豊原駅
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豊原駅(とよはらえき)は栃木県那須郡那須町豊原甲にある東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である。
この駅から北へ進むと福島県白河市に入るため、関東地方では最北に位置する駅となっている。
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[編集] 駅構造
- のりば
- 1番のりば 東北本線上り(黒磯方面)
- 2番のりば 東北本線下り(福島方面)
[編集] 駅周辺
このあたりは山の奥で林などがあり人家もまばらな場所である。当駅の附近には北東にある成沢集落など小規模な集落が点在している。成沢集落には那須豊原簡易郵便局などがある。当駅から西方向へしばらく行くと東北自動車道の那須高原サービスエリアがある。
- NTT東日本公衆電話
- 那須豊原簡易郵便局
- 黒川
- 矢の目ダム
- 栃木県道105号豊原停車場線
- 栃木県道186号関谷上石上線
- 栃木県道211号豊原高久線
- 国道294号(旧陸羽街道)
- 国道4号(陸羽街道) 県道105号経由で、約3.5km
[編集] 歴史
この駅は1887年(明治20年)7月16日に日本鉄道の黒磯駅から郡山駅までの開通に伴い日本鉄道の中間駅、豊原駅(とよはらえき)として開業する。
当時黒磯から郡山までには当駅のほかに白河駅、矢吹駅、須賀川駅しか設置されておらず、またこの駅は当時現在の位置の北東(白坂より)の県境に近い位置に置かれていた。
開業からおよそ9年後の1906年(明治29年)11月には日本鉄道が国有化となり、さらにその約3年後の1909年(明治32年)10月には線路名称の制定により秋葉原駅から上野駅をへて青森駅までが東北本線とされた。
1920年(大正9年)11月には勾配などを避けるために行われていた黒磯駅から白河駅までのルート変更の一環として黒田原駅から白坂駅までがルート変更となり、それに伴い当駅は現在地に移転することとなった。
その後当駅は国鉄の分割民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅となって現在に至っている。
駅名は開業当初は現在と同じく豊原であったが、1907年(明治40年)8月1日に樺太庁で同名の豊原駅(ユジノサハリンスク駅)が開業してから豊原という駅が複数あるという状況が続いていたため、1925年(大正14年)4月1日に下野豊原駅(しもずけとよはらえき)に改称となった。
しかし樺太の豊原駅は昭和20年(1945年)ごろソ連軍が南樺太へ侵攻、同地を占領したため、当駅は1948年(昭和23年)8月1日にふたたびもとの豊原駅(とよはらえき)に戻されたのである。
- 1887年(明治20年)7月16日 - 日本鉄道の豊原駅(とよはらえき)として開業。当初は現在とは異なる位置にあった。
- 1906年(明治29年)11月1日 - 日本鉄道が国有化。
- 1909年(明治32年)10月12日 - 線路名称制定。秋葉原駅から上野駅をへて青森駅までが東北本線とされる。
- 1920年(大正9年)11月10日 - 黒田原駅から白坂駅までのルートが変更され、現在地に移転。
- 1925年(大正14年)4月1日 - 下野豊原駅(しもずけとよはらえき)に改称。
- 1948年(昭和23年)8月1日 - 豊原駅(とよはらえき)に改称。
- 1959年(昭和34年)7月1日 - 黒磯駅から白河駅までが電化される。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。