中野孝次
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中野 孝次(なかの こうじ, 1925年1月1日 - 2004年7月16日)は作家、独文学者、評論家。千葉県市川市須和田出身。父は大工。
著書『清貧の思想』、愛犬ハラス(柴犬)との日々を描いた『ハラスのいた日々』はベストセラーとなった。後者はテレビドラマ・映画化されている。『暢気眼鏡』の尾崎一雄を慕い、碁や焼き物も愛好した。
[編集] 略歴
- 1944年:「職人の子に教育は不要」との父親の考えから旧制中学に進学できなかったが、一日14時間の猛勉強で専検に合格して旧制中学卒業資格を取得し、旧制第五高等学校(現在の熊本大学)に入学
- 1950年:東京大学文学部独文科卒業
- 1952年:國學院大学で教鞭をとる(~81年)
- 1976年:日本エッセイスト・クラブ賞受賞(『ブリューゲルへの旅』)
- 1979年:平林たい子賞受賞(『麦熟るる日に』)
- 1988年:新田次郎文学賞受賞(『ハラスのいた日々』)
- 2000年:芸術選奨文部大臣賞受賞(『暗殺者』)
- 2004年:逝去。日本芸術院賞・恩賜賞受賞
[編集] 著書
- 『ブリューゲルへの旅』
- 『中野孝次の論語』
- 『「閑」のある生き方』
- 『清貧の思想』
- 『ハラスのいた日々』
- 『わが体験的教育論』
- 『自分らしく生きる』(講談社現代新書)
- 『人生を励ます言葉』(講談社現代新書)
- 自伝的三部作 『麦熟るる日に』『苦い夏』『季節の終り』
など