ブナ
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ブナ | ||||||||||||||
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イヌブナ (丹沢山 2006年5月撮影) |
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Fagus crenata | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
ブナ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Japanese beech |
ブナ(山毛欅、橅)とは、ブナ科ブナ属の木。落葉広葉樹で、温帯性落葉広葉樹林の主要構成種。
目次 |
[編集] 特徴
ブナ(Fagus crenata Blume)は、温帯域に生育する落葉樹である。大きいものは高さ30mにも達するものがある。樹皮は灰白色できめが細かく、よく地衣類などが着いて、独特の模様のように見える。葉は楕円形で、薄くてやや固め、縁は波打っていて、鋸歯と言うよりは葉脈のところで少しくぼんでいる感じになる。冬芽は褐色の鱗片に包まれ、茎が伸びた後もそれがぶら下がっているのがチャームポイントである。
雌雄同株で、花は春につく。雄花は枝先からぶら下がった柄の先に数個着いて、全体としては房状になる。雌花は枝先からしっかりした柄の先につく。果実は総苞片に包まれて成熟し、それが割れて散布される。シイの実の表面を少しトゲトゲさせた感じである。出てきた果実は、断面が三角の痩せた小さなドングリといったところ。しかしながら、中の胚乳は渋みがなく脂肪分も豊富で美味であり、生のままで食べることもできる。なお、ブナの古名を「そばのき」、ブナの果実を「そばぐり」というのは、果実にソバ(稜角の意の古語)がある木、ソバのある栗の意である。タデ科の作物ソバ(蕎麦)の古名を「そばむぎ」といったのと同様である。
[編集] 生育
日本では、低山の照葉樹林帯と、亜高山の針葉樹林帯の間にはブナ林が成立する。特に日本海側の多雪地では、純林に近いブナ林が広範囲に広がっていたが、戦後大規模に伐採されてしまった。一方、太平洋側では純林はあまり見られず、ミズナラなど他樹種との混交林をつくる。白神山地のブナ林は世界遺産に登録されている。
本州中部では、ほぼ標高1000m以上1500m以下の地域がブナ林となる。日本北限のブナ林は、北海道黒松内町、南限のブナ林は鹿児島県高隈山にある。
ブナの果実は多くの哺乳類の餌として重要である。2003年はツキノワグマが多数里に出てきたことで知られるが、この年はブナの不作の年でもあった。
[編集] 市町村の木に指定されている自治体
- 北海道 - 黒松内町、寿都町、島牧村
- 青森県 - 深浦町
- 秋田県 - 北秋田市、八峰町、藤里町
- 山形県 - 朝日町、小国町、西川町
- 宮城県 - 白石市、加美町
- 福島県 - 只見町
- 茨城県 - 大子町
- 神奈川県 - 山北町
- 新潟県 - 妙高市
- 長野県 - 飯山市、売木村、野沢温泉村
- 岐阜県 - 白川村
- 福井県 - 大野市
- 兵庫県 - 宍粟市
- 鳥取県 - 琴浦町、江府町
- 愛媛県 - 西予市
- 熊本県 - あさぎり町
[編集] 近縁種
- Fagus crenata - ブナ(シロブナ)
- Fagus engleriana - Chinese beech
- Fagus grandifolia - アメリカブナ
- Fagus japonica - イヌブナ
- Fagus mexicana - Mexican beech or haya
- Fagus orientalis - oriental beech
- Fagus sieboldii - beech
- Fagus sylvatica - ヨーロッパブナ
[編集] ギャラリー
丹沢山地 大室山のイヌブナ(6月) |
[編集] 関連項目
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