カジノ
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カジノ(イタリア語:Casino)は、ギャンブルを行う施設の一つ。ルーレットやスロットマシンなどの機器を使って、金銭を賭けてゲームをする場所(賭博場)。語源は離宮あるいは屋敷を指す「Casa」に縮小の語尾「-ino」が付いたものである。
世界的にも有名なラスベガスやマカオをはじめ、日本を除く世界各地に存在する。各国政府公認のものについては免許の条件の問題等もあり、概ね治安は良い。ただし、カジノの権益を巡る争いは、近年マカオなどにおいて抗争の種となっている。
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[編集] 日本におけるカジノ
日本では、現行は刑法185条および186条において賭博行為が禁止されているため、カジノの設置は認められていないが、金銭に引換の出来ないチップ、メダル等を用いるカジノバー、ゲームセンターなどは認められている。ただ、一部ではこれを隠れ蓑にして賭博を行うものも存在している。 また、インターネットでのオンラインカジノをする人もいるが今のところ判例もなくグレーであるが、運が悪ければ見せしめ的に摘発されるかもしれないし、今後、法整備される可能性がある。 近年、一部の地方自治体の中には税収や経済効果を求めて、カジノの許可権限を持つ構造改革特区を目指す動きがあり、石原慎太郎東京都知事や自民党の一部の議員も合法化を求めている。
[編集] 公認カジノのある国・地域
[編集] ヨーロッパ
その他数多くの国でカジノは公認されている。オランダではアムステルダム国際空港内にカジノがある。
[編集] アメリカ
- ラスベガス(アメリカ合衆国ネバダ州)
- アトランティックシティ(アメリカ合衆国ニュージャージー州)
- リノ(アメリカ合衆国ネバダ州)
- テューニカ(アメリカ合衆国ミシシッピ州)
- ビロクシ(アメリカ合衆国ミシシッピ州)
上記がカジノによる税収が顕著なカジノ都市。90年代以降各州政府がカジノ合法化法案をあいついで可決し、このほかミシシッピ川流域やコネティカット州、ミシガン州等にもカジノが設立されている。また、ミネソタ州などアメリカ先住民にのみ居留地内でのカジノ経営を認めている州もある。
[編集] アジア
フィリピン国内数ヶ所にもフィリピン政府運営のカジノが点在する。 カンボジアにも外貨獲得のため政府によって造られたカジノがタイ王国との国境付近に存在する。 また、日本やシンガポールなどにおいて、現在カジノ合法化への取り組みがなされている。
- (注)韓国の場合ソウル、プサン、チェジュのカジノは外国人専用。
[編集] その他
- 長期航海を行う大型クルーズ客船にカジノが設置されている場合が多い。(日本籍の客船でもカジノと称する施設は設けられているが、たとえ日本の領海外であっても日本法が適用されることから、カジノ本来の行為はできず、カジノの「真似事」に終始している)
[編集] カジノで行われるゲーム
カジノでおこなわれるゲームはカジノゲームともよばれ、カジノゲームの数は全世界で100以上にまで上るといわれている。詳しくは、世界のカジノゲーム一覧を。
[編集] 最も巨大なカジノ
面積が広いカジノは世界的に見てアメリカに多く、世界一の面積を誇るカジノもアメリカにある。下記を参照。いずれもアメリカ。
- 世界一のカジノ -テキサスステーションカジノ(約25,000㎡)
- 世界2位のカジノ-フォックスウッズ(約18,000㎡)
- 世界3位のカジノ-MGMグランド(約16,000㎡)
[編集] 関連項目
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