ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち
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『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』(ドラゴンボールゼット げきとつ!!ひゃくおくパワーのせんしたち)は、1992年3月7日に公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開作第9弾である。監督は西尾大介。
春休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起きあがれ!!アバンの使徒』『まじかる☆タルるートくん すき・すき たこ焼きっ!』。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 解説
邦画興行収入(27.2億円) 1992年邦画配給収入(16.0億円)
シリーズ最高の興行収入と動員数(330万人)を記録している
本作では超サイヤ人2覚醒前、デンデが地球の神として存在していることなどから、『セルが完全体にならずに闘いが終わった』パラレルワールドであると考えられている。(前作(ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強)での制作側の一部の声から、本作こそは、パラレルワールドとしないため、悟空を出さず、ピッコロとベジータの共闘により終わるはずであったが、脚本家がそれを聞かず、悟空を出したため、パラレルワールドとなってしまっている。結果、悟空とベジータを主人公としたため、ピッコロは主人公から外され、舞台が新ナメック星となっていることだけが、その名残となっている。)本作は実はべジータの映画初出演作である。既にフリーザ篇終了前後から地球のZ戦士の一員としても活躍していたべジータであるが、フリーザ篇途中で死亡した事やアニメの進行上、べジータを完全な地球の戦士として登場させることができなかったためと思われる。
また、ドラゴンボールZ映画としては初めて「前作の完全な続篇」というスタンスを取っている。但し、前作は大全集の年表で「公式に」本編の一部として扱われていたのに対し、本作は前述の時系列の矛盾などから含まれていない。テレビ放映時もこれらの矛盾が素人目に見ても明らかなためか放送当時『ドラゴンボールZスペシャル』というテロップをオープニングに付加していた。ゲームでも前作と本作はIFストーリーとして取り上げられていることが多い。トランクスの登場を望んでたファンも多く、次回作で実現する。
[編集] あらすじ
前作から3年後、デンデが地球の神となり、その後も新ナメック星ではいつもとかわらず平和な日々が続いていた。 しかし、ある時巨大な要塞が新ナメック星を覆った。 新ナメック星からの危機を知らされたデンデは孫悟空たちに救援を要請。 悟空たちは大型の宇宙船で新ナメック星へと向かうが、そこにいたのはかつて悟空が倒したはずのフリーザの兄・クウラだった。
クウラは悟空との闘いの後瀕死の状態で宇宙を漂い、新ナメック星に取り憑いた要塞『ビッグゲデスター』のコアコンピュータと融合し 自分自身を機械化したメタルクウラの体で再生していたのだった。 そして悟空とクウラの因縁の対決が始まる。
[編集] 敵キャラクター
- メタルクウラ
- 3年前に悟空によって倒されたはずのフリーザの兄。体を完全にサイボーグ化しており、量産型メタルクウラは戦いのたびに自身の弱点コアコンピューターに送り込み、分析、強化する。またボディの再生能力も持っているために、多少の攻撃であればすぐに元通りになってしまう。しかし、コアコンピューターが何かしらのエラーで機能しなくなった場合は量産型はただの鉄クズと化すのみである。コアに存在するクウラ自身も意思を持っており、ここからビッグゲデスターを操っている。コアクウラそのものもボディを構築することが可能であるが、間に合わせ的な形成であるためにメタルタイプほどの戦闘力はないものと思われる。
- 誘導ロボット
- ビッグゲテスター内に登場した誘導ロボット。明るい声と丁寧な口調で「皆さんをすりつぶします」等と残酷なことを言い放つ。また冒頭に登場したロボット軍団同様頑丈な装甲を有している。
- デザインはDr.スランプに登場したターボ君をよみがえらせた宇宙人の通訳ロボと同じものである。
[編集] 声の出演
- 孫悟空、孫悟飯:野沢雅子
- ピッコロ:古川登志夫
- クリリン、ヤジロベー:田中真弓
- ベジータ:堀川亮
- 亀仙人:宮内幸平
- ウーロン:龍田直樹
- デンデ:鈴木富子
- ムーリ:あずさ欣平
- ミスター・ポポ:西尾徳
- メタルクウラ:中尾隆聖
- 誘導ロボット:小林俊夫
- ナレーター:八奈見乗児
[編集] スタッフ
- 原作:鳥山明
- 製作総指揮:今田智憲、茅野力造
- 企画:森下孝三、清水賢治、金田耕司、週刊少年ジャンプ
- 製作担当:末永雄一
- 脚本:小山高生
- 音楽:菊池俊輔
- 美術監修・設定:池田祐二
- 美術監督:谷口淳一
- 作画監督:前田実
- 監督:西尾大介
[編集] 主題歌
- OPテーマ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(作詞: 森雪之丞、作曲: 清岡千穂、編曲: 山本健司、歌: 影山ヒロノブ)
- EDテーマ「HERO(キミがヒーロー) 」(作詞: 佐藤大、作曲: 清岡千穂、編曲: 山本健司、歌: 影山ヒロノブ、YUKA)
[編集] 関連項目
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