第14回NHK紅白歌合戦

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第14回NHK紅白歌合戦は、1963年 12月31日(JST)に東京宝塚劇場で行われた14回目のNHK紅白歌合戦。21時から23時45分(JST)に総合テレビ・ラジオ第1放送で生放送された。

[編集] 概要

モノクロ放送のみとしては最後の回で、キネコで全編現存し、NHKに本格的に現存する紅白の映像の中では最古である。のちに『思い出の紅白歌合戦』(NHKBS-2)でも放映された。2006年現在放送ライブラリーで視聴できる。翌1964年の第15回から紅白歌合戦のカラー放送が始まった。
ビデオリサーチ発足以後のテレビ番組としては史上最高の視聴率81.4%（ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同）を記録した。また、番組の直前に放送されたニュース（21:00～21:05）も視聴率66.7%でこの年の年間視聴率ランキング2位を記録した（放送分数5分以上の番組をランキングに入れた場合）。
翌年が東京オリンピックであることにちなんで、オープニングでは聖火ランナーによる開会式の演出を行い注目された。ランナーは俳優の渥美清で、当時、テレビ番組「夢であいましょう」などで人気を博していた。エンディングも「蛍の光」ではなく「東京五輪音頭」だった。

[編集] 司会者

紅組司会:江利チエミ
白組司会:宮田輝アナウンサー
総合司会:石井鐘三郎アナウンサー
テレビ･ラジオ実況:土門正夫アナウンサー

[編集] 審査委員

長沢泰治･NHK芸能局長
細川隆元（政治評論家）
丹羽文雄（作家）
實川延若（歌舞伎俳優）
中西太（西鉄ライオンズ監督兼内野手）
栃ノ海晃嘉（大相撲・大関）
飯田蝶子（女優）
貞閑晴（翌年開催の東京オリンピック女子選手村責任者）
新珠三千代（女優）
花柳壽輔（舞踊家）
佐久間良子（女優）
ほか視聴者代表が会場に2名、地方審査員として14名

[編集] 大会委員長

春日由三･NHK専務理事

[編集] 出場歌手

紅組		白組
歌手	曲	歌手	曲
弘田三枝子(2)	悲しきハート	田辺靖雄(初)	雲に聞いておくれよ
仲宗根美樹(2)	奄美恋しや	守屋浩(4)	がまの油売り
松山恵子(7)	別れの入場券	北島三郎(初)	ギター仁義
雪村いづみ(6)	思い出のサンフランシスコ	アイ・ジョージ(4)	ダニー・ボーイ
こまどり姉妹(3)	浮草三味線	和田弘とマヒナスターズ(5)	男ならやってみな
坂本スミ子(3)	テ・キエロ・ディヒステ	ジェリー藤尾(3)	誰かと誰かが
高石かつ枝(初)	リンゴの花咲く街	三浦洸一(8)	こころの灯
楠トシエ(7)	銀座かっぽれ	森繁久彌(5)	フラメンコかっぽれ
江利チエミ(11)	踊り明かそう	立川澄人(初)	運がよけりゃ
トリオこいさんず(2)	いやーかなわんわ	ボニー・ジャックス(初)	一週間
吉永小百合(2)	伊豆の踊り子	北原謙二(2)	若い明日
朝丘雪路(6)	永良部百合の花	田端義夫(初)	島育ち
島倉千代子(7)	武蔵野エレジー	三橋美智也(8)	流れ星だよ
畠山みどり(初)	出世街道	村田英雄(3)	柔道一代
西田佐知子(3)	エリカの花散るとき	橋幸夫(4)	お嬢吉三
越路吹雪(9)	ラスト・ダンスは私に	フランク永井 (7)	逢いたくて
スリー・グレイセス(2)	アイ・フィール・プリティ	ダーク・ダックス(6)	カリンカ
倍賞千恵子(初)	下町の太陽	芦野宏(9)	パパと踊ろうよ
三沢あけみ(初)	島のブルース	舟木一夫(初)	高校三年生
梓みちよ(初)	こんにちは赤ちゃん	坂本九（3）	見上げてごらん夜の星を
ペギー葉山(10)	女に生れて幸せ	旗照夫(7)	史上最大の作戦マーチ
ザ・ピーナッツ(5)	恋のバカンス	デューク・エイセス(2)	ミスター・ベースマン
五月みどり(2)	一週間に十日来い	春日八郎 (9)	長崎の女
中尾ミエ(2) 伊東ゆかり(初) 園まり(初)	キューティパイ・メドレー	植木等(2)	どうしてこんなにもてるんだろう・ホンダラ行進曲
美空ひばり(8)	哀愁出船	三波春夫(6)	佐渡の恋唄