天神大牟田線(大牟田線)・太宰府線・甘木線
- 宮地岳線
- 1形
- 120形
- 北九州線・北方線
- 福岡市内線
- 大牟田市内線・福島線
- 161形
- 200形(→福岡市内線200形)
[編集] 車両基地
[編集] 運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2005年11月24日現在。
- 天神大牟田線・大宰府線・甘木線
-
キロ程 運賃(円) 初乗り3km 150 4~6 200 7~9 240 10~13 280 14~17 330 18~21 390 22~26 450 27~31 500 32~36 550 37~41 600 42~46 650 47~51 710 52~56 770 57~61 830 62~66 890 67~71 950 72~75 1,000
- 宮地岳線
-
キロ程 運賃(円) 初乗り3km 150 4~6 190 7~9 220 10~13 260 14~17 310 18~21 370
[編集] 割引乗車券
割引乗車券としてはパル6、パルカード40などがあり、パル6は6枚つづりの回数券で、発売額は5枚分の運賃である。この他、柳川・太宰府周遊を目的とした往復割引乗車券もある。SFカードとして福岡市営地下鉄、西鉄バスでも利用可能な、よかネットカードがあり、3000円券では200円、5000円券では500円のプレミアが付いてくる。
[編集] 連絡運輸
- JR鹿児島線連絡運輸
- 天神大牟田線の西鉄福岡(天神)駅、薬院駅、西鉄二日市駅、西鉄久留米駅、西鉄柳川駅及び太宰府線太宰府駅 と、JR鹿児島本線熊本~荒尾間の各駅相互間が対象である。乗り継ぎ駅は大牟田駅である。かつては、熊本~西鹿児島間や三角線も連絡運輸の対象だったが、九州新幹線の開業によって、連絡運輸区間が熊本駅までに短縮された。相互区間通しの乗車券を購入すると、JRの乗車区間が100km以下の場合でも相互区間の通算キロで101kmを超えていれば有効期限が2日となり、途中下車ができる。西鉄側は自動券売機での発売、JR側は窓口でマルス端末による発売である。JR発行の切符は自動改札に対応していない。運賃は西鉄・JRの運賃の合算額である。
- 地下鉄線連絡運輸
- 天神大牟田線・太宰府線・甘木線は定期券のみ、宮地岳線では普通乗車券・定期券の両方が対象である。宮地岳線3区(~三苫)と地下鉄線3区(~藤崎・福岡空港・茶山)を乗継ぐ場合、乗り継ぎ割引制度が適用される。
- 島原鉄道高速船連絡運輸
- 天神大牟田線の西鉄福岡(天神)駅、薬院駅、西鉄二日市駅、西鉄久留米駅、花畑駅、西鉄柳川駅で発売している。片道のみの発売である。
[編集] バス事業
西鉄は大手私鉄としては唯一、バス保有台数が鉄道車両保有台数を上回っている。分社化してできた子会社の保有車両を含めると保有車両数はグループ全体で約3,100台(うち本社所有は2,083台)、年間輸送人員数においても約2億7千万人に及び、バス事業者では日本一の規模を誇り、また福岡市は市営バスを運行していないこともあり、そのため、天神地区には数十台のバスが溢れかえっている光景を必ずと言っていいほど目にする。
傘下に西日本車体工業(西工)があることから、ほぼすべての車両が同社製の車体である。西工で生産できない形態の車両については西工以外の車体の車両も導入されることがあるが、その数はごく少数である。シャーシ(エンジン・車軸などの部品)はかつては大型4メーカーのシャーシが満遍なく導入されていたが、2003年4月に日産ディーゼルが西工に車体を統一した為、それ以降は日産ディーゼル車の導入比率が高くなり、それ以外の3メーカーの導入は少なくなった。その結果、現在では、子会社を含む保有車両数の約3,100台のうち、半数以上の約1,800台が日産ディーゼル車となっている。しかし高速車については依然として三菱ふそう車が年間10~20台程度導入されているほか、現在でも年によってはいすゞ車・日野車が年間数台導入されることがある。ただ、日野については西工架装を全面的に中止したことにより、今後は導入されないか、純正車体での導入になると思われる。また、三菱製の車両も2006年8月には三菱純正車体による夜行高速車を導入しており、純正車体での購入になると思われる。
冷房化は長崎自動車と同じく比較的早期に実施された。導入こそ長崎自動車より数年遅かったものの、冷房車率100%達成は長崎自動車より数ヶ月遅れた程度である。
以下、西鉄のバス事業について記す。高速バスの内容については「西鉄高速バス」を、分離子会社も含めた内容については「西鉄バス」を参照のこと。
[編集] 営業所(車庫)所在地
営業所名の右の()内は営業所表記(実際は○の中に漢字あるいは平仮名1あるいは2文字の営業所略称を表示している)。
[編集] 自動車事業本部管理営業所
- 博多自動車営業所(○博)
- 壱岐自動車営業所(○壱)
- 福岡県福岡市西区野方1丁目22番14号
- 最寄停留所:「野方」
- 金武自動車営業所(○武)
- 福岡県福岡市西区室見が丘1丁目39番1号
- 最寄停留所:「金武営業所」
- 早良自動車営業所(○早)
- 福岡県福岡市早良区東入部2丁目1番5号
- 最寄停留所:「早良営業所」
- 脇山自動車営業所(○脇)
- 福岡県福岡市早良区大字小笠木字中坪983番地の1
- 最寄停留所:「早良高校前」
- 片江自動車営業所(○片)
- 福岡県福岡市城南区片江2丁目9番48号
- 最寄停留所:「片江営業所」
- 桧原自動車営業所(○桧)
- 福岡県福岡市南区桧原4丁目8番1号
- 最寄停留所:「桧原営業所」
- 柏原自動車営業所(○柏)
- 福岡県福岡市南区柏原6丁目478番地
- 最寄停留所:「柏原営業所」
- 那珂川自動車営業所(○那)
- 愛宕浜自動車営業所(○愛)
- 福岡県福岡市西区愛宕浜3丁目5027番地
- 最寄停留所:「能古渡船場」
- 吉塚自動車営業所(○吉塚)
- 福岡県福岡市東区馬出1丁目30番1号
- 最寄停留所:「吉塚営業所」
- 百道浜自動車営業所(○も)
- 福岡県福岡市早良区百道浜2丁目3番33号
- 最寄停留所:「福岡タワー南口(TNC放送会館前)」
- 千代自動車営業所(○千)
- 福岡県福岡市博多区千代5丁目2番5号
- 最寄停留所:「千鳥橋」
- 新宮自動車営業所(○新)
- 香椎浜自動車営業所(○香)
- 福岡県福岡市東区香椎浜4丁目11番3号
- 最寄停留所:「香椎浜営業所」
- 土井自動車営業所(○土)
- 福岡県福岡市東区多々良1丁目53番1号
- 最寄停留所:「土井営業所」
- 宇美自動車営業所(○宇)
- 福岡県糟屋郡宇美町宇美6丁目7番1号
- 最寄停留所:「宇美営業所」
- 宇美自動車営業所桜ヶ丘車庫(○桜あるいは○宇)
- 福岡県糟屋郡志免町桜ヶ丘4番159号
- 最寄停留所:「桜ヶ丘第四」
- 雑餉隈自動車営業所(○雑)
- 福岡県福岡市博多区竹丘町3丁目2番1号
- 最寄停留所:「雑餉隈営業所」
[編集] 主なバスターミナル
- 砂津バスセンター(北九州市小倉北区砂津)
- 西鉄黒崎バスセンター(北九州市八幡西区)
- 小倉駅バスセンター(北九州市小倉北区)
- 西鉄天神バスセンター(福岡市中央区)
- 博多駅交通センター(福岡市博多区)
- 福岡空港(第二・第三ターミナル)(福岡市博多区)
- 博多ふ頭(福岡市博多区)
- 中央ふ頭博多港国際ターミナル(福岡市博多区)
- 西新パレス(福岡市早良区)
- 藤崎バスターミナル(福岡市早良区)
- 姪浜駅北口・南口(福岡市西区)
- 橋本駅(福岡市西区)
- 西鉄香椎駅・西鉄香椎駅前・香椎(福岡市東区)
- 西鉄大橋駅(福岡市南区)
- 西鉄春日原駅(春日市)
- 博多南駅(筑紫郡那珂川町)
[編集] 運行している市町村
※子会社および管理委託されている(子会社所属の運転士が乗務する)路線のみ運行の市町村は除く。
[編集] 路線バス
乗合バス事業本部管内(=福岡市内とその周辺)で135系統の路線バスを設定している(2004年11月現在。同区間でも急行・快速・特別快速と普通は別系統としている。系統番号が同じでも路線名が異なることがあり、反対に路線名が同じでも経由地の違いにより路線番号が異なる)。系統番号と路線名一覧は西鉄ホームページ参照。
設定系統が莫大であることから、方面により、行先番号に色づけがされている。
- ■青地に白数字:中心部→西部(主に城南区西部・早良区・西区)方面
- ■橙地に白数字:中心部→南西部(主に城南区東部・南区西部)方面
- ■緑地に白数字:中心部→南部(主に南区東部・博多区南部・那珂川町)方面
- ■茶地に白数字:中心部→南東部(主に東区南東部・糟屋郡)方面
- ■黄地に黒数字:中心部→東部・北部(主に東区)方面
- □白地に青数字:各地→中心部方面
- ※中心部=天神・博多駅を指す。
カラー方向幕のためLED行先表示器の採用を行っていなかったが2003年12月より桧原営業所の15台に試験装着し試験運行開始。
2004年12月より大型車への本格採用が決定され、LEDがカラー表示できないことへの措置として前面のLEDを運転席側にオフセット設置し、空いたスペースに色だけの幕を表示するようにした。中型車については別に前面窓上部に色だけの幕を設置している。2005年以降の新車はすべてLED表示で、桧原・土井・片江・柏原・早良・脇山営業所では既存車への装着が完了している(愛宕浜・吉塚・壱岐・金武・那珂川営業所は現在施行中)。西鉄バス北九州では全営業所でLED表示に変更が行われている。
LED表示車の色幕は、郊外方面行は従来のカラー方向幕と同色の幕、都心方面行は黒幕で運行している(壱岐・金武営業所管内の上り姪浜駅南口行き、金武営業所管内の上り藤崎行き、雑餉隈営業所管内の上り井尻駅行きは白幕にて運行)。
なお、「回送」「貸切」「臨時」等を表示する際、福岡地区は黒幕、北九州地区は白幕を掲示している。
2005年8月には福岡地区で使用する全車両への装着を2006年度末までに行うことが発表された。
プリペイドカードには西鉄グループの路線バス全線で利用可能なバスカード、西鉄電車・福岡市地下鉄でも利用可能なよかネットカードがある。また、運賃割引サービスとして10時~17時の間福岡都市圏乗り放題のひるパス(6,000円/月、15,000円/3か月)や、学生専用で福岡都市圏乗り放題のエコルカード(6,000円/月、17,000円/3か月、小中学生は半額)、65歳以上専用で一般路線バス乗り放題のグランドパス65(5,000円/月、10,000円/3か月、19,000円/6か月、36,500円/年)、グランドパス65の機能に加えて一部の高速・特急バス料金が半額になるスーパーグランドパス65(13,000円/3か月)、バスカード・よかねっとカードによるバス乗継割引(最大80円)、駅まで100円、福岡都心100円循環バスなどがある。
2004年10月1日より、既に一部の高速バスで実験を開始していた、GPSによるバス位置情報提供システムを「バスロケーションシステム」として福岡都市圏8路線の路線バスに試験導入し、2005年4月1日から「にしてつバスナビ」として福岡都市圏全域に拡大開始。2006年4月1日には福岡都市圏全域が対象路線となった。このシステムでは、バスの現在位置や遅れ時間、到着予定時刻といった情報がパソコンや携帯電話と通じてリアルタイムに乗客に提供される。さらに2006年11月からは福岡地区のほぼ全てのバス停(約1,500箇所。これはバス停名ベースであり、標柱総数は約3,500とのこと。以上、情報はにしてつグループHP・2006年11月9日ニュースリリース[1] より)にQRコードの貼付を行い、携帯電話での利用がさらに簡便になった。同時に、パソコン向けに提供されている時刻表のうち、バス停や駅の発車時刻表がPDF形式でも提供開始され、閲覧・印刷時の効率化が行われた。
[編集] 番号について
[編集] 社内番号
車両には4桁の社内番号がつけられている。これは西鉄の営業区域が複数の陸運局・陸運事務所管轄区域にまたがっており、ナンバープレートで管理した場合、転属時の車両管理に不都合をきたすためである。番号は1xxxと2xxxはいすゞ、3xxxと4xxxは三菱ふそう、5xxxと6xxxと9xxxは日産ディーゼル、7xxxと8xxxは日野ということになっている。ナンバープレートと同様、末尾42(xx42)と末尾49(xx49)は「死に」「轢く(もしくは「死苦」)」に通じるので縁起が悪いということで省略されている。なお、近年グループ子会社の車両に関してもこれまで番号付与がなされていなかった車両には順次番号付与が行われ一括管理されている模様で、この際に該当する年式の番号に組み入れるため、末尾42・49が使用されることもある。車体前後(大半の路線車は両側面の後端部にも)にマーキングされているが、バスジャック事件以降は、車体天井にも上空から認識出来るようにマーキングされている。
なお、9xxxはかつては小型車用の番号であったが、2004年からは日産ディーゼル車に対して割り振られるようになった。同社が2003年以降日産ディーゼルを中心に導入するようになったが、車両の使用期間が延びたことで日産ディーゼル車に対して番号の重複が多数発生するため、9xxxを割り振るようになった。
三菱ふそうに対しても番号の重複が発生したが、これに対しては現役車両の番号を一部飛ばすことで対処している。
過去、0xxxが西工以外製の車体架装車に割り振られていたが、現存しない。
[編集] 整理券番号
整理券番号は9番が省略されており、路線にもよるが8番の次は10番となることが多い。これはアラビア数字の「9」を上下逆さまにすると「6」に見えるので紛らわしいためである。西鉄以外でも熊本電気鉄道や宮崎交通などでも見受けられる。
[編集] ICカード乗車券
2008年春頃にICカード乗車券システムを鉄道・バス全線で導入、系列のホテルなどで利用可能にする予定。将来的にはJR九州や福岡市営地下鉄との間で互換性を持たせる事を計画している。
[編集] その他の事業
- 航空貨物事業(航空貨物事業本部)
- 鉄道会社の貨物事業部門としては規模が大きく、アジア、北米、欧州に拠点を置いている。
[編集] 主な西鉄グループ企業
[編集] 鉄道
- 筑豊電気鉄道
- 西鉄ステーションサービス
[編集] バス
- 西鉄高速バス
- 九州急行バス
- 西鉄観光バス
- 九州観光バス
- 西鉄北九州観光
- 西鉄バス北九州
- 西鉄バス佐賀
- 西鉄バス久留米
- 西鉄バス両筑
- 西鉄バス大牟田
- 西鉄バス筑豊
- 西鉄バス宗像
- 西鉄バス二日市
- 亀の井バス
- 日田バス
- スピナ
[編集] タクシー
- 福岡西鉄タクシー
- 東福岡西鉄タクシー
- 久留米西鉄タクシー
- 西鉄三和タクシー
- 柳川西鉄タクシー
- 大牟田西鉄タクシー
- 北九西鉄タクシー
- 宗像西鉄タクシー
- スピナ
[編集] ホテル
- 西鉄シティホテル(西鉄グランドホテル、ソラリア西鉄ホテル)
- 西鉄イン
- 九重西鉄ホテル
- 西鉄九重高原荘
[編集] レジャー
- 海の中道海洋生態科学館
- 香椎花園
- だざいふ遊園地
- 柳川観光開発
[編集] その他
- 西鉄プラザ
- 西日本車体工業
- 西鉄ストア
- スピナ ※元新日鉄グループ。
- 福岡交通センター(博多駅交通センター)
- 福岡小松フォークリフト
- ダイクス西鉄
- インキューブ西鉄
- 西鉄チケットサービス
- 西鉄不動産
- 西鉄航空(NNR Global Logistics)
- 西鉄旅行
- NISHITETSU TRAVEL HAWAII,INC
- 天神エフエム(コミュニティFMラジオ局)
- 西鉄エージェンシー
- 西鉄運輸
- 西鉄物流
- NNR GLOBAL LOGISTICS USA INC.
- NNR GLOBAL LOGISTICS UK LIMITED.
- NNR + DACHSER GmbH
- NNR GLOBAL LOGISTICS TAIWAN INC.
- NNR GLOBAL LOGISTICS (M) SDN BHD.
- 西鉄建設
- 西鉄テクノサービス
- 西鉄土木
- 西鉄エム・テック
- 西鉄ビルマネジメント
- 西鉄ロードサービス
- 九州メタル産業
- 西鉄情報システム
- 西鉄電設工業
- 西鉄シー・イー・コンサルタント
- 西鉄アカウンティングサービス
- 西鉄保育園
- 西鉄興業
- 福岡スポーツセンター
- ヒューマンハート西鉄
- 学校法人西鉄学園
- 花プランタン
- シーサイドスパ
- エリアサービス
- サンレスト
- 北九州エアサービス
[編集] 既に解散した子会社 (主なもの)
- 西鉄バス遠賀
- 西鉄バス二豊
- 西鉄バス京築
- 大阪西鉄観光バス
- 渡辺自動車工業(九州飛行機の後身)
- 九州車輌
- 西鉄野球(西鉄ライオンズを保有)
- 西鉄天神ソラリア(ソラリアプラザ・天神コア)
- 西鉄タミー
- グランドストア西都
- 到津遊園
- ビルサービス西鉄
- 西鉄観光
- 柳川西鉄旅行
- 亀の井バス旅行社
- ソラリアクリエイト
- 電子機器サービス西鉄
- 西鉄名店街
- ゆふいん健康温泉館
- 北九州空港ビル
- 船小屋鉱泉
- 渡辺自動車工業
- 久留米不動産
- 西工サービス
- 亀の井観光社
- 日田バス観光興産
[編集] にしてつグループを離れた会社
[編集] 外部リンク
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