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大江健三郎 - Wikipedia

大江健三郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

文学
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文学賞
作家
詩人小説家
その他作家
ノーベル賞受賞者
ノーベル賞
受賞年: 1994年
受賞部門: ノーベル文学賞

大江 健三郎(おおえ けんざぶろう、1935年1月31日 - )は日本の小説家愛媛県内子町(旧大瀬村)生まれ。映画監督伊丹十三は義兄にあたる。1994年ノーベル文学賞を受賞。

目次

[編集] 年譜

内子でのいじめの体験は、後に「芽むしり仔撃ち」で詳細なまでに文学化されている。
東高の同級生に伊丹十三がいた。
  • 東京大学文学部仏文科卒。
  • 在学中の1957年小説『奇妙な仕事』で「東大新聞」五月祭賞に入選。
  • 毎日新聞の文芸時評欄にて、平野謙に激賞された事が契機となり、学生作家としてデビュー。
  • 1958年『飼育』で芥川賞を受賞。
  • 障害児(長男、作曲家の大江光)の誕生を主題として書かれた『個人的な体験』(新潮文学賞受賞)、『万延元年のフットボール』(谷崎潤一郎賞受賞)、『洪水はわが魂に及び』(野間文芸賞受賞)、『同時代ゲーム』、『新しい人よ眼ざめよ』(大佛次郎賞受賞)、『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』(読売文学賞受賞)、『人生の親戚』(伊藤整文学賞受賞)、『燃えあがる緑の木』などが代表作。評論に『ヒロシマ・ノート』、『沖縄ノート』など。エッセイ集として『厳粛な綱渡り』、『持続する志』、『鯨が死滅する日』の初期三部作と、『小説のたくらみ、知のたのしみ』などがある。
  • 1994年10月13日川端康成に続く、日本人で2人目となるノーベル文学賞を受賞。
  • スウェーデンでの受賞式での記念講演の表題は、川端の「美しい日本の私」をもじった「あいまいな日本の私」だった。
  • 1994年度の朝日賞を受賞。1995年に完結した『燃えあがる緑の木』をもって自身の「最後の小説」としていたが、親友である作曲家武満徹の告別式の弔辞で新作を捧げる発言をして作家復帰した。
  • 1999年発表の『宙返り』から執筆活動を再開。
  • 現在の活動を作家としての締めくくりと位置づけ、「後期の仕事(レイトワーク)」と呼ぶ。

[編集] 作家・作品研究

「東大新聞」五月祭賞に入選した小説「奇妙な仕事」が、毎日新聞の文芸時評欄で、平野謙に激賞された後、「文学界」昭和32年8月号に「死者の奢り」、同月の「新潮」に「他人の足」を発表し、「死者の奢り」は第38回芥川賞の候補となり、川端康成井上靖舟橋聖一らに推薦されたが、開高健「裸の王様」が受賞した。新潮文庫『死者の奢り・飼育』の解説で、江藤淳は、「実存主義を体よく表現した小説」というよりも、安岡章太郎川端康成につらなる叙情家の系譜ではないかと分析している。一般にはサルトルの影響を受けた作家とされ、石原慎太郎、開高、倉橋由美子と並んで、第三の新人以後の新しい世代とされ、その後の小説にその特異な文体ともども影響を与えた。 「飼育」によって第39回芥川賞を受賞。川端康成は選評で、「芥川龍之介と大江健三郎では時代も、才質も作風も違うが、23、4の学生が、異常な題材を小説に仕上げた点を芥川と似通ったものと解釈し、芥川龍之介の名前を冠した賞に加えたいと思った」と書いている。舟橋聖一は、前回の芥川賞の選考に異議を唱え、「飼育」よりも「死者の奢り」にこそ賞を出したかったという選評を行った。 大江は同年、中編『芽むしり仔撃ち』を発表して好評をもって迎えられたが、翌59年には『婦人公論』に通俗恋愛小説「夜よゆるやかに歩め」を連載し、これは単行本されたが、現在では入手困難な、封印された作品となっている。 また同年書き下ろしの長編『われらの時代』(中央公論社)は、性的な主題が前面に出ていたため批判を浴びた。これ以後、2001年まで、大江は中央公論社からは一冊の単行本も出さなかった。大江は、性をグロテスクなものとして描くことを目指しており、その点で谷崎、川端、三島ら先行作家とは一線を画していた。 「セヴンティーン」とその第二部「政治少年死す」では、1960年10月12日社会党淺沼稻次郎委員長が、右翼少年山口二矢に刺殺された事件に触発され、山口をモデルとして書かれた。しかし、右翼団体によって、文藝春秋社等に脅迫が行われた。深沢七郎の、いわゆる「風流夢譚」事件とともに、戦後の言論の自由に関わる事件である。そのため、「政治少年死す」は単行本に収められていないが、鹿砦社の『スキャンダル大戦争2』に、著者の許可なく収録されている。(「セヴンティーン」第二部「政治少年死す」については、本文中に同性愛者を差別していると思われるとして否定的見解を示す者もおり、そこから大江が出版を自主規制しているのではないかとの説もある。)初期の作品から、天皇制戦後の日本に希望の持てない青年の苦悩や退廃を表現した作品を多く発表した。

「個人的な体験」は、障害を持って生まれた子供の「処理」を考えながら、最後に回心に至る青年を描き、ノーベル文学賞の対象作品となった。「障害を担って生まれた子供」である。1967年発表の「万延元年のフットボール」は、大きな反響を得た。万延元年の一揆と安保運動を重ね、さらには、天皇制の問題へと導く小説は、時間と空間をひずませる力を持つ。難解といわれる文体は、近代の標準的な日本語である東京方言に対抗しうる詩的な言語として、ノーベル文学賞に選出された際の受賞理由として挙げられている。しかし、江藤淳はこの作品を厳しく批判し、以後、大江の宿敵となる。また大江自身、この作品を超えることができずにいるという評価が一般的である。

『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』(1969年)、『みずから我が涙をぬぐいたまう日』(1972年)、「ムーン・マン」などの作品では、天皇制の問題と自己の生活を重ね、、中心/周縁といったキーワードによって、象徴実存を多層的に描いた。『洪水はわが魂に及び』(1973年)、『ピンチランナー調書』(1977年) は、天皇制の問題を考えつつも、大江の後期のテーマである「魂の問題」に移行しており、中期の中でも、特異な作風である。「ピンチランナー調書」は翻訳も多く、フランスやアメリカ、ロシアなどで高い評価を得ている。『同時代ゲーム』(1979年)は、大江健三郎が、現在までこだわり続けている作品のひとつである。文芸評論家などが、「同時代ゲーム」は、作家として名声を確立したあとの「奢り」のようなものとして批判したことに対して、大江自身は、「壊す人」などのモチーフ、作家の魂の問題などを取り上げており、自作の中でも、非常に重要な作品であることをエッセイ集や対談で言及している。

『新しい人よ眼ざめよ』(1983年)は、ブレイクの詩や自身の子供の言葉を引用し、解釈を加えた点で、自己の読書行為や生活行為における精神的な軌跡を丹念に描いた点で、日本の伝統的な私小説と一線を画す。『M/Tと森のフシギの物語』(1986年)は、「森」のシリーズのうちでも、山口昌男らの文化人類学の思想を文学的に昇華させた点で注目されている。『人生の親戚』(1989年)は、映画を作る事によって、一人の女性の人生を描き、映像に刻まれる生の問題と文学を結んだ。『治療塔』(1990年) シリーズは、大江の中でも、特異なSF作品であるが、ヒロシマ原爆の問題と繋いでおり、後期の作品へと移行する際の重要な作品として研究が進んでいる。

1994年のノーベル文学賞受賞の最中に刊行された「燃えあがる緑の木」シリーズは、ギー兄さんと両性具有など、センセーショナルなキーワードで注目を集めたが、「魂の問題」と真正面から向き合い、「森」シリーズのエッセンスを凝縮した大作として評価されている。 「取り替え子(チェンジリング)」「憂い顔の童子」 は、「さようなら、私の本よ!」 に連なる、大江の「後期の仕事(レイト・ワーク)」三部作を形作っており、「さようなら、私の本よ!」では、三島と戦後の問題を大江健三郎の小説家としての人生と重ね合わせて総括し、デビュー作の「奇妙な仕事」に回帰するという複雑な構成を持った小説である。

[編集] 大江健三郎とエッセイ

  • 第一エッセイ集である『厳粛な綱渡り』(講談社文芸文庫あとがき)で、小説家がエッセイを書く行為を危険な行為であると述べている。ジェームズ・ボールドウィンのエッセイを引用し、小説家が抱えてしまう「かれ(小説家)自身の意識をこえた深淵」の問題と結んで、批評的な散文は、おそらく、小説の深淵を見る行為とは無関係であるかもしれないと書いている。しかし、30歳になった大江が、それまでに刊行した本の中で最も重要で、愛しているうちの一冊であると締めくくっており、あとがきでは、小説家として批評的な散文を書いたことについて明言している。
  • 講談社文芸文庫あとがきでは、全体のページ数を減らす作業を通じて、物理的に分量を減らす整理をしたが、50代半ばを過ぎた時点でも、『厳粛な綱渡り』のすべての版について責任を取りたいと書いた。
  • 『「自分の木」の下で』以降のエッセイ集

主に子供に向けて、「本をゆっくり読むこと」や「人の話を丁寧に聞き、わからなければ自分で理解したつもりにならず、相手にあなたの言っている内容を私はこう理解したが合っているかと聞くこと」などを薦めている。サルトルが、「自己は他者なのだ」というランボーの書簡集の言葉を突き詰め、政治的な問題についても、サルトルのアンガジェを継承し、ノーベル文学賞の受賞の際のノーベル・レクチュアのあいまいな日本の私において、デンマークの文法学者クリストフ・ニーロップの「(戦争に)抗議しない人間は共謀者である」という言葉を引き、「抗議すること」という概念に言及している。

  • 渡辺一夫の弟子であることを自認し、「(戦争に)抗議しない人間は共謀者である」という思想を紹介したことに触れ、政治的な問題に声を上げないことを、大江は婉曲的にではあるが糾弾している。しかし、ドゥルーズが、『原子と分身』で指摘したように、サルトルの『存在と無』においては、自己は他者によってしか現れないというとき、自己と他者の二項対立に陥ってしまう。大江もそれと同じように、政治的参加という個人的な運動や大江の後期の主題である「魂の問題」についてもまた、必ず他者に従属するという二重性によって、大江の活動は「アンガジェ」とは何かという問題に立ち戻って、批判される。
  • 『ヒロシマ・ノート』、『沖縄ノート』など、特にルポルタージュの要素が強い作品では、虚偽記載に対する訴訟を受けている。殊に『沖縄ノート』の記述については、大江が『渡嘉敷島民の集団自決を強要した』と断定した赤松嘉次陸軍大尉について、2006年8月27日付けの産経新聞朝刊で、琉球政府で遺族の援護業務に携わった照屋昇雄の新証言が得られた。新証言は大江が強く支持してきた軍命令説を当事者が全面的に否定するものである。2006年10月3日に日本兵が住民に対する「集団自決」を命令した事を示す発生直後の住民証言を記録した1945年4月3日付の「慶良間列島作戦報告」がアメリカで見つかったと沖縄タイムスで報じられた。これらの新証言、新資料が、2005年8月に赤松大尉の遺族が起こした岩波書店と大江への賠償・出版差し止めを求めた訴訟へどのような影響を与えるか注目される。なお判例からは、新証言が出てきていても、百人斬り訴訟同様に名誉毀損による損害賠償請求なので請求は退けられる公算が大きいものの、現状で教科書にも書かれている内容が、事実と著しく異なっている場合、出版差し止めは認められる可能性が高いとみられるとの意見もあったが、岩波書店への出版差止請求は、1974年に既に絶版になっていた為、原告側が第5回公判にて訴えを取り下げた。

[編集] 発言録

芸術院の存在はわが国の文化にいい影響は与えていない。廃止すべきだ。
文学者国家にかこわれる形でなく、何にも束縛されない自由な形で書くべきだ」
は戦後民主主義の世代。文化勲章など国がらみの賞は受けたくありません」
芸術院会員となったり、文化勲章を受ける文学者の姿勢には批判的である。
「しかしそれが当局の言うように異常な事実だろうか。生きている人間に腰かけることはむつかしい。しかも三十分腰をかけていることは不可能にちかいだろう。しかし、死体に腰をかけることは難かしいとはいえない。」(「週刊朝日」別冊、五八年一月一日号)小松川女子高生殺人事件についての発言。
  • 核兵器や、憲法第9条総理大臣靖国神社参拝などの政治問題についても、国内外で積極的に発言し続けている。
  • 2004年には、改憲を防ぎ、現行の憲法を守り、憲法九条の戦争放棄の理念を守ることを目的とし、加藤周一鶴見俊輔らとともに九条の会を結成し、全国各地で講演会を開いている。
  • 大江は、かつて、防衛大学校生を「一つの恥辱」であり、「亡弟大学校生」の呼称を恥辱であるとして批判を招いたこともある。(この発言は、反戦の立場から防衛庁、自衛隊の組織を批判したのが趣旨であり、この発言を、防衛大学校生個人に対する差別・偏見とみるのは大江の立場を曲解するものと反論もある。しかし、これらの意見は、自衛隊員に対する意見というよりも、大江健三郎の政治的スタンスに対する親近性・反感に対するものを表したものであり、当事者である自衛隊員はネタにされたに過ぎないとして双方に距離を置いているとの指摘もある。)
  • 2005年に、自身のみが選考委員である大江健三郎賞の創設を発表した(第1回は、2006年1月から12月までの作品が対象。賞金はないが、受賞作は英訳される予定)。
  • 戦後民主主義者を自認し、国家主義、特に日本における天皇制には批判的な意見を持っている。

[編集] 勲章をめぐる言動

大江は芸術院を「文学者が国家にかこわれる形」と非難し、「(文化勲章などの)国がらみの賞は受けたくありません」と述べているが、スウェーデン王立アカデミー主催のノーベル文学賞をすんなりと受け入れた。

1997年には、全米芸術アカデミーの外国人名誉会員となり、2002年にはフランスからレジオン・ドヌール勲章コマンドールを受章し、これもすんなり受け入れた。なお、レジオンドヌール(Légion d'honneur)は、皇帝ナポレオン1世によって制定されたフランスの勲章である。大江の弁明は、ナポレオン自身フランス革命の際にジャコバン派を支持したことがあることから、大江は国王の専制に対する革命派の勝利として勲章を理解し、民主主義的な勲章として受けたと主張している。

1995年には、シラク政権の核実験再開に抗議して、フランスで行われた芸術祭への参加を拒否し、クロード・シモンらと対立した。勲章制度そのものは、各々の時代の政権とは関連がなく、フランス国そのものの栄誉として受章が解釈されるが、政権によって、贈る人物の選定が変更されるのも確かである。また日本の勲章制度が政権の意向で授与されているのかという疑問も残る。大江健三郎は、シラク政権から受章することについて、「フランスの米英と異なる核軍縮の役割に期待している」と説明している。

欧米の国家がらみの賞、およびアカデミーの会員は王国のものも含めて受理しているが、日本の勲章等はことごとく拒否している。これは先のフランスの事例からも見られるように、日本政府から与えられる賞を受賞するということで現政権の政策等を支持する層の人間と思われる事を嫌っているからとも言われている。このような大江の一貫しない言動に対しては「偽善」「二重基準」との批判が多い。

[編集] 『核戦争の危機を訴える文学者の声明』をめぐる本多勝一との論争

大江は1982年小田実・小中陽太郎・中野孝次が中心となった『核戦争の危機を訴える文学者の声明』(後に岩波ブックレットから公刊 ISBN 4000049410)に呼びかけ人として賛同している。この声明に対し本多勝一が、反核運動に批判的であるばかりか軍備拡張に熱心な意見に賛同している文芸春秋から文学賞(芥川賞直木賞など)を貰ったりその審査委員をするなどして協力しているのは「体制・反体制の双方に『いい顔』をみせる」非論理であるばかりか利敵行為ですらあると批判、大江に公開質問状を送ったが大江は何も回答しなかった

但し、この声明の呼びかけ人の中には大江以外にも井伏鱒二井上靖井上ひさし(彼は後に本多らが創刊した「週刊金曜日」の編集委員になっている)・生島治郎堀田善衛といった芥川・直木賞の受賞者が名を連ねているし、賛同者に至っては司馬遼太郎など明らかに文春に近い文化人・文学者が大勢名を連ねている。このことから本多の批判はむしろ内ゲバに近いのではないかという批判も少なくない。

なお、本多は大江がノーベル文学賞を受賞した際にも「週刊金曜日」誌上で集中的に批判的に取り上げているし、大江が九条の会を結成した時にもエッセイ『貧困なる精神』で名指しこそしないものの会自体に疑問を投げかけている。

[編集] エピソード

  • 東高在学時代に図書館の全ての本を読破した。
  • 大学病院に行った、検体された死体監視のアルバイトを「死者の奢り」として作品化した。
  • 1960年代に、三島由紀夫がノーベル賞を逃した時、「次は大江君だよ」と、当時まだ新進であった大江の名を挙げた。
大江が実際にノーベル賞を受賞するのは三島の発言から30年余り経っての事となる。
  • 自身を作品を書く上において「性的な人間」であると規定している。私生活等では常識人であり、その乖離が作品の文学的評価を高めていると自身は述べている。
  • 息子である大江光の幼少時に、鳥のテープを聞かせていた。実際に光を森に連れて行った時、光が鳥の鳴き声の細かな分類を当てたのに驚いて感動した。
  • いわゆる従軍慰安婦論争において、「強制連行は無かった」という認識を示した上で戦場の性について批判している。
立場上は左翼的ではあるが、資料等を読み込んだ上で右翼的心象を批判するため、建設的な議論に道を開いた。
  • 阿川弘之とは犬猿の仲であり、その著書の中でお互いを批判しあっている。
  • ノーベル賞の授与決定後に、文化勲章文化功労者の授与が決定されたが、「私は、戦後民主主義者であり、民主主義に勝る権威価値観を認めない」として受章を拒否し、話題となった。

[編集] 主な作品

著作は英語ドイツ語ロシア語などに翻訳されている。

[編集] 小説

  • 「奇妙な仕事」
  • 「死者の奢り」(1957年7月)
  • 他人の足」(同上)
  • 「飼育」(同年12月)
  • 『芽むしり仔撃ち』
  • 「見るまえに跳べ」
  • 『われらの時代』(1959年7月)
  • 『夜よゆるやかに歩め』(1959年)
  • 『青年の汚名』(1960年)
  • 「セヴンティーン」「政治少年死す」(1961年)
  • 『遅れてきた青年』(1962年)
  • 「叫び声」(1962年11月)
  • 「性的人間」(1963年5月)
  • 空の怪物アグイー」(1964年1月)
  • 『日常生活の冒険』(1964年2月)
  • 『個人的な体験』(同年8月)
  • 『万延元年のフットボール』(1967年)
  • 『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』(1969年)
  • 『みずから我が涙をぬぐいたまう日』(1972年
  • 洪水はわが魂に及び』(1973年)
  • 『ピンチランナー調書』(1977年)
  • 『同時代ゲーム』(1979年
  • 『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』(1982年
  • 『新しい人よ眼ざめよ』(1983年
  • 『いかに木を殺すか』(1984年)
  • 『河馬に噛まれる』(1985年)
  • 『M/Tと森のフシギの物語』(1986年
  • 『懐かしい年への手紙』(1987年)
  • 『キルプの軍団』(1988年)
  • 『人生の親戚』(1989年
  • 『治療塔』(1990年
  • 静かな生活』(同)
  • 『治療塔惑星』(1991年)
  • 「燃え上がる緑の木」三部作
    1. 『「救い主」が殴られるまで』(1993年)
    2. 『揺れ動く(ヴァシレーション)』(1994年)
    3. 『大いなる日に』(1995年)
  • 『宙返り』(1999年)
  • 『取り替え子(チェンジリング)』(2000年)
  • 『憂い顔の童子』(2002年)
  • 二百年の子供』(2003年
  • 『さようなら、私の本よ!』(2005年

[編集] 評論・随筆等

  • 『世界の若者たち』(1962年)
  • 『ヨーロッパの声、僕自身の声』(同)
  • 『厳粛な綱渡り』(1965年)
  • 『ヒロシマ・ノート』(同)
  • 『持続する志』(1968年)
  • 『壊れものとしての人間』(1970年)
  • 『核時代の想像力』(同)
  • 『沖縄ノート』(同)
  • 『鯨の死滅する日』(1972年)
  • 『同時代としての戦後』(1973年)
  • 『文学ノート』(1975年)
  • 『言葉によって』(1976年)
  • 『小説の方法』(1978年)
  • 『表現する者』(同)
  • 『方法を読む』(1980年)
  • 『核の大火と「人間」の声』(1982年)
  • 『日本現代のユマニスト渡辺一夫を読む』(1984年)
  • 『生き方の定義』(1985年)
  • 『小説のたくらみ、知の楽しみ』(同)
  • 『新しい文学のために』(1988年)
  • 『『最後の小説』』(同)
  • 『ヒロシマの「生命の木」』(1991年)
  • 『僕が本当に若かった頃』(1992年)
  • 『人生の習慣』(同)
  • 『文学再入門』(同)
  • 『新年の挨拶』(1993年)
  • 『小説の経験』(1994年)
  • 『あいまいな日本の私』(1995年)
  • 『日本の「私」からの手紙』(1996年)
  • 『私という小説家の作り方』(1998年)
  • 『鎖国してはならない』(2001年)
  • 『言い難き嘆きもて』(同)
  • 『暴力に逆らって書く』(2003年)
  • 『「話して考える」と「書いて考える」』(2004年)
  • 『「伝える言葉」プラス』(2006年)

[編集] 共著

  • 『原爆後の人間』(重藤文夫)
  • 『ユートピア探し 物語探し』(井上ひさし筒井康隆
  • 『オペラをつくる』(武満徹
  • 『恢復する家族』(大江ゆかり画)
  • 『ゆるやかな絆』(同)
  • 『日本語と日本人の心』(河合隼雄谷川俊太郎
  • 『同じ年に生まれて』(小澤征爾
  • 『自分の木の下で』(大江ゆかり画)
  • 『「新しい人」の方へ』(同)

[編集] 関連人物

[編集] 参考文献

  • 篠原茂『大江健三郎文学事典―全著作・年譜・文献完全ガイド』 ISBN 494418901X
  • 黒古一夫『作家はこのようにして生まれ、大きくなった―大江健三郎伝説』ISBN 4309015751
  • 小森陽一『歴史認識と小説―大江健三郎論』 ISBN 406211304X
  • 張文穎 『トポスの呪力―大江健三郎と中上健次』 ISBN 4881251244
  • ジャン・ルイ・シェフェル 『大江健三郎―その肉体と魂の苦悩と再生』 ISBN 4896340779
    以下2冊は大江健三郎批判の書籍の代表的なもの。
  • 本多勝一『大江健三郎の人生-貧困なる精神X集』ISBN 4620310565(毎日新聞社)
  • 谷沢永一『こんな日本に誰がした-戦後民主主義の代表者大江健三郎への告発状』ISBN 4877120297(クレスト社/KKベストセラーズ)

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