南橋本駅
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南橋本駅(みなみはしもとえき)は、神奈川県相模原市南橋本2丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)相模線の駅である。
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[編集] 駅構造
島式ホーム1面2線の地上駅で行き違い可能。東西自由通路のある橋上駅舎を有する。自動改札機(Suica対応)やSuica対応機を含む自動券売機の他にみどりの窓口がある。ホームの茅ヶ崎寄りの一番端(1号車先頭ドア至近)に階段があり、真ん中付近にエスカレーターとエレベーターが設置されている。橋上駅舎化時に自動券売機の増設とカード・定期券発売機及び発車案内表示器が新設された。また、橋上駅舎化以前は、接近放送が「まもなく、○番線に電車がまいります。黄色い線までお下がりください。」だったが、橋上駅舎化時に放送装置が取り替えられ、「まもなく、○番線に上り(下り)列車がまいります。黄色い線までお下がりください。」に変更された。また、発車放送も「ドアが閉まります。ご注意ください。」の前に「○番線」が付くようになった。
かつては平屋建ての駅で、エレベーターもエスカレーターもなくバリアフリーの観点から問題があった。また東西自由通路がなく、さらに至近の踏切も1箇所しかない事から線路東側の住民が不便を強いられ、街が東西に分断されていた。この様な状況を解消すべく、橋上駅舎と東西自由通路の建設が決定された。
タウンニュース(2005年の記事)によると、駅舎・東西自由通路・駅周辺工事の総工費は約14億円である。
2005年に新駅舎の工事が着工し、翌2006年10月1日より東西自由通路の使用が開始され、同月3日より新駅舎の利用が開始された。現在、駅周辺では駅前広場の建設などが進んでおり、工事全体の完成は2007年以降になる見通しである。東口にはタクシー乗り場、公衆トイレの他、バスロータリーが設置される予定である。
新駅舎開設により、階段の最寄位置が従来と逆転し茅ヶ崎側となった。同時に旧駅舎及び跨線橋は閉鎖された。
- のりば
[編集] 利用状況
相模原市統計書によると、2004年度の乗車人員数は1日平均5,126人。朝日新聞9月30日付朝刊(神奈川版)によると1日の乗降客数の合計は1万人を超えている。相模原市内の相模線の駅では、橋本駅に次ぐ数である。
[編集] 駅周辺
国道16号や国道129号といった幹線道路に程近く、1950年代に市が行った工場誘致政策もあって、駅周辺にはNECなど大手企業の工場が集まっている。
1990年に京王相模原線が橋本駅まで開通し、相模原市北部の利便性は格段に向上した。さらに翌1991年には相模線の電化が実現した。1990年代から駅東側を中心に工場の撤退・移転・縮小が相次ぎ、跡地を利用したマンション建設により人口が急増した。
現在、駅前にバス停はない。最寄のバス停は次の通り。
- かつては南橋本駅前バス停(相32系統)が存在したが、路線再編により2003年に廃止された。だが、2007年にバスロータリーが整備されると、再びこの駅にバスが乗り入れるため、バス停の名称も「南橋本駅前」になる可能性がある。
駅周辺の主な施設・事業所・店舗などは次の通り。
- 相模原市立小山小学校(徒歩10分)
- 相模原市立小山中学校(徒歩15分)
- 日本郵政公社・相模原清新郵便局(東口徒歩4分)
- 南橋本自治会館(東口徒歩1分)
- 神奈川医療少年院(徒歩8分)
- ふれあい広場(東口徒歩4分、サンヴェール橋本前)
- 相模原スポーツガーデン(徒歩6分。フットサル、テニス、ゴルフ場あり)
- NEC相模原事業場
- 東プレ
- 住友スリーエム相模原事業所
- 日本山村硝子東京工場
- セントラル自動車
- 昭和電線ホールディングス相模原事業所
- 県公社下九沢団地
- 公団上中ノ原団地
- スーパー三和南橋本店(東口駅前)
- ドラッグストア・セイムス南橋本店(東口徒歩3分)
- ホームセンター・コーナン相模原小山モール店(徒歩7分、大河原停留所至近。ライフ、衣料品店など併設)
- 杉商店(東口徒歩3分。酒屋。雑貨もあり)
- 横浜ゼミナール・南橋本駅前校(東口駅前)
- 早稲田育英ゼミナール
- 南橋本診療所(西口徒歩2分。内科、呼吸器科、消化器科、胃腸科、循環器科、小児科、放射線科)
- ナカムラ歯科医院(西口徒歩2分)
- 南橋本善明メディカルビル(東口駅前。内科、耳鼻咽喉科、リハビリ科、歯科、整形外科の他薬局併設)
- 中村医院(東口徒歩5分。内科、外科、皮膚科、眼科)
- ヤマグチ薬局(東口徒歩5分。中村医院に隣接)
[編集] 歴史
- 1932年11月1日 大河原(おおかわら)停留場として開業
- 1940年 相模町(さがみまち)停留場に改称
- 1941年4月1日 停車場に昇格
- 1944年6月1日 南橋本(みなみはしもと)に改称
- 1992年7月 駅構内・橋本方のポイント上で貨物牽引のディーゼル機関車と貨車数両が脱線
- 2000年11月 南橋本駅~稲田堤駅(JR南武線)間の運賃表示に誤りが発覚(運賃誤表示問題の発端)。これを受けた運輸省(現・国土交通省)の調査によると、全国の鉄道会社800駅以上で同様の表示ミスが発覚された。
- 2006年10月1日 東西自由通路開通
- 2006年10月3日 橋上駅舎開業。旧駅舎(平屋駅舎)と橋本方の跨線橋が閉鎖
- 現在では、旧駅舎・跨線橋は解体されている。
[編集] 隣の駅
戦前は上溝駅との間に作ノ口駅が置かれていた。