先進国
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先進国(せんしんこく)とは、高度な工業化を達成し、技術水準ならびに生活水準の高い、経済発展が大きく進んだ国のことを指す。後進国(現在では開発途上国又は発展途上国、途上国の方が一般的)に対して、先進国と呼ぶほか、先進工業国、富国、中進国、高所得国などとも呼ばれることがある。
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概要
主要先進国として日本やアメリカ合衆国、ドイツ、フランス、イギリスなどの、ロシアを除いたG8加盟国が挙げられる。北米、西欧、北欧の国々に多く、全体的にみると北半球の国に多い。そのため、主に南半球に多く分布する開発途上国との摩擦は南北問題と表現される。
先進国の定義は曖昧で、国際機関によっても異なるが、国際社会では「先進国クラブ」とも呼ばれている経済協力開発機構(OECD)加盟国を先進国として扱う傾向にある。日本は1964年に加盟した。日本は1955年にGATT加盟をしており、GATT加盟からOECD加盟までの期間が9ヶ年というのは極めて短く、日本の高度経済成長がいかに稀なものであるかが伺える。1993年に人間開発指数というものが登場し、国の発展度を計る際に用いられる。
先進国の例
アメリカ中央情報局 (CIA) のThe World Fact Bookでは、以下の国と地域を先進国 (Developed Countries)として挙げている。[1]
国際通貨基金 (IMF) は、「経済先進国」(advanced economies)として、以下の国と地域を挙げている。[2]
その他には、世界銀行が「高所得国」 (High income)としてリストアップしている事例がある。[3]
注釈
- ↑ https://www.cia.gov/cia/publications/factbook/appendix/appendix-b.html
- ↑ http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2006/01/data/groups.htm#1
- ↑ http://www.worldbank.org/data/countryclass/classgroups.htm#High_income