パンクラス
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パンクラス(Pancrase)とは、1993年に藤原組を退団した船木誠勝と鈴木みのるが尾崎允実を社長に迎えて発足したプロレス団体である。
※注:プロレス団体というカテゴライズは、当時のメディアが現在ほど総合格闘技に好意的で無かったため。実質的にはスタート時から総合格闘技団体と言える。ただし、現在ではMISSIONというプロレス部門が存在する。発足当時に鈴木みのるが度々コメントしていたのは「真剣勝負だけのプロレスがパンクラス」。
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[編集] 概要
運営母体は、株式会社ワールドパンクラスクリエイト。
ハイブリッド・レスリング(Hybrid Wrestling)を団体のスローガンとして掲げている。パンクラスの名称は、古代ギリシャの格闘技パンクラチオンに由来する。
[編集] 来歴
藤原組の母体であった新生UWFの流れを汲む。「完全実力主義」を標榜し、カール・ゴッチに師事を受け、水泳選手のような鍛え上げられた肉体と「秒殺」という流行語を生み出すほどのハイスパートな真剣勝負で多くのファンを魅了。しかし、団体立ち上げからしばらくすると選手のコマ不足やグラウンド技術向上による防御に徹して負けない試合をする選手が現れ始め、「ぬるい」試合が続出し、後に修斗から不正試合を指摘される原因となる。(船木がリング上で「潰し合いは嫌なんだ!」と叫んだこともある)パンクラス初期のあっという間に勝敗が決まる「秒殺」や、ヒール・ホールド等の関節技に終始する試合は、コアなファンを自認する一部の層には受け入れられたが、一般層には「分かり難い」という弊害も存在した。
[編集] 現況
現在は9つの道場に分かれている。船木は、2000年にコロシアム2000でヒクソン・グレイシーに敗れ引退。この後パンクラスは競技団体としての色合いを濃くしていった。階級整備、ルール整備などが行われ他団体からの参加選手も目立つようになったが、パンクラス所属選手への身びいき的判定は「パンクラス判定」などと揶揄され、参加団体のSKアブソリュートからは、競技の公平性について抗議を受けている。実際、パンクラスのトレーナーとレフリーが同一人物であったり、レフリーがパンクラス所属であったりと、競技性を徹底的に追求する修斗と比較すると、いかにもプロレス団体風のアバウトさが目立つのも事実である。同時に競技性を追求しすぎたゆえ、集客力のあるタレント力をもった選手を保持することができず、業界内で脚光を浴びる地位を得られないことを感じた選手たちは次々と離脱。バス・ルッテン、ケン・シャムロック、フランク・シャムロック、セーム・シュルト、須藤元気、美濃輪育久、ガイ・メッツァー、國奥麒樹真など多くの優秀な選手がパンクラスを離れている。近年はチャンピオンやランカーのPRIDEなど他興行への積極的チャレンジを行い、地位回復を目指している。
[編集] 各チームの選手
[編集] ism
[編集] 稲垣組
- 竹重賢司
- 前田吉朗
- 藤原大地
- 藤本直治
- 伊藤あすか
[編集] MISSION(プロレス部門)
[編集] チームパンクラス
[編集] チーム玉海力
[編集] P'sLAB
- 志田幹
- 築城実
- NUKINPO!
- 島田賢二
- 佐藤伸哉
[編集] HYBRID WRESTLING武∞限(認可ジム)
- 砂辺光久
- 田上洋平
- REIJI
- 城間貴文
[編集] パンクラス出場選手
[編集] KILLER BEE
- 山本篤
- 福田力
- 小路伸亮
[編集] K.I.B.A
[編集] 脱退表明したチーム
[編集] GRABAKA
[編集] チーム・パオン
[編集] 過去の所属選手
- 船木誠勝
- 柳澤龍志
- 稲垣克臣
- 山田学
- 國奥麒樹真
- 長谷川悟史(故人)
- マッシブ・イチ
- 大場裕司
- 美濃輪育久
- 窪田幸生
- 石井大輔
- 須藤元気
- 松永裕央
- 中台宣
- 菊地一仁
- 宮川順也
- 保坂忠広
- 渋谷修身
- 野地竜太
[編集] 外部リンク
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