歴史 (ヘロドトス)
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歴史 (Ιστοριης απόδεξις)は、ヘロドトス（ハリカルナッソス出身）の著作、西欧文学で最初の史書と見られている
ヘロドトスは古代世界を旅し、各地の話を集めて行ったと思われる（スーダ辞典によれば、統治者へのクーデターへ参加した為にハリカルナッソスから追放されたとある。旅はこの機会に行われたと見られている）
ギリシャとの諍いの原因（ヘロドトスは、絶対的権力を持つペルシャ王と、民主的行政府を持つギリシャの、イデオロギーの相違が原因であると言及）
マラトンの戦いは第６巻に含まれている
目次 |
[編集] 概要
[編集] 第１巻(クレイオ)
[編集] 書き出し
作品の始まりは、彼がこの作品を書く理由から述べられている：
- 英訳：
Herodotus of Halicarnassus here displays his enquiry, so that human achievements may not become forgotten in time, and great and marvellous deeds – some displayed by Greeks, some by barbarians – may not be without their glory; and especially to show why the two peoples fought with each other. (unknown translation)
- 日本語訳（意訳）：
ハリカルナッソスのヘロドトスは、人類の、ギリシア人やバルバロイによる、偉大にして驚嘆すべき、栄誉なきともいえぬ事績の数々について、とりわけギリシア人とバルバロイがなぜ争ったかについて探求したところを、此処に記す。
- スパルタの隆盛
[編集] 第2巻 (エウテルペ)
- フリギア人 (en:Phrygia)の遺物
- エジプトの地理
- ナイル川
- 宗教行事について、特にギリシャとの相違点
- エジプトの動物：猫、犬、ワニ、カバ、カワウソ、フェニックス、聖なる蛇、羽のある蛇、トキ
- エジプトの文化：医療、葬儀式、食べ物、ボート
- エジプトの王
- トロヤ戦争時、ヘレネとパリスのエジプト滞在
- エジプトの王
- 聖職者
- ラビリンス
- エジプトの王
[編集] 第３巻 (タレイア)
- カンビュセス2世（ペルシャ王）による、エジプト攻撃、プサムテク3世への勝利
- バビロン（ヘロドトスは自分が訪れたことを明言していない為に、訪れていないと見られる）
[編集] 第４巻 (メルポメネ)
- スキュティア（黒海北域）の歴史
- スキュティアの地理
- スキュティアの居住民
- リビア（アフリカ）、アジア、ヨーロッパの比較
- スキュティアの川：Ister（ドナウ川）、Tyras（ドニエストル川）など
- スキュティアの文化：宗教、葬儀、外国人恐怖症、人口
- ダレイオス1世によるスキュティアへの攻撃開始、ボスポラス海峡に架かる橋を含む
- ダレイオスのスキュティア攻撃失敗、撤退
- リビアの人々
[編集] 第５巻 (テルプシコラ)
[編集] 第６巻 (エラト)
- ディオニシウスによるイオニア海軍の訓練
- ペルシャ人によるイオニア船団への勝利
- アテネ人はマラトンの戦いに勝利
- スパルタ人は遅れてアテネ参軍
[編集] 第７巻 (ポリュヒュムニア)
- ダレイオスの死（紀元前486年）
- クセルクセスによる、エジプト人反乱の鎮圧
- レオニダス1世とギリシャ兵（約6,000名）は、テルモピュライにペルシャ軍（約340万人）の停滞の為に配置
- テルモピュライの戦い、３日間
[編集] 第８巻 (ウラニア)
- アテネ市民の脱出
- サラミスの海戦
[編集] 第９巻 (カリオペ)
[編集] 訳
[編集] 日本語訳
"歴史" ヘロドトス, 岩波書店
[編集] 英語訳
- George Rawlinson, 1858: full text
- George Campbell Macaulay, 1904: full text, vol. 1, full text, vol. 2
- Alfred Denis Godley, 1921: full text
- Aubrey de Sélincourt, 1954 excerpts
- Harry Carter, 1958
- David Grene, 1985
- Walter Blanco and Jennifer Tolbert Roberts, 1992
- Robin Waterfield, 1998
