ビデオポーカー
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ビデオポーカー(Video Poker)は、マシンを相手に一人でプレイするカジノゲームである。一般のポーカーとは異なり、対戦相手は存在しない。高い役を作り多くのペイアウトを得ることを目的とする。
ブラックジャックと並び、プロプレイヤが存在する稀なカジノゲームの一つである。また、完全な戦略(パーフェクトストラテジ)をとることで、100%以上のペイアウトを得られる機種があることでも有名である。
日本ではカジノがない為、メダルゲームの1ジャンルとしての地位を確立している。
目次 |
[編集] ゲームの流れ
- ゲームに対してベットを行う
- 続いて5枚のカードが配られる。各々のカードに対して、以下の2通りのを選択を行う
- Change(取り替える)
- Hold(残す)
- Holdしたカードに対し、新たにカードが配りなおされる
- 役に対して規定のペイアウトが支払われる。役が基準に達していなければベットは没収される
[編集] ゲームの具体例
以下はオーソドックスな機種である Jacks or Better を代表例として紹介する
(ここにペイアウトテーブルの図)
Jacks or Better は、その名の通り、Jack のペア以上の役で配当を出すスタイルのゲームである。主にロイヤル時のペイアウト、フルハウスとフラッシュの比率によって区別される。
例えば、ベット1に対して、ロイヤルに800、フルハウスに9、フラッシュに6のペイアウトが行われるゲームは、JB 9/6 と称される。ロイヤルが800でなく特に500であったりする場合は JB 9/6 (Royal 500)などと呼ばれるが実際には稀である。
[編集] プレイの目安
ペイアウトテーブルに従って、正しい戦略は常に一意に決定されるが、その戦略は往々にして複雑なものとなる。ここでは、Jacks or Better における極めて単純な指針を述べるにとどめる。
- 常にフルベットを行う。これは、ジャックポット(ロイヤル)においてフルベット時のみ特別な恩恵が与えられることが多いためである。フルベットが行えないような場合はデノミの低い機種でプレイすることを考慮する。
- 4枚揃いのロイヤルは強く考慮する
- 例えローペア(10以下のペア)であってもペアは極力ばらさない
- 4枚揃いのフラッシュは考慮する
- 両面ストレートは考慮する。低位の嵌張ストレートは考慮しない
- 3枚並んだストレートフラッシュは考慮する
- 何も志向できない場合は、J以上があれば適切に残す
- AQJxxで何をどう残すか?(QJを残す)複数枚でスートが同じものがあった場合はどうするか?(フラッシュを期待して、スートが同じものを優先して残す)10をどうするか?(非常に微妙である)などの細かな選択がプレイ効率に直結する重要な要素となる
- J以上もなければすべて取り替える
パーフェクトストラテジ、セミパーフェクトストラテジ(若干の控除率を犠牲にして、覚えやすさとプレイアビリティを優先したもの)などが数十ドル程度で市販されている。また、いくつかの基本戦略はWeb上で無料で公開されている。 反復練習による速度の向上と精度が重要なため、いくつかの練習用ソフトが市販されている。
[編集] 他の代表的なビデオポーカー
基本的なルールは以下の様であるが、ゲームによっては細かなペイアウトテーブルの違いが大きな控除率の変化、ひいては戦略の変更が要求される場合があるので注意が必要である。
- Deuces Wild
- 2がワイルドカード、任意のカードとして扱える。複雑な戦略が要求される。
- Double Bonus
- Jacks or Better の亜種。Two pair のペイアウトを1にするかわり他の役のペイアウトを上昇させたもの(主にFour Of A Kind)。
- Pick'em Poker
- 近年人気急上昇の機種。パーフェクトストラテジが単純で、かつ控除率が低いことがその人気の源泉とされる。2枚のフィックスカードが配られ、さらに配られた3枚のカード2組からどちらかを選択(必ず選ばなければならない)し、最終的に残された2枚と選択した3枚でペイアウトが決定される。
[編集] 関連項目
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