荒尾競馬場

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荒尾競馬場（あらおけいばじょう）は熊本県荒尾市にある地方競馬の競馬場。荒尾競馬組合によって競馬が開催されている。D-Net加盟競馬場。

1928年2月開設。移転も無く続いている競馬場としては地方競馬でも最古の部類に入る。

[編集] コース

馬場：1周 1200m　右回り平坦
直線（4コーナーからゴール板まで）：220m
最大出走頭数（フルゲート）：12頭
特徴
- 1～2コーナーがきつく、3～4コーナーは緩やかなカーブ形状を持ったコース
- 現在は日本の競馬では行われていないが、繋駕速歩競走にも使用可能な設計で作られている。

[編集] 発売する馬券の種類

○…発売　×…発売なし

単勝	複勝	枠番連複	枠番連単	馬番連複	馬番連単	ワイド	3 連複	3 連単
○	○	〇	×	○	○	×	×	×

[編集] 主な競走

2006年現在、ダートグレード競走は実施されていない。

九州ジュニアグランプリ
大阿蘇大賞典（サラ系、ファン選抜）
霧島賞（九州産駒限定戦）
全日本レディース招待競走（JRA・地方競馬の女性騎手による競走）
たんぽぽ賞（３歳馬・九州産駒限定戦）

[編集] 概要

スタンドは西向きで、コースの向こうは有明海という海の見える風光明媚の競馬場として名高い。ただし、それだけに夏場の午後の西日は全国の競馬場の中でも最も強烈であると言われており、競馬場の公式ホームページにも女性客に対してUV対策の必要があるという趣旨の文面がある。

現在は同じ九州ブロックの佐賀競馬場とローテーションで開催を組んでおり、相互に場間場外馬券発売を実施している。また、スタンド内にはJRA専用発売窓口が設置され、JRAのGI競走開催週は当該競走の他、前日である土曜日に開催される一部の重賞競走も発売される。

なお、競走馬のレベルは全国地方競馬の中でも高くない方に入るが、平成期以降でも楠賞全日本アラブ優駿を制したダイメイゴッツ、コウザンハヤヒデなど全国レベルの名馬を輩出している。

荒尾駅から競馬場に行く途中、「馬刺し在ります」というのぼりが出ており、2ちゃんねらーから「何でもありの競馬場」と言われている。

[編集] 現状

全体的な競走馬のレベルの低さや、ダートグレード競走をこれまで一度も開催していない、3連勝式馬券が無い、インターネットによるレース実況の配信の開始も2006年度からと全国の地方競馬で最後になるなど、現状の荒尾競馬の施策については、他の競馬場と比較してやや見劣りする点がある。この様な事から全国地方競馬場の中でもかなり地味な存在であり、売上規模も小さい。

しかし、その一方で具体的な廃止などの噂も存在しない競馬場である。これは周辺地域の炭坑の閉山による地域経済の斜陽化などを踏まえて、合理化や売上確保といった経営努力に全国の全公営競技場でも最も早い内から取り組んでいたからこそであり、また多くの競馬場で年間数億円の費用を発生させ、経営の足枷となっている土地施設賃貸料についても、競馬場施設を完全に自前で所有している為に発生しないという強みを持っている為である。また、2001年に突如廃止された中津競馬場から厩舎関係者に多くの人材を受け入れている事もあり、主催者も厩舎関係者も一様に競馬場運営に対する危機意識が強く、『中津の二の舞は避けたい』という明確な意志を持った行動ができている事もこれら経営努力を成功させる要因になっている。

実際、1990年代中頃に全国の競馬場が続々と赤字転落をしてゆく中にあっても、荒尾は1997年度まで黒字を計上していた。1998年度に約6億円の単年度赤字を出す。しかし2005年度には約1億3200万円にまで単年度赤字額を圧縮している。累積赤字は2006年4月現在約9億5000万円であるが、廃止に追い込まれた中津競馬の約20億円や新潟県競馬の約66億円ほどではなく、今後の収支改善による累積赤字の解消を目指している。

またJRAの重賞競走の場間場外発売窓口の場内設置や、全国の地方競馬で開催されるダートグレード競走の場外発売など、現在の競馬の最先端を行くという訳ではないがある程度対応しており、華やかさには欠けるものの等身大の経営を着実に行っている競馬場として評価は高い。

[編集] 備考

2006年度以降、熊本県上天草市、宮崎県清武町、鹿児島県大崎町に専用場外馬券売場を設置予定。
福岡県福岡市（ホークスタウン内）への専用場外馬券売場の設置も計画された事がある。だが、これについては福岡市側で選挙の際の政争の具にされるなどしてしまい、最終的には市長が場外計画に反対の姿勢を打ち出した（福岡競艇場のレースを主催していることも一因とされる）ため、結果として現状では頓挫したとされている。

[編集] 外部リンク

荒尾競馬公式サイト

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