南海50000系電車
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南海50000系電車(なんかい50000けいでんしゃ)は南海電気鉄道の特急形車両。1994年(平成6年)9月4日の関西国際空港開港に伴い誕生した空港線特急の「ラピート」用として投入された。1995年(平成7年)に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞している。6両編成6本(36両)が在籍している。
南海50000系電車 |
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起動加速度 | 2.5km/h/s | ||
最高設計速度 | 120km/h(130km/h対応) | ||
営業最高速度 | 120km/h | ||
編成出力 | |||
編成定員 | 254人 | ||
全長/全幅/全高 | 21750 mm/2850 mm/4140mm | ||
編成重量 | 210 t | ||
軌間 | 1067mm(狭軌) | ||
電気方式 | 直流1500V架空単線式 | ||
制御装置 | GTO・VVVFインバータ制御 | ||
ブレーキ方式 | 回生制動併用全電気指令式電磁直通空気制動 |
目次 |
[編集] 外観・性能
- 内外装デザインは京阪電気鉄道宇治駅も手掛けた建築家、若林広幸による。1980年代から1990年代初頭にかけて世界的に流行したポストモダンの影響が見られる。テーマは「レトロ・フューチャー」。
- 前面は非貫通の流線形。車体色は濃紺色、鉄道車両では初のマイカ入り塗料が用いられている。側窓は航空機をイメージした楕円形である。
- 鉄道マニアの間では「深海潜水艇」や「鉄仮面」と呼ばれている。「鉄人28号」やジュール・ヴェルヌ作「海底二万マイル」のノーチラス号との類似性が指摘されることもある。
[編集] 車内設備
- 基本的に全車座席指定で、2クラス仕様。全車両禁煙。
- 3号車・5号車にはサービスカウンター、電話室、自動販売機などの設備がある。
- 5号車・6号車には上級クラスのスーパーシートが導入されている。
- スーパーシートの座席は2-1配置の回転式リクライニングシートである。
- 一般客室の座席は2人がけ回転式リクライニングシートである。
- 以前は喫煙コーナが設けられていたが、2005年に廃止された。
[編集] 運用
空港線の特急「ラピート」として運用される。
最近は臨時運用で和歌山市やみさき公園方面の運用や、難波-千代田検車区間に運転されたりしている。イベントのため、乗車するには事前に抽選に参加し、当選する必要がある。
[編集] 参考文献
- 大門庸郎「南海電鉄『ラピート』誕生秘話」
- 交友社『鉄道ファン』2004年8月号 No.520 p120~p123
[編集] 外部リンク
- 空港特急ラピート(南海電気鉄道公式サイト内)
現用車両 |
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南海線:50000系・10000系・7000系・7100系・9000系・1000系 高野線(大運転):31000系・30000系・2000系・2300系 高野線(区間運転):11000系・6000系・6100系・6200系・6300系・8200系・1000系 支線・鋼索線:2200系・2230系・コ11・21形 |
過去の車両(昇圧後在籍) |
南海線:旧1000系・1521系・キハ5501・5551形 高野線:20000系・21000系・22000系・8000系 貴志川線:2270系・モハ1201形・クハ21201形 |
過去の車両(昇圧前在籍) |
南海線:電7系・モハ2001形(電9系)・簡易半鋼車・モハ1501形・モハ1551形・11001系・12001系・2051系・サハ4801形 高野線:モハ1251形・クハ1900形・サハ3801形 |
機関車 |
電気機関車:ED5105形・ED5121形・ED5151形・ED5161形・ED5201形 蒸気機関車:C10001形 |
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