ミス・ブランニュー・デイ
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ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY) |
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サザンオールスターズ の シングル | ||
リリース | 1984年6月25日 1988年6月25日(再発) 1998年2月11日(再発) 2005年6月25日(再発) |
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録音 | 1984年3月~5月 VICTOR STUDIO |
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ジャンル | ロック | |
時間 | 7分54秒 | |
レーベル | ビクタータイシタ | |
プロデュース | サザンオールスターズ | |
レビュー | ||
チャート順位 | ||
売上枚数 | ||
サザンオールスターズ 年表 | ||
東京シャッフル (1983年) |
ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY) (1984年) |
Tarako (1984年) |
『ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)』は、サザンオールスターズの20枚目のシングル。20枚目と言う節目と同時に、ちょうどデビュー6周年となる1984年6月25日に発売。発売元はビクターTAISHITAレーベル。
目次 |
[編集] 解説
アルバム『綺麗』と同時発売の「EMANON」、前作「東京シャッフル」とセールスが振るわなかったが、この曲はオリコン週間最高位6位ながらロングヒットとなり、またもや売上を盛り返すこととなる。『綺麗』から『人気者で行こう』への流れに含まれる本作は、シーケンサーやシンセサイザーなどをふんだんに取り入れたスタイルである。一般的な知名度や浸透度のある作品であるが、オリコンの集計上不利な月曜日発売であることもあり初動は10位。8週目で最高位である6位を記録している。タイトルはそのまま『日々新しいブランドなどを追い求める女性』と言った意味を持ち、売れているもの、流行っているものを即座に欲しがるような、流行に流されやすい当時の女性(特に当時ブームだった女子大生)の姿を風刺したものである。
PVは内容が過激な為に長年お蔵入りされていた。しかしこのPVはDVDソフト「ベストヒットUSAS (Ultra Southern All Stars)」に収録され、初めて日の目を見ることとなった。また、長年ある種“封印”の扱いにあったことなどもあり、オリジナルマスターテープが行方不明である。そのため、DVDに収録された映像は同年に行われたビデオコンサートの映像を収録しており、冒頭にテロップやナレーションなども含まれている。
タイトルは後に発売される「シュラバ★ラ★バンバ」や「エロティカ・セブン」と同じく、英題の『MISS BRAND-NEW DAY』も付いたものが正式な表記だが、単にタイトルの英語表記ということもあり、オリコンなどメディアでは省略されている。ちなみに例を挙げた2作品とは違い、この後収録されたアルバムなどでもサブタイトルが付いた表記をなされている。ところが現在公式サイトのシングルのディスコグラフィーでは、「ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAN-NEW DAY)」と脱字になってしまっている(曲ページでは間違いなく表記されている)。また、逆に英題の『MISS BRAND-NEW DAY』だけの表記がされることも少なくなく、現在エクシングのカラオケ機器『JOYSOUND』では「Miss Brand-New Day」としてタイトルが登録されている。
本作はもともとアルバム『人気者で行こう』用に製作されていた曲で、当初は同作収録の「海」がシングル予定曲だった。桑田佳祐が風呂に浸かっている時突然思いついたと言うことで、直前で急遽変更されたこともあり、既に少数ながら「海」としてシングルジャケットも印刷されていた。結局ジャケットの写真はそのままに、タイトルなど一部フォントが変更されて発売されているものが、この「ミス・ブランニュー・デイ」なのである。ちなみに「海」仕様のジャケットはファンクラブ会員に送られている。
[編集] 紅白歌合戦との関係
この曲でNHKは紅白出場を確約していたとのことだが、直前になってNHK側からキャンセルをされてしまい、その事が現在でも行われている年越しライブの誕生と、現在『年越しライブと重なるから』などと理由付け、アンケートの上位や出場の交渉に対しても紅白の辞退を続ける理由とも言われている。なお、1982年の出場時から既に確執があるとも言われており、その時問題視されたパフォーマンスなどについては、チャコの海岸物語やNHK紅白歌合戦を参照のこと。
[編集] 収録曲
- ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)
(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 弦編曲:新田一郎)
タイトル通り流行物を強く好む志向にある当時の女性像を風刺した曲であり、歌詞の内容もそのような比喩がなされている。特にイントロのインパクトは強く、人気が高い。同曲のライブバージョンが、1985年のシングル「メロディ (Melody)」のc/wとして収録されている。この後バラッドシリーズを除く全てのベストアルバムに収録されている。 - なんば君の事務所
(作曲:大森隆志 編曲:サザンオールスターズ & 藤井丈司)
ギターの大森隆志作曲。大森作曲のインスト曲としては、初めてシングルに収録された。
[編集] 参加ミュージシャン
- 桑田佳祐:Vocal(#1)、Chorus(#2)
- 大森隆志:Guitar(#1,2)、Chorus(#1)
- 原由子:Keyboards(#1,2)、Chorus(#1)
- 関口和之:Bass(#1,2)、Chorus(#1)
- 松田弘:Drums(#1,2)、Chorus(#1)
- 野沢秀行:Percussion(#1,2)、Chorus(#1)