ブドウ
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ブドウ属 | ||||||||||||||
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分類(クロンキスト体系) | ||||||||||||||
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ブドウ(葡萄、学名Vitis spp)は、ブドウ科(Vitaceae)の蔓(つる)性植物である。葉は両側に切れ込みのある15~20cmほどの大きさで、穂状の花をつける。果実は緑または濃紫で、内部は淡緑であり、房状に生る。大きさは2~8cm程度の物が一般的である。原産はペルシアやカフカス、また北アメリカであるとも。 ブドウネアブラムシ(フィロキセラ、phylloxera)による害を防止するために、接ぎ木を行う。
日本では中国から輸入されたヨーロッパ・ブドウ系が自生化して、鎌倉時代初期に甲斐国勝沼(現在の山梨県甲州市)で栽培が始められ、明治時代以前は専ら同地近辺のみの特産品として扱われてきた(ヤマブドウは古くから日本に自生していたが別系統にあたる)。
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[編集] 利用
果実は、そのまま生食されるほか、乾燥させてレーズンに、また、ワインやブランデーなどのアルコール飲料、ジュース、ゼリー、缶詰の原料となる。
ワインを製造する地域では、残った種子を搾油の原料としてグレープシードオイルが製造される。また、種子にはプロアントシアニジンという成分が含まれ、健康食品用などに抽出も行われている。
紫色をした皮にはアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれており、赤ワインやグレープジュースにも多い。絞った後の皮などの滓は、肥料として処理することが多い。
[編集] ブドウ属
ブドウ属(Vitis)には、主に次のような種がある。
- ヨーロッパ・ブドウ(European grape、学名 ヴィティス・ヴィニフェラ Vitis vinifera)
- 中近東が原産であるとされる。ヨーロッパに自生する唯一の種である。
- アメリカ・ブドウ(Fox grape、学名 ヴィティス・ラブルスカ Vitis labrusca)
- 北アメリカを原産とする種の一つ。この系統の品種は独特の香りを持ち、それに由来する香りのワインを、そのとくにヨーロッパの専門家は「フォクシー」(Foxy)と形容し忌み嫌う。
- マスカダイン(Muscadine、学名 ヴィティス・ロトゥンディフォリア Vitis rotundifolia)
- アメリカ・ブドウをはじめとする北アメリカ原産のブドウはフィロキセラに対する耐性を持つが、これらの根に寄生し宿主と共にヨーロッパ上陸を果たしたこの小さな虫によって、耐性のないヨーロッパの固有種の殆どが19世紀後半に壊滅的な打撃を受けた。アメリカでこの種類のぶどうは、通常、一房一房で売られてるのではなく一粒一粒になってるものを量りで量って売るのが主流。マスカダインの皮は、普通のぶどうよりも厚みがあり、少々青臭く渋みもある。
- ヴィティス・アムレンシス(Vitis amurensis)
- ヴィティス・コイネティアエ(Vitis coignetiae)
- アジアを原産とする種の一つ。山葡萄は、この一つである(但しマンシュウ山葡萄は上記アムレンシス)。
[編集] 交雑と交配
種を越えての掛け合わせを交雑、同じ種の中で掛け合わせることを交配といい、交雑品種は時にハイブリッド(Hybrid)と呼ばれる。
[編集] 種無しぶどう
近年ではジベレリン水溶液の使用により、果実内部の種を除去した物も現れている。小粒のものが主であるが、最近では技術の向上により大粒の物にも種無しが現れている。
[編集] 品種
ブドウ品種の一覧も参照されたし。また、ワイン用品種についてはワイン用葡萄品種の一覧項がある。
- カルディナル
- 甲州
- 巨峰
- 藤みのり(藤稔)
- 紫玉
- ピオーネ
- 高妻
- 紅瑞宝
- 紅伊豆
- 多摩ゆたか
- 安芸クイーン
- 竜宝
- コリント
- コンコード
- ブラックオリンピア
- シャスラ
- トンプソン・シードレス(Thompson Seedless)
- マスカット・オブ・アレキサンドリア(Muscat of Alexandria)
- デラウエア
- キャンベル・アーリー(Campbell Early)
- マスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)
- 瀬戸ジャイアンツ(桃太郎)
- ナイアガラ
- 甲斐路