ナリタセンチュリー

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ナリタセンチュリー

性別	牡
毛色	鹿毛
品種	サラブレッド
生誕	1999年3月20日
死没	（現役種牡馬）
父	トニービン
母	プリンセスリーベ
母の父	ノーザンテースト
生産	ノーザンファーム
生国	日本（北海道早来町）
馬主	山路秀則→（株）オースミ
調教師	藤沢則雄（栗東）
競走成績	23戦8勝
獲得賞金	3億2387万円
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ナリタセンチュリー（Narita Century）は日本の競走馬。

目次 1 3歳 2 4歳 3 5歳 4 6歳 5 7歳 6 競走成績 7 血統表

[編集] 3歳

2002年1月に京都競馬場でデビューし、同年の皐月賞を勝利するノーリーズンの4着に入る。この時の鞍上は武幸四郎騎手であったが、2戦目以降は藤沢則雄厩舎に所属する田島裕和が騎乗するようになり、連続2着を経て、4戦目で初勝利を挙げる。なお、現役生活での8勝は全て田島の騎乗で挙げたものである。

続く若草ステークスは、ダートの未勝利戦を勝った直後で単勝10番人気であったが、後に重賞を3勝するローエングリンから0.5秒差の4着に健闘した。続く500万下条件戦は後に重賞を5勝するマイソールサウンドの3着に敗れ、休養に入る。

[編集] 4歳

10ヶ月ぶりの復帰戦を4馬身差で勝利すると、続く昇級戦（1000万下）も勝ち、その後の特別戦（1600万下）でも3着に入ると、重賞初挑戦となる金鯱賞に向かう。単勝11番人気であったが、タップダンスシチーから0.8秒差の7着に入り、GI3勝馬のテイエムオーシャン（9着）に先着した。再び休養に入り、その間に一度勝っている1000万下に降級したが、6ヶ月半ぶりのレースとなった条件戦（1000万下）を2馬身差で勝利した。

[編集] 5歳

前走から中2週で再び1000万下のレースに出走しハナ差で勝利したが、既に同じクラスを2勝していたこともあり、騎乗した田島は自身のウェブサイト（tajihiro HP）で、「どう乗っても勝てる自信はあった」とコメントしている。続く特別戦（1600万下）もトップハンデながら勝利し、3連勝でオープン入りを果たす。2度目の重賞挑戦となった中京記念では、後方からレースを進め、直線では内ラチ沿いを最速の上がりタイム（3ハロン34秒4）で追い込んでくるが、単勝最低人気のメイショウキオウに逃げ切られ2着に敗れる。続く産経大阪杯では最後の直線で外に出すが、伸び切れず8着に敗れた。

GI初出走となった天皇賞（春）では鞍上が主戦騎手の田島から吉田稔に代わるが、逃げ切り勝ちしたイングランディーレを始め、先行した馬が上位を占める中、後方から差して5着に入る。この乗り代わりは、実戦での騎乗が少ない中、普段から調教を付け、「この馬を生きがいにしてきた」というほどであった田島にとってはショックだったようで、自身のサイト（前述）が約2ヶ月間更新されなかった。ちなみに田島は、2004年は3勝しか挙げていないが、その3勝はすべてナリタセンチュリーによるものであった。

しかし、5ヶ月ぶりの京都大賞典で田島とのコンビが復活する。いつものように後方からじっくりとレースを進め、直線でアドマイヤグルーヴを外から交わすと、内を突いてきた、断然の単勝1番人気（1.4倍）のゼンノロブロイをも捕らえる勢いで伸びてきた。ゼンノロブロイと馬体を併せると、ゼンノロブロイも差し返そうとするが、クビ差退けて重賞初制覇を飾る。前走の天皇賞（春）で騎乗出来なかった田島は、「競馬で騎乗出来るか分からず不安に思いながら調教を付けていた」「出馬投票で自分の名前を確認するまでは不安で一杯だった」ことを経ての勝利に、「今回の重賞勝利は今までと違い、悩んでいる時の勝利だったので本当に嬉しかった」とサイトに記している。

続く天皇賞（秋）では内が伸びる馬場状態の中、外を突いて伸びてくるがゼンノロブロイの6着に敗れた。ジャパンカップでは再び乗り代わりとなり、柴田善臣を背に単勝4番人気に支持され、最後の直線では外目を突いて伸びるも5着に終わる。

[編集] 6歳

2005年の初戦は日経新春杯であったが、手綱は田島に戻らず、武豊が騎乗することになるが、前年の京都大賞典で負かしたゼンノロブロイがその後、GI（天皇賞（秋）・ジャパンカップ・有馬記念）を3連勝したことで相対的にナリタセンチュリーの評価も高まり、58kgのトップハンデながら、単勝1.6倍の1番人気となった。しかし、直線で前が詰まる不利があり、ブービーの9着に敗れる。レース後、武豊は自身のサイト（Take a chance!）で「本調子でなかった感じ」「不利を食らいそうな場所にいること自体が動きが悪い証拠」などとコメントしたが、田島は「状態は悪くなかった」「あの馬は勝負どころで気を抜くと言うか遊ぶところがある」「手応えがない感じだが直線では長くいい脚を使う」などとした。

続く京都記念で3戦ぶりに田島が騎乗し、雨で重馬場の悪条件の中、終始内を回って直線を向くと、トウショウナイトに1 1/2馬身差を付けて勝利し、重賞2勝目を再び京都で挙げる。田島は、コンビが復活しての勝利とあって、「京都大賞典の喜びとはまた違う嬉しさがある」と語っている。その後、天皇賞（春）に向けて調整されていたが腰の状態が思わしくなく、長期休養を余儀なくされてしまった。

[編集] 7歳

休養は1年2ヶ月にも及び、復帰戦となった2006年4月の天皇賞（春）は、田島によれば「体は万全に仕上がっていたがテンションが高かった」といい、これまで5ヶ月以上の休み明け（新馬戦を除く）は3戦3勝であったが、ここでは12着に敗れた。続く宝塚記念は「天皇賞を使ってからはいい状態をキープして、メンタル面で落ち着きが出てきた」といい、レースでは前年の京都記念と同じように雨の中、内を回り直線を向くと伸び脚を見せ、ディープインパクトには4馬身及ばなかったものの単勝10番人気の低評価を覆して2着に入った。

2006年の宝塚記念は阪神競馬場の改修工事の影響で、これまで重賞2勝を含む4勝を挙げている相性のいい京都での開催で、重賞を2勝した時と同じ7番枠に入り、また、「ディープインパクトを負かすにはコンディションの悪い不良馬場と思っていた」ので（実際の馬場状態は稍重）、田島は「運も向き勝てるのでは」と感じたが、「完敗」「レベルが違いすぎた」と自身のサイトに記している。

宝塚記念終了後は秋のGI戦線を目指して調整していたが屈腱炎を発症したため、7歳という年齢面も考慮され、同年8月25日付でJRAの競走馬登録を抹消し引退した。なお、今後は北海道日高町で種牡馬となる予定である。

[編集] 競走成績

年月日	競馬場	レース名	格	距離	騎手	重量	着 順	人気/ 頭数	タイム	馬 場	1着馬（2着馬）	タイム 差
2002/01/05	京都	新馬		芝1800	武幸	55	4	6/16	1:50.6	良	ノーリーズン	+0.4
02/09	京都	未勝利		芝2000	田島裕	55	2	4/16	2:03.0	良	トゥルーピース	+0.0
03/02	阪神	未勝利		芝2000	田島裕	55	2	1/16	2:03.8	良	イエローボイス	+0.1
03/24	阪神	未勝利		ダ1800	田島裕	55	1	1/12	1:56.0	良	（トライワンズラック）	-0.5
04/13	阪神	若草S	OP	芝2200	田島裕	55	4	10/12	2:13.7	良	ローエングリン	+0.5
05/11	京都	500万下		芝2000	田島裕	55	3	2/14	2:01.6	稍	マイソールサウンド	+0.6
2003/03/23	中京	500万下		ダ1700	田島裕	57	1	1/16	1:47.6	良	（ツエルククラウン）	-0.7
04/20	阪神	甲武特別	1000万	芝2200	田島裕	56	1	3/10	2:14.0	稍	（ジョーリュウオー）	-0.3
05/11	京都	下鴨S	1600万	芝1800	田島裕	57	3	3/11	1:49.1	重	ウインシュナイト	+0.1
05/31	中京	金鯱賞	GII	芝2000	田島裕	57	7	11/14	1:59.7	稍	タップダンスシチー	+0.8
12/14	阪神	1000万下		芝2000	田島裕	57	1	1/12	2:01.0	良	（テイエムテンライ）	-0.3
2004/01/05	京都	初夢賞	1000万	芝2000	田島裕	57	1	2/12	2:02.4	良	（カノヤバトルクロス）	-0.0
02/01	京都	松籟S	1600万	芝2400	田島裕	57	1	2/12	2:27.1	良	（トレジャーハンター） （マヤノモーリス）	-0.2
03/07	中京	中京記念	GIII	芝2000	田島裕	56	2	3/16	1:58.8	良	メイショウキオウ	+0.2
04/04	阪神	産経大阪杯	GII	芝2000	田島裕	57	8	6/11	2:00.2	稍	ネオユニヴァース	+0.6
05/02	京都	天皇賞（春）	GI	芝3200	吉田稔	58	5	13/18	3:20.1	良	イングランディーレ	+1.7
10/10	京都	京都大賞典	GII	芝2400	田島裕	57	1	5/10	2:25.2	良	（ゼンノロブロイ）	-0.0
10/31	東京	天皇賞（秋）	GI	芝2000	田島裕	58	6	7/17	1:59.6	稍	ゼンノロブロイ	+0.7
11/28	東京	ジャパンC	GI	芝2400	柴田善	57	5	4/16	2:24.9	良	ゼンノロブロイ	+0.7
2005/01/16	京都	日経新春杯	GII	芝2400	武豊	58	9	1/10	2:29.5	良	サクラセンチュリー	+0.5
02/19	京都	京都記念	GII	芝2200	田島裕	57	1	2/12	2:15.7	重	（トウショウナイト）	-0.2
2006/04/30	京都	天皇賞（春）	GI	芝3200	田島裕	58	12	10/17	3:16.0	良	ディープインパクト	+2.6
06/25	京都	宝塚記念	GI	芝2200	田島裕	58	2	10/13	2:13.7	稍	ディープインパクト	+0.7

通算成績～23戦8勝、2着4回、3着2回、着外9回

※重量欄の下線はハンデ戦を示す

[編集] 血統表

ナリタセンチュリーの血統　ゼダーン系（ナスルーラ系）／Hyperion4×5＝9.375%、Lady Angela5×4＝9.375%（母父内）、Nearco5×5＝6.25%（母内）
父 *トニービン Tony Bin　1983 鹿毛　アイルランド	*カンパラ Kampala　1976 鹿毛　イギリス	Kalamoun	*ゼダーン
			Khairunissa
		State Pension	*オンリーフォアライフ
			Lorelei
	Severn Bridge　1965 栗毛　イギリス	Hornbeam	Hyperion
			Thicket
		Priddy Fair	Preciptic
			Campanette
母 プリンセスリーベ　1992 黒鹿毛　北海道早来町	*ノーザンテースト Northern Taste　1971 栗毛　カナダ	Northern Dancer	Nearctic
			Natalma
		Lady Victoria	Victoria Park
			Lady Angela
	*プリンセスデリーデ Princesse d'Elide　1981 鹿毛　イギリス	Vaguely Noble	*ヴィエナ
			Noble Lassie
		Flashy	Sir Ivor
			Sovereign （F-No.3-c）

• 全妹 - リキサンピュアティ（牝、2000年生）　JRA3勝