御坊駅
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御坊駅(ごぼうえき)は、和歌山県御坊市湯川町小松原414-2にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線および紀州鉄道紀州鉄道線の駅である。御坊市の代表駅で特急も停車するがその中心は紀州鉄道の紀伊御坊駅附近にある。なお当駅はJR紀勢本線の運行上の節目となる重要な駅でもある。
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[編集] 駅構造
2面4線の地上駅である。基本的には単式・島式混合の2面3線なのだが駅舎に接する単式ホームに切り欠きの0番ホームがあるので2面4線となる。0番ホームを紀州鉄道が使用し、ほかをJRが使っている。
駅舎は昭和59年(1984年)に竣工したもの。鉄骨造り平屋建て436平方メートルの近代的な建築である。JR西日本直営駅でみどりの窓口設置、駅レンタカー、駅レンタサイクル業務も行っている。自動券売機が設置されているが、自動改札は未設置である。
[編集] 駅周辺
御坊の市街はこの駅から南側に広がっておりこの駅は御坊の市街の入口のような場所に位置していることになる。和佐方面に路線を延ばすため、このような市街地から離れた中途半端な位置になってしまったのである。御坊の市街の中枢部には紀州鉄道が走り紀伊御坊駅や市役所前駅もあるがこの駅が玄関口であることにはかわりがない。駅の裏手には亀山がある。
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[編集] 歴史
この駅は昭和4年4月、国鉄紀勢西線の紀伊由良駅から当駅までの開通と共に国鉄紀勢西線の終着駅、御坊駅(ごぼうえき)として開業し、昭和5年12月に国鉄紀勢西線が当駅から印南駅まで延伸となった。また昭和6年には御坊臨港鉄道(現在の紀州鉄道)が乗り入れを開始し、当駅は分岐駅となった。
当駅はその後昭和34年、今の紀勢本線が全通し亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)との間が紀勢本線となったのを受け国鉄紀勢本線の駅となり、御坊臨港鉄道の紀州鉄道への社名変更、さらに国鉄の分割民営化などを経て現在に至っている。
- 1929年(昭和4年)4月21日 - 国鉄紀勢西線の御坊駅として開業。
- 1930年(昭和5年)12月14日 - 国鉄紀勢西線が当駅から印南駅まで延伸となる。
- 1931年(昭和6年)6月15日 - 御坊臨港鉄道(現在の紀州鉄道)が当駅から御坊町駅(現在の紀伊御坊駅)まで開業。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)との間が紀勢本線とされる。
- 1973年(昭和48年)1月1日 - 御坊臨港鉄道が紀州鉄道に社名変更となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
[編集] その他
- 駅弁を販売している。主に「子安いなりずし」「清姫一夜すし」を1番ホームの食堂兼調製所(改札外からも購入可能)で販売している。2・3番ホームの売店スペースにはサンプルが置いてあるが通常は販売されていない。
- くろしお号の御坊駅到着時の車内チャイムは「海」(松原遠く・・)である。
普通列車は原則としてこの駅で系統が分断される。御坊~紀伊田辺間はワンマン運転を実施している。
[編集] 隣の駅
- 紀州鉄道
- 紀州鉄道線
- 御坊駅 - 学門駅