バス・ルッテン
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バス・ルッテン(Bas Rutten、1965年2月24日 - )は、オランダティルブルグ出身(2006年現在はアメリカ、カリフォルニア州在住)の総合格闘家。身長185cm、体重88kg。格闘技歴は極真空手二段、テコンドー二段。
[編集] 概要
母国オランダでキックボクサーとして活躍した後、1993年に旗揚げしたパンクラスに参加する。1995年9月6日に鈴木みのるを破り第3代キング・オブ・パンクラシストになる。翌年1月に負傷のため返上するが、96年5月には暫定王者であったフランク・シャムロックを下し統一戦に勝利。9月には船木誠勝を相手に王座防衛を果たし、同年10月をもって王座返上。以降、パンクラスにはゲスト的に参戦を重ねる。
1999年にはUFCにも参加し、1月に高阪剛とヘビー級王座決定戦を行い第3代UFCヘビー級王者に。同年5月にはケビン・ランデルマンを判定勝ちで下すものの、高阪戦に続きルッテン寄りのレフェリングが議論を呼び、ルッテンはミドル級転向を表明、王座を返上する。しかし現実にUFCで試合を行うことはなかった。
2000年12月31日大阪ドームにおける「INOKI BOM-BA-YE」に出場しプロレスを初体験した後、新日本プロレスでの参戦が決定し2002年5月2日に東京ドームで中西学を撃破した。その後も棚橋弘至や成瀬昌由とも対戦して勝利している。 7月20日札幌ではIWGPヘビー級選手権試合で第31代王者の永田裕志に挑戦するもナガタロックⅡでギブアップ負けを喫している。 10月26日福岡ではIWGPジュニアヘビー級選手権試合で第43代王者の金本浩二にも挑戦しアンクルホールドで敗れる。
その後、練習中の腕二頭筋の断裂により格闘技を休止していたが2006年7月22日にWFA(World Fighting Alliance)にてRuben Villarealと対戦し1R 3分24秒ローキックでKO勝ち、約7年ぶりの総合格闘技復帰を果たす。
同年に以前から悪くしていた膝の靭帯、足の付け根の筋肉、肋骨の手術を行う。
現在ではIFL(International Fight League)のロサンゼルス・アナコンダスでコーチを行っている。
[編集] その他情報
1995年2月にオランダでチカラジム設立し、その後もヨーロッパを中心にバス・ルッテン・アカデミーの設立やビバリーヒルズ柔術クラブで格闘技を教えたりと後進の育成にも尽力。
役者としてTVドラマや映画出演でも活躍しており、PRIDEのアメリカ放送では解説を務めている。
2000年の練習中による腕二頭筋の断裂は本来なら手術を要する大怪我なのだが、彼には手術に踏み切れない理由があるということで実際に手術をしたかどうかは不明。
2006年現在ではPRIDEミドル級参戦の噂もたっている。
試合後のパフォーマンスで両足を開脚してジャンプするルッテンジャンプが有名。
[編集] 主な獲得タイトル
第4代 UFCヘビー級チャンピオン
第3代 KING OF PANCRASE(パンクラス第3代王者)
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