石井琢朗

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石井琢朗（いしいたくろう、1970年 8月25日 - ）は、プロ野球・横浜ベイスターズに所属する内野手。背番号は5番。琢朗は登録名で本名は石井忠徳（いしいただのり）。母からは「たーちゃん」と呼ばれている。道具を大切に扱う選手として有名である。

妻は元フジテレビアナウンサーの荒瀬詩織、2002年 7月に長女が、2005年 8月に二女が誕生した。前妻はアイドルグループCoCoの元メンバー瀬能あづさ。全盛期よりは守備範囲は衰えたものの堅実で勝負どころでの球際の強さ、年齢を重ねるたびに磨かれつつある無駄のないバッティングには定評がある。

来歴・人物

高校は県立足利工高に在学。2年次に夏の甲子園に投手として出場。
1988年 - ドラフト外で大洋に入団（担当スカウト：江尻亮）。
1989年 - 当時のポジションは投手で、背番号は66。この年、自らヒットを放ち、プロ初勝利。
- この時、同じ高卒ルーキーの谷繁元信とバッテリーを組んでおり、10代バッテリーで記録されたものであった。
1991年 - この年まで投手。3年間の成績は1勝4敗、防御率5.69、23奪三振。
1992年 - 内野手転向と共に、登録名を「石井琢朗」に変更。シーズン後半には、転向1年目にして清水義之から三塁手の定位置を奪う。
1993年 - チーム名が横浜ベイスターズになったのを機に背番号を0に変更。2番・三塁手として完全定着。また、盗塁王とゴールデングラブ賞三塁手部門のタイトルを獲得。
1994年 - 背番号を5に変更。
1995年 - オールスターゲーム初出場。その後、1997年から5年連続出場。
1996年 - 大矢明彦新監督による内野コンバートで、三塁手から遊撃手に転向。
1997年 - 波留敏夫と入れ替わりで2番打者から1番に定着。守備ではベストナイン遊撃手部門獲得。この年から2001年まで5年連続で獲得する事になる。
1998年 - マシンガン打線の1番打者としてチーム38年ぶりのリーグ優勝、日本一に貢献。ペナントレースでは、初の最多安打と2度目の盗塁王を獲得し、4度目のゴールデングラブ賞を受賞。同年の日本シリーズでは優秀選手に選ばれた。
1999年 -　通算1000本安打・1000試合達成・200盗塁達成。

7月22日の対ヤクルトスワローズ戦で、1試合最多得点となる6得点を記録。また自身初の一試合2本塁打を記録。

2000年 - 盗塁王とベストナイン遊撃手部門を3年連続で獲得。
2001年 - 2度目の最多安打を獲得。
2003年 - 絶不調で1992年以来の100安打未満。打率.231は野手転向後、最悪の数字。
2004年 - スランプから復活。3年連続で前年打率を下回っていたが、4年ぶりに上昇。2001年と同じ.295の成績を残す。3度目の2桁本塁打も達成。
2005年 - 打率が.255と低迷するも、全146試合に1番ショートでスタメン起用され、フルイニング出場を果たす。
2006年 - 打順こそ2番3番に回った試合もあったが、2年連続で全146試合フルイニング出場を果たす。

5月11日の対楽天戦で、第1打席に愛敬尚史投手から中前安打を放ち史上34人目の2000本安打達成。投手として勝ち星を挙げた選手としては川上哲治以来史上2人目の達成。また、ドラフト外での入団選手としては秋山幸二以来2人目の達成。
8月12日の対ヤクルト戦で、石川雅規から安打を放ち松原誠の持つ球団安打記録2081本を塗り替えた。

略歴

出身地 - 栃木県佐野市
身長/体重 - 174cm/75kg
投打 - 右投左打
球歴 - 足利工高－大洋・横浜（1989年 - ）
指名順位/年度 - ドラフト外/1988年
推定年俸 - 1億7500万
英語表記 - T.ISHII
守備位置 - 投手→三塁手→遊撃手

背番号

66（1989年 - 1992年）
0（1993年）
5（1994年 - ）

通算成績（2006年終了時）

表中この文字はリーグ最多記録。

年度	所属チーム	背番号	登板	完投	完封	勝利	敗北	セーブ	勝率	投球回	被安打	被本塁打	与四死球	奪三振	暴投	ボーク	失点	自責点	防御率	奪三振率
1989	横浜大洋	66	17	0	0	1	1	0	.500	30.1	34	2	19	19			14	12	3.59	5.68
1990			2	0	0	0	1	0	.000	4	6	0	3	0			5	4	9.00	0.00
1991			9	0	0	0	2	0	.000	14.2	23	3	11	4			16	15	9.51	2.54
投手通算	3年		28	0	0	1	4	0	.200	49.0	63	5	33	23			35	31	5.69	4.22
年度	所属チーム	背番号	試合	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠打	犠飛	四死球	三振	併殺打	失策	打率
1989	横浜大洋	66	17	5	1	2	0	0	0	2	0	0	0	0	0	0	2	0	0	.400
1990			2	1	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	.000
1991			10	2	0	1	0	0	0	1	0	0	0	0	0	0	0	0	0	.500
1992			69	219	26	59	3	3	3	77	23	4	1	16	1	14	33	4	10	.269
1993	横浜	0	121	414	53	110	19	5	5	154	36	24	16	39	2	48	64	5	7	.266
1994		5	130	451	68	113	21	2	3	147	40	10	6	39	0	69	66	6	8	.251
1995			124	444	69	137	22	2	2	169	41	23	11	23	2	76	63	4	5	.309
1996			129	496	94	140	19	3	1	168	29	45	21	25	1	82	76	3	11	.282
1997			132	521	95	166	23	1	10	221	44	23	18	23	4	65	58	5	15	.319
1998			135	555	103	174	34	5	7	239	48	39	10	2	2	70	69	4	17	.314
1999			131	537	108	157	24	3	8	211	58	39	11	2	3	80	81	4	11	.292
2000			134	546	91	165	19	5	10	224	50	35	11	5	3	65	83	5	10	.302
2001			140	580	81	171	34	4	8	237	36	26	8	7	1	59	81	3	12	.295
2002			140	636	78	156	29	2	8	213	49	19	11	12	2	53	95	2	9	.274
2003			115	415	49	96	12	1	6	128	26	20	10	21	0	47	53	3	7	.231
2004			131	535	80	158	26	6	10	226	43	11	10	6	2	47	85	3	10	.295
2005			146	612	95	156	22	2	8	206	40	18	7	7	1	68	77	6	8	.255
2006			146	604	91	174	30	0	6	222	32	12		5	1	65	99	4	10	.288
野手通算(2006年まで)	18年		1952	7506	1182	2135（歴代21位）	337	44	95	2845	595	348		232	25	907	1085	61	150	.284

タイトル・表彰・記録

初出場 - 1989年4月13日、対広島戦で中継ぎ投手として。
初安打 - 1989年10月10日、対ヤクルト戦で加藤博人投手から。
1000本安打 - 1999年7月15日、対阪神戦で山崎投手から。
1500本安打 - 2002年8月22日、対読売戦で入来祐作投手から。
2000本安打 - 2006年5月11日、対楽天戦で愛敬尚史投手から。
初本塁打 - 1992年7月26日、対広島戦で北別府学投手から。
初盗塁 - 1992年5月10日対読売戦で。
最多安打 - 1998年（174）、 2001年（171）。
盗塁王 - 1993年（24） 1998年（39）、1999年（39）、2000年（35）。
300盗塁 - 2003年8月6日対読売ジャイアンツ戦で達成。
ベストナイン - 1997年～2001年（遊撃手）。
ゴールデングラブ賞 - 1993年～1995年（三塁手） 1998年（遊撃手）。
最多得点ゲーム 6得点 - 1999年7月22日対ヤクルトスワローズ戦で記録。
最多犠打ゲーム 4犠打 - 2003年7月8日対中日ドラゴンズ戦で記録。
200犠打 - 2003年7月8日対中日ドラゴンズ戦で達成。
1000得点 - 1989年10月16日対阪神タイガース戦から2005年4月5日対読売ジャイアンツ戦で達成。
1000三振 - 2006年5月2日対中日ドラゴンズ戦で川上憲伸投手から。
オールスター戦出場 - 1995年、1997年～2001年（計6回）。
2135安打 - 横浜ベイスターズ球団記録(2006年現在)。
44三塁打 - 横浜ベイスターズ球団記録(2006年現在)。
348盗塁 - 横浜ベイスターズ球団記録(2006年現在)。

著書

『疾走!琢朗主義』（ベースボール・マガジン社）

外部リンク

横浜ベイスターズ / 湘南シーレックス - 2007
00 河野友軌 \| 0 ミツル \| 1 金城龍彦 \| 2 内川聖一 \| 3 種田仁 \| 4 北川利之 \| 5 石井琢朗 \| 7 仁志敏久 \| 8 相川亮二 \| 9 下窪陽介 \| 11 山口俊 \| 12 吉川輝昭 \| 13 那須野巧 \| 15 高宮和也 \| 16 川村丈夫 \| 17 加藤武治 \| 18 三浦大輔 \| 19 染田賢作 \| 20 木塚敦志 \| 21 吉見祐治 \| 22 高崎健太郎 \| 23 藤田一也 \| 24 寺原隼人 \| 25 村田修一 \| 26 佐伯貴弘 \| 27 山北茂利 \| 28 秦裕二 \| 29 新沼慎二 \| 30 土肥義弘 \| 31 吉村裕基 \| 32 松家卓弘 \| 33 古木克明 \| 34 三橋直樹 \| 35 牛田成樹 \| 37 岡本直也 \| 38 稲嶺茂夫 \| 39 内藤雄太 \| 40 桑原義行 \| 41 岸本秀樹 \| 42 クルーン \| 43 北篤 \| 44 小池正晃 \| 45 吉原道臣 \| 46 佐久本昌広 \| 47 堤内健 \| 48 後藤伸也 \| 49 齋藤俊雄 \| 50 下園辰哉 \| 51 鈴木尚 \| 52 石川雄洋 \| 53 野中信吾 \| 54 橋本太郎 \| 55 呉本成徳 \| 56 チアソン \| 57 鶴岡一成 \| 58 ホセロ \| 59 黒羽根利規 \| 60 飯田龍一郎 \| 61 武山真吾 \| 62 高森勇気 \| 63 梶谷隆幸 \| 65 西崎伸洋 \| 66 木村昇吾 \| 99 横山道哉
85 監督大矢明彦 \| 72 弘田澄男 \| 71 波留敏夫 \| 77 斉藤明夫 \| 75 野村弘樹 \| 82 進藤達哉 \| 73 青山道雄 \| 84 秋元宏作 \| 98 片平保彦 \| 87 塚原賢治 \| 70 ジョン・ターニー \| 76 二軍監督田代富雄 \| 78 高木由一 \| 80 中根仁 \| 74 吉田篤史 \| 83 武藤潤一郎 \| 81 万永貴司 \| 90 井上純 \| 86 中村武志 \| 93 三浦正行 \| 89 谷川哲也 \| 95 平野元章
横浜湘南 \| 編集

"http://ja.wikipedia.org../../../%E7%9F%B3/%E4%BA%95/%E7%90%A2/%E7%9F%B3%E4%BA%95%E7%90%A2%E6%9C%97.html" より作成

横浜ベイスターズ / 湘南シーレックス - 2007
00 河野友軌 \| 0 ミツル \| 1 金城龍彦 \| 2 内川聖一 \| 3 種田仁 \| 4 北川利之 \| 5 石井琢朗 \| 7 仁志敏久 \| 8 相川亮二 \| 9 下窪陽介 \| 11 山口俊 \| 12 吉川輝昭 \| 13 那須野巧 \| 15 高宮和也 \| 16 川村丈夫 \| 17 加藤武治 \| 18 三浦大輔 \| 19 染田賢作 \| 20 木塚敦志 \| 21 吉見祐治 \| 22 高崎健太郎 \| 23 藤田一也 \| 24 寺原隼人 \| 25 村田修一 \| 26 佐伯貴弘 \| 27 山北茂利 \| 28 秦裕二 \| 29 新沼慎二 \| 30 土肥義弘 \| 31 吉村裕基 \| 32 松家卓弘 \| 33 古木克明 \| 34 三橋直樹 \| 35 牛田成樹 \| 37 岡本直也 \| 38 稲嶺茂夫 \| 39 内藤雄太 \| 40 桑原義行 \| 41 岸本秀樹 \| 42 クルーン \| 43 北篤 \| 44 小池正晃 \| 45 吉原道臣 \| 46 佐久本昌広 \| 47 堤内健 \| 48 後藤伸也 \| 49 齋藤俊雄 \| 50 下園辰哉 \| 51 鈴木尚 \| 52 石川雄洋 \| 53 野中信吾 \| 54 橋本太郎 \| 55 呉本成徳 \| 56 チアソン \| 57 鶴岡一成 \| 58 ホセロ \| 59 黒羽根利規 \| 60 飯田龍一郎 \| 61 武山真吾 \| 62 高森勇気 \| 63 梶谷隆幸 \| 65 西崎伸洋 \| 66 木村昇吾 \| 99 横山道哉
85 監督大矢明彦 \| 72 弘田澄男 \| 71 波留敏夫 \| 77 斉藤明夫 \| 75 野村弘樹 \| 82 進藤達哉 \| 73 青山道雄 \| 84 秋元宏作 \| 98 片平保彦 \| 87 塚原賢治 \| 70 ジョン・ターニー \| 76 二軍監督田代富雄 \| 78 高木由一 \| 80 中根仁 \| 74 吉田篤史 \| 83 武藤潤一郎 \| 81 万永貴司 \| 90 井上純 \| 86 中村武志 \| 93 三浦正行 \| 89 谷川哲也 \| 95 平野元章
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