ドラゴンボールZ オラの悟飯をかえせッ!!
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『ドラゴンボールZ オラの悟飯をかえせッ!!』(ドラゴンボールゼット オラのごはんをかえせッ!!)は、1989年7月15日に公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開作第4弾であり、「ドラゴンボールZ」としては初の劇場版である。監督は西尾大介。
夏休みの東映まんがまつりの1作品として上映された。同時上映作は『悪魔くん』、『ひみつのアッコちゃん 海だ!おばけだ!!夏祭り』、『機動刑事ジバン』。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] あらすじ
時は23回天下一武道会から数年後。武道会で悟空に敗れたピッコロが、再び悟空を狙うべく荒野で修行をしていると、謎の男に襲撃を受ける。一方、パオズ山で暮らす悟空一家にも異変が起こった。悟空が居ない間に、チチと牛魔王の目の前で悟飯がさらわれ、四星球も盗まれてしまったのだ。
黒幕であるガーリックJr.は、ドラゴンボールを全て集め、神龍に永遠の命を貰い受けた。直後にドラゴンレーダーによって位置を知った悟空が現れ、一味との戦いが始まった。戦いの途中で、悟空の親友であるクリリン、敵であるはずのピッコロも悟空に加勢。果たして勝つのは悟空たちか、それともガーリックJr.一味か。
[編集] 解説
当初は前年の『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』の1年後と言う設定で、TVの『ピッコロ大魔王編』を劇場用に新たに製作される予定で、クリリンの死から始まり、ヤジロベーやチチなどの劇場版での少年時代の悟空との出会いも描かれる予定だったが、TVシリーズが、「ドラゴンボールZ」に改題された為、内容も変更された。第1作~前回の3作までの劇場版独自の流れはここで打ち切られ、これ以降の劇場用作品はいずれもその時限りののテレビ延長線上の物語が各自製作される事となる。
劇場公開当時にはサブタイトルはなく、ビデオソフト化する際に付けられることとなった(ただしDVDでは、再びサブタイトルなしになっている)。ストーリーは、本編でのラディッツ襲来時を焼き直している部分が多い。悟飯にまだ完全な言葉が与えられていないなど、まだラディッツが地球襲来前の話であると推測される。
ドラゴンボールシリーズの劇場版はテレビシリーズとの整合性を考えない独立したパラレルワールドとして作られるのが通常であり、本作品も本筋とは適合性をなさない部分が存在する。(そのため、悟飯や悟空を出さずにピッコロだけを出し、ピッコロの隠された修行エピソードとして書いてほしかったとの声も高かった。)しかし、時間系列だけで考えると原作と絡めても不自然な点はない。ただし、本作の敵役であるガーリックJr.は後にTVシリーズでのオリジナルストーリー「ガーリックJr.編」で復活して登場することになるため、テレビシリーズの時系列に含む意見もある。
[編集] 敵キャラクター
- ガーリックJr.
- 現代の地球の神との神の後継者争いに敗れ、封印されたガーリックの息子。300年ぶりに復活し、世界をの理想郷にしようと企む。3人の部下を連れている。
- ジンジャー
- 体から二本の刀を出して悟空と戦うがかめはめ波でやられる。
- ニッキー
- おかまっぽい性格だが、子供に甘い。誘拐してきた悟飯の世話をする。悟空のかめはめ波でジンジャーといっしょにやられる。
- サンショ
- 巨大化して攻撃をするが、ピッコロに倒される。
[編集] 声の出演
- 孫悟空・孫悟飯:野沢雅子
- ピッコロ:古川登志夫
- 神様:青野武
- クリリン:田中真弓
- 亀仙人:宮内幸平
- ブルマ:鶴ひろみ
- チチ:荘真由美
- 牛魔王:郷里大輔
- ガーリックJr.:神谷明
- ジンジャー:戸谷公次
- ニッキー:千葉繁
- サンショ:堀之紀
- ナレーター:八奈見乗児
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
- OPテーマ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(作詞: 森雪之丞、作曲: 清岡千穂、編曲: 山本健司、歌: 影山ヒロノブ)
- 挿入歌「天下一ゴハン」(作詞: 岩室先子、作曲: 池毅、編曲: 山本健司、歌: 野沢雅子)
- EDテーマ 「でてこいとびきりZENKAIパワー!」(作詞: 荒川稔久、作曲: 池毅、編曲: 山本健司、歌: MANNA)
[編集] 関連項目
前作: |
映画・ドラゴンボールZ オラの悟飯をかえせッ!! |