鹿児島中央駅
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鹿児島中央駅(かごしまちゅうおうえき)は、鹿児島県鹿児島市中央町に所在する九州旅客鉄道(JR九州)の駅。2004年までは西鹿児島駅であった。
鹿児島本線の終点は名目上は隣の鹿児島駅だが、日豊本線の列車と共に全ての特急列車を初め多くの列車がこの鹿児島中央駅を発着駅としており文字通り鹿児島市の中央駅である。
九州新幹線の乗入と西鹿児島から鹿児島中央への駅名改称は、この実態に追随したもの。鹿児島市交通局の鹿児島中央駅前電停(かごしまちゅうおうえきまえでんてい)についてもここで記す。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
ホームは在来線が島式3面6線、新幹線が島式2面4線である。在来線の上に直角に新幹線ホーム(3階)がある。コンコースは2階にある。土産物品店、飲食店、書店、医療機関、行政サービスセンター等が入居し、2階の西口以西にはサンフレスタの名称がある。
- 1番線:指宿枕崎線
- 2番線:日豊本線・指宿枕崎線
- 3番線:鹿児島本線・日豊本線
- 4番線:鹿児島本線・日豊本線
- 5番線:鹿児島本線・日豊本線
- 6番線:鹿児島本線・日豊本線
- 11番線:九州新幹線(川内・新八代方面)
- 12番線:九州新幹線(川内・新八代方面)
- 13番線:九州新幹線(川内・新八代方面)
- 14番線:九州新幹線(川内・新八代方面)
関連施設として、東口正面から見て右側にアミュプラザ鹿児島、左側に立体駐車場、西口正面から見て左側にJR九州ホテル、右側に立体駐車場が建ち、それぞれ駅構内より連絡通路にて移動することができる。
また、駅とその周辺は地下通路で結ばれており、地下を通じて鹿児島中央駅西口・東口、アミュプラザ鹿児島、キャンセビル、南国日生ビル、鹿児島中央駅前電停に行くことができる。 なお、地下通路内には広場や交番が設けられ、安心快適に通行できるよう工夫が成されている。
[編集] 利用状況
平成16年度の1日平均の乗車人員は17,030人で、JR九州では3番目、私鉄を含めた九州の駅の乗車人員では10番目である。九州新幹線の開業で前年よりも利用客が大幅に伸びた。要因として新幹線開業や駅ビル等の一体整備による商業集積の努力が挙げられるだろう。
因みに定期客の利用状況は、鹿児島線は伊集院→鹿児島中央、指宿線は五位野→鹿児島中央、日豊線は隼人→鹿児島中央が多い。また九州新幹線による県内の短距離移動や定期客の伸び率も著しい。平成17年度の駅取扱収入は、JR九州としては博多駅に次いで2番目(73億4000万円)であった。
[編集] 駅周辺
- 東口
- アミュプラザ鹿児島・フレスタかごしま
- アミュ広場(パブリックスペース)
- 南国日本生命 ビル⇒1階:空港・長距離高速バス乗り場
- 鹿児島東急イン
- ステーションホテルニューカゴシマ
- ホテルタイセイアネックス
- 鹿児島パークホテル
- ホテルガストロフ
- ホテルトンガ―
- かごしま第一ホテル
- 石原荘 (日本料理)
- ダイエー鹿児島中央駅前店
- 鹿児島県医師会館
- 実践講堂
- サンエールかごしま
- 鹿児島市立共研公園
- ライオンズ公園
- 南日本放送会館
- 日本銀行鹿児島支店
- 鹿児島市維新ふるさと館
- 鹿児島中央郵便局
- ドコモショップ鹿児島中央駅前店
- 一番街商店街 いっど(IっDO)
- 都通り商店街
- 西銀座通り商店街 いっど
- 西駅前朝市・指宿線朝市
- ベル通り商店街
- 黄金通り商店街
- 天文館通り方面
- 鹿児島港方面
- 鹿児島県立甲南高等学校
- 鹿児島県立鹿児島中央高等学校
- 鹿児島市立病院救命救急センター
- 北九州予備校鹿児島校
- 西口
[編集] 高速バス
東口の公共地下道を経由して、南国日本生命 ビルの1階のバスのりばから乗車する。
- 長距離夜行高速バス
- トロピカル号 - 大阪(阿部野橋前)まで運行している高速バス
- さつま号 - 大阪(阪急梅田)まで運行している高速バス
- トワイライト神戸号 - 神戸三宮・尼崎まで運行している高速バス
[編集] 路線バス
路線バスは、東口のバスプールから乗車する。
- 鹿児島市営バス:鹿児島市内各所
- 鹿児島交通バス:加世田、知覧、指宿、枕崎方面
- 林田バス:川薩・姶良・霧島方面
- 南国交通:鹿児島市(吉野・田上・坂元)方面、姶良郡方面
[編集] 定期観光周遊バス
- カゴシマシティービュー‐東口のバスプールの東9番乗り場から乗車する。昼の便に加えて夜景見物の可能な夜の便も新設された。
※上記以外に西口ロータリーにもバスのりばが存在するが、こちらは各種学校のスクールバスや貸切観光バスの専用のりばとなっている。
[編集] 歴史
- 1913年(大正2年)10月11日 川内線武駅として鉄道院が開設
- 1915年(大正4年)12月17日 鹿児島電気軌道(現在の鹿児島市電)の武駅前停留場開設
- 1927年(昭和2年)10月17日 八代駅~川内駅~鹿児島駅間海岸線全通し鹿児島本線編入され西鹿児島駅に駅名改称
- 1928年(昭和3年)8月7日 鹿児島市電武駅前停留場を西鹿児島駅前停留場に改称
- 1934年(昭和9年)5月20日 指宿線(現在の指宿枕崎線)西鹿児島~五位野駅間開通
- 1945年(昭和20年)6月17日 鹿児島大空襲被災により駅本屋構内他焼失
- 1967年(昭和44年)9月27日 広木信号所(廃止)~西鹿児島駅間複線化
- 1970年(昭和45年)9月1日 川尻駅~鹿児島駅間交流電化
- 1972年(昭和47年)5月23日 西鹿児島~鹿児島駅間複線化
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承
- 1996年(平成8年)6月19日 新駅舎完成
- 2004年(平成16年)1月11日 鹿児島市電西鹿児島駅前停留場を駅前広場内に移設
- 2006年(平成18年)6月29日 シンガーソングライターの長渕剛が東口のパブリックスペース「アミュ広場」でゲリラライブを行う。観客は約8000人ほど集まる。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- スーパーニュースイマジン - 鹿児島のローカル番組、2006年4月から9月までの間、鹿児島中央駅東口のアミュプラザ鹿児島からの生中継があったが、2006年11月以降は毎週金曜日に生中継が行われている。