Southern All Stars

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Southern All Stars
サザンオールスターズ の アルバム
リリース	1990年1月13日 1998年5月22日(再発)
録音	1988年11月～1989年9月 VICTOR STUDIO MUSIC INN STUDIO
ジャンル	ロック
時間	54分08秒
レーベル	ビクタータイシタ
プロデュース	サザンオールスターズ
チャート順位
1位:3週連続 (初回盤･オリコン) 2位 (通常盤･オリコン)
ゴールド等認定
ミリオン (日本) 第5回日本ゴールドディスク大賞 ベスト5アーティスト賞 アーティスト・オブ・ザ・イヤー 「真夏の果実」 『Southern All Stars』 (『稲村ジェーン』※参考備考) 第32回日本レコード大賞 ポップス・ロック部門 優秀アルバム賞
売上枚数
初動売上　 296,760枚 (初回盤･オリコン) 初動売上　　37,240枚 (通常盤･オリコン) 累計売上　 704,220枚 (初回盤･オリコン) 累計売上　 480,400枚 (通常盤･オリコン) 累計売上 1,187,380枚 (全種合算･オリコン) 累計売上 1,850,000枚 (ビクター)
サザンオールスターズ 年表
すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61SONGS (1989年)	Southern All Stars (1990年)	世に万葉の花が咲くなり (1992年)

Southern All Stars(サザンオールスターズ)はサザンオールスターズの9thアルバム。1990年1月13日発売。発売元はビクターTAISHITAレーベル。『SOUTHERN ALL STARS』という表記もされる。

目次 1 解説 2 収録曲 3 参加ミュージシャン 3.1 Guest Musicians 4 外部リンク

[編集] 解説

1985年の7thアルバム『KAMAKURA』を最後に活動を休止したサザンが、1988年の活動再開とシングル4枚を経てリリースしたセルフタイトルアルバム。サザンオールスターズとしては初となるオリコン集計でのミリオンセラーを記録した。累計売上は約119万枚、ビクター発表によると185万枚。本作はLP中心だったレコード業界がほぼ完全にCDに移行した1990年にリリースされ、全体的にシングル・アルバムのセールスが急激に増加する中で大ヒットを記録した。

本作はデジタルウォッチ付の初回盤と通常盤がそれぞれリリースされている。初回盤は￥3,300、通常盤は￥3,000、再発盤は￥2,300(すべて税込)。ちなみに当時オリコンアルバムチャートは初回盤と通常盤が別集計であったため、通常盤は最高2位、初回盤は最高1位となっており、オリコンの合算方式により累計ではミリオンセラーになっている(通常盤は初動6位)。

この作品は曲単位の人気は高いもののアルバム単位だとまとまりが無いという印象を持つ人が多く、比較的ファン人気が低い作品である。様々なタイプの曲を詰め込みすぎたのが原因にもなる。ジャケットは交尾している2匹のカブトムシが写されている。ちなみに初回盤及び少数出回ったLP盤、カセットテープではカブトムシは1匹になっている。桑田佳祐がこよなく愛し、影響されているビートルズ (特に『ホワイト・アルバム』) を意識しているものと考えられる。本作はデビュー以降初めてサザン単独のセルフプロデュースとなったアルバムである。

また、本作では活動再開時や桑田のソロワークでサポートメンバーとして参加していた小林武史が、全面的にバックアップしている作品である。この後暫くは小林とのダブルプロデュースや編曲といった形で製作されることとなる。

ちなみに初回盤の品番はVIZL-01、通常盤はそれぞれVICL-01、VITL-01、VIJL-01となっている。

[編集] 収録曲

シングル収録曲は各シングルで説明しているため、ここでは説明を省略する。

1. フリフリ'65
   (作詞・作曲:桑田佳祐　編曲:サザンオールスターズ)
   直前に発売された27thシングル。フジテレビ系『夢で逢えたら』2代目オープニングテーマでもあった。
2. 愛は花のように (Olé!)
   (作詞:Luis Sartor　作曲:桑田佳祐　編曲:サザンオールスターズ & 小林武史)
   全スペイン語詞で桑田本人が出演したNISSAY CMソング。同年発売され桑田が監督を務めた映画『稲村ジェーン』の同名サウンドトラックにも収録されている。
3. 悪魔の恋
   (作詞・作曲:桑田佳祐　英語補作詞:Tommy Snyder　編曲:サザンオールスターズ)
4. 忘れられた Big Wave
   (作詞・作曲:桑田佳祐　編曲:サザンオールスターズ & 門倉聡)
   サウンドトラック『稲村ジェーン』にも収録。アカペラで歌われている楽曲。リクルート『B-ing』CMソングにもなった。タイトルの『Big Wave』とは山下達郎が音楽を監修した映画『BIG WAVE』や同映画のサウンドトラック『BIG WAVE』、アカペラアルバム『On The Street Corner』シリーズへのオマージュであると言われている。PVは製作されていないが、2003年のDVD『Inside Outside U・M・I』にイメージビデオが収録された。
5. YOU
   (作詞・作曲:桑田佳祐　英語補作詞:Tommy Snyder　編曲:サザンオールスターズ)
   一般にも比較的知名度、人気が高い曲であり、ライブでもヒットシングル並によく演奏される定番曲である。1998年のベストアルバム『海のYeah!!』に収録されているのも影響が大きい。NISSAY CMソングにも起用された。FM802のOSAKAN HOT 100でサザンの楽曲としては初の1位を記録した。
6. ナチカサヌ恋歌
   (作詞・作曲:桑田佳祐　編曲:サザンオールスターズ)
   原由子メインボーカルによる沖縄をモチーフにした楽曲。歌詞中にも沖縄に関係のある言葉や地名が登場する。
7. OH, GIRL (悲しい胸のスクリーン)
   (作詞・作曲:桑田佳祐　英語補作詞:Tommy Snyder　編曲:サザンオールスターズ)
8. 女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)
   (作詞・作曲:桑田佳祐　英語補作詞:Tommy Snyder　編曲:サザンオールスターズ & 門倉聡)
   25thシングル。『夢で逢えたら』初代オープニングテーマ。アダルトビデオについて歌われている。
9. 政治家
   (作詞・作曲:桑田佳祐　英語補作詞:Tommy Snyder　編曲:サザンオールスターズ)
   タイトル通り政治家、政界を比喩した歌詞となっている。このような歌詞の曲はこの後いくつか発表される。
10. MARIKO
    (作詞・作曲:桑田佳祐　編曲:サザンオールスターズ)
11. さよならベイビー
    (作詞・作曲:桑田佳祐　編曲:サザンオールスターズ & 門倉聡)
    コアなファンを中心に人気の高い26thシングル。
12. GORILLA
    (作詞:LINDA OMORI　作曲:大森隆志　編曲:サザンオールスターズ)
    作詞はLINDA OMORI、作曲はギターの大森によるものであるが、大森のメインボーカル曲というわけではない。曲全体に比べ歌の部分が少ない上に語感重視なので、大森のギターを前面に出したインストゥルメンタルといった印象が強い。歌詞には大森の出身地である宮崎弁が密かに使われている。
13. 逢いたくなったときに君はここにいない
    (作詞・作曲:桑田佳祐　編曲:サザンオールスターズ)
    ファンの間では王道バラードと呼ばれる曲。タイトルは桑田作品のバラードとしては長く、かなり直接的である。ちなみに平井堅はサザンの楽曲で最も好きな曲であるとテレビ朝日系『ミュージックステーション』内で発言している。

[編集] 参加ミュージシャン

• 桑田佳祐:Lead Vocals(#1～5,7～11,13)、Back Vocals(#1～13)
• 大森隆志:Guitars(#1～3,5～13)、Back Vocals(#1～13)
• 原由子:Keyboards(#1～3,5～13)、Vocals(#1～13)
• 関口和之:Bass(#1～3,5～13)、Back Vocals(#1～13)
• 松田弘:Drums(#1～3,5～13)、Back Vocals
• 野沢秀行:Percussions(#1～3,5～13)、Back Vocals(#1～13)

• 小林武史:Keyboards
• 門倉聡:Keyboards
• 松本晃彦:Keyboards
• 菅原弘明:Synthesizer, Computer Operation
• 藤井丈司:Synthesizer & Computer Operation
• 梅崎俊春:Synthesizer & Computer Operation
  • 小林武史 by the courtesy of MIDI Inc.

[編集] Guest Musicians

• 愛は花のように (Olé!)
  • 北村健太:Percussions
  • 小倉博和:Acoustic Guitar
  • Luis Sartor:コーラス
• 悪魔の恋
  • 八木のぶお:Harmonica
• ナチカサヌ恋歌
  • 古我知よしあき:Okinawa Instruments & Ohayashi
  • 新城久美:Okinawa Instruments & Ohayashi
  • 神山静子:Okinawa Instruments & Ohayashi
• 政治家
  • Tommy Snyder:Back Vocals

前作	サザンオールスターズのオリジナルアルバム	次作
KAMAKURA		世に万葉の花が咲くなり

同年発売の次アルバム「稲村ジェーン」は新曲も収録され、サザンオールスターズのディスコグラフィーとして公式にも入っているが、既発曲もあるサウンドトラックであり、名義も異なるため厳密には『世に万葉の花が咲くなり』が次のオリジナルアルバムとなる。

オリコン週間アルバムチャート第1位 1990年1月22日付～1990年2月5日付 (3週連続)
前作: HOUND DOG 『VOICE』	サザンオールスターズ 『Southern All Stars』	次作: BUCK-TICK 『悪の華』

[編集] 外部リンク

• SOUTHERN ALL STARS

※前述でこの表記が使われることもあるとしたように、現在公式サイトでも大文字表記になっている。ただし、発売時の掲載及び原盤での表記は小文字を含んだものである。

サザンオールスターズのアルバム
オリジナルアルバム
熱い胸さわぎ (1978) | 10ナンバーズ・からっと (1979) | タイニイ・バブルス (1980) | ステレオ太陽族 (1981) | NUDE MAN (1982) | 綺麗 (1983) | 人気者で行こう (1984) | KAMAKURA (1985) | Southern All Stars (1990) | 世に万葉の花が咲くなり (1992) | Young Love (1996) | さくら (1998) | キラーストリート (2005)
ベストアルバム
バラッド '77～'82 (1982) | バラッド2 '83～'86 (1987) | すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61SONGS (1989) | HAPPY! (1995) | 海のYeah!! (1998)| バラッド3 ～the album of LOVE～ (2000)
企画盤アルバム
稲村ジェーン (1990) | 江ノ島 ～Southern All Stars Golden Hits Medley (1993)
廃盤アルバム
ベスト・オブ・サザンオールスターズ (1979) | Kick Off! (1980) | アーリー・サザンオールスターズ (1980) | SOUTHERN ALL STARS BEST ONE '82 (1981) | Shout! (1982) | 原由子 with サザンオールスターズ (1983)
シングル