綱 (生物学)
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綱（こう）(class) は、リンネ式分類での分類階層の1つ、または、その階級に含まれるタクソン。門と目の間に位置する。
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[編集] 位置
綱は、基本的な分類階層（界・門・綱・目・科・属・種）の1つである。これらのうち、綱・目・属・種の4つは、リンネが『自然の体系』初版で使ったものである。
以上で足りないときは、門と綱の間に亜門、綱と目の間に亜綱を置く。それでも足りなければ、（門・亜門）・下門・上綱・（綱・亜綱）・下綱・上区・区・亜区・大目・上目・（目）などを必要に応じて付け加える。
[編集] 語尾
国際植物命名規約では綱名の語尾を、陸上植物は‐opsida、藻類は‐phyceae、菌類は‐mycetesと定めている。亜綱の語尾は、それぞれ‐idae、‐phycidae、‐mycetidaeである。なお、植物学では上綱・下綱はほとんど使われない。
国際動物命名規約、国際細菌命名規約には、綱に関する規定はない。語尾は‐a、‐iが多い。
[編集] リンネの綱
リンネの分類では動物は、四肢綱 (Quadrupedia)、鳥綱 (Aves)、両生綱 (Amphibia)、魚綱 (Pisces)、昆虫綱 (Insecta)、蠕虫綱 (Vermes) の6綱に分類された。このうち、鳥綱、昆虫綱は現在でも使われ、四肢綱は現在の有羊膜類に当たる。両生綱、魚綱（現在は魚上綱とするのが普通）も、非系統的な分類ではよく使われる。
植物は、単雄蕊綱 (Monandria)、二雄蕊綱 (Diandria) など、雄蕊の数や長さで24綱に分類された。これらは当時としては荒唐無稽というわけではなかったが、現在にはまったく残っていない。
