サムスングループ
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サムスングループ | |
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日本サムスンの入る六本木ティーキューブ | |
各種表記 | |
ハングル: | 삼성 그룹 |
漢字: | 三星 그룹 |
平仮名: (日本語読み仮名): |
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片仮名: (現地語読み仮名): |
サムソングルプ |
ラテン文字転写: | {{{latin}}} |
英語: | Samsung Group |
サムスングループ(三星グループ・三星財閥とも)は、大韓民国最大の財閥。
日本では「サムスン」と英語表記からカタカナに変換した読み(電機業界では昔から英語のスペリングから「サムスン」と読んでいた)とすることを同社東京本社が決めたが、韓国語の原音は「サムソン」に近い音である。(このような現象は「現代」を「ヒュンダイ」(原音は「ヒョンデ」に近い)と読むのと同様)
目次 |
[編集] 概要
「韓国のロックフェラー」と呼ばれる李秉喆が創業し、米国ジョージ・ワシントン大学でMBAを取得した三男・李健熙が継承した。優良企業となったサムスン電子を始め、サムスン物産、サムスン生命など企業総数は64、総売上高は日本円で10兆円以上、資産規模は約7兆円に達する。
サムスンは、1938年3月1日に大邱で設立された三星商会から始まる。1948年には三星物産公司が設立され、引き続き食べ物と着るものが不如意だった当時の状況に一番需要が高かった分野である砂糖と服地を生産する企業として、第一製糖と第一毛織が作られた。
1980年代後半~1990年前半、金に目がくらんだ東芝社員が、半導体技術を教えるために極秘に韓国のサムスン電子の工場へ行き、半導体技術を教えた。東芝の技術者のほとんどが平日は日本に在住し、休日になると無断で韓国へ飛ぶという状態となった[要出典]。東芝社員から半導体技術を学び、DRAM部門で2000年代に入ると東芝を抜くことになる。
1998年の経済危機(アジア通貨危機)では、自動車生産をフランスのルノーに売却し(ルノーサムスンとなる)撤退したが、打撃は比較的少なかった。その後は外国人株主や個人株主も増えている。このためサムスングループを称している。韓国人学生の就職希望先として常に上位にランクされている。
サムスンは60余年間、時代時代に必要だった製糖、纎維、電子、航空及び機械、化学、大型船舶製作、金融など多方面の事業を展開してきた。1993年からは「新経営」を宣言し量的成長から質的成長へと戦略を変更した。それによって、1999年の2.2兆ウォン(日本円で約2500億円)から2004年の15兆7千億ウォン(日本円で約1兆7000億円)と収益が急増する結果となった。
オリンピックの公式スポンサーであるほか、会長である李健熙がIOC委員を務める。またプロ野球三星ライオンズ、サッカー水原三星ブルーウィングスなどを保有するなどスポーツ事業に熱心である。また、大手日刊紙中央日報は、形式上、サムスングループから分離した形にはなっているものの、もともと三星財閥系列であったためか同グループとの関係は依然として強く、論調にも反映されていると見る向きもある。
サムスンはイギリスのインタブランド社とアメリカのビジネスウィーク誌が共同で選定したグローバル企業のブランド価値の評価で、2000年43位(52億ドル)、2001年42位(64億ドル)、2002年34位(83億ドル)、2003年25位(108億ドル)、2004年21位(125億ドル)、2005年20位(149億ドル)をそれぞれ記録した。
サムスングループには世界マーケットシェア1位製品(2004年会計年度基準)が16個が存在する[要出典]。その品目は以下の通りである。DRAM、カラーブラウン管(CPT、CDT)、SRAM、TFT-LCD用硝子基板、TFT-LCD、STN-LCD、チューナー、CDMA携帯電話、カラーテレビジョン(CTV)、モニター、フラッシュメモリー、LCDドライバーIC(LDI)、PDPモジュール、携帯電話用基板、難燃ABS樹脂、ジメチルホルムアミド(DMF)。
サムスンは大韓民国の経済に直接的な影響を及ぼす直接輸出部門では、2000年に312億ドルで韓国の全体直接輸出部門の18.1%、2004年には 527億ドル20.7%を占めた。また2003年納税額は6兆5千億ウォンで大韓民国政府の租税予算で6.3%にあたる金額を納めている。市場で評価するサムスンの市場価値は1997年7兆3千億ウォンで韓国の全体上場企業対比市場価値の割合で10.3%だったが、2004年末基準で90兆8千億ウォンで22.4%となっている。またサムスンの年間収益は 2001年5兆8千億ウォン、2002年11兆7千億ウォン、2003年7兆4千億ウォン、2004年15兆7千億ウォンと上昇を記録している。 企業の財務健全性の尺度である負債比率でも、サムスンは2000年104%で2001年78%、2002年68%、2003年56%、2004年51%で持続的に低くなっており、体質改善の様相を見せている。[要出典]
サムスンでは職員たちの内部信頼水準向上と労使間の健全な組職文化活性化プログラムであるGWP(Great Workplace)運動を行っている。1998年にサムスン電子の半導体総括部門が最初に取り入れて以来、2003年から系列社(三星火災、三星SDI、三星エバーランド、三星物産、第一毛織、三星ネットワークス等)でGWPを取り入れている。2006年にはサムスン電子の9社の子会社と80社の海外法人、130の海外事業場でGWPを拡大適用すると発表した。
青い楕円のロゴマークは1993年から使用されている。その前は社名の通り、三つの星が輝くロゴマークが使われていた。
創業家一家は極秘で何回も日本を訪問しているが、日本への製品供給は消極的である。[要出典]
[編集] 三星精神
- 「顧客第一」
- 「世界への挑戦」
- 「未来の創造」
[編集] 主な構成企業
- サムスン電子(証券コード:5930)
- サムスンSDI(証券コード:6400、旧・三星電管) プラズマパネル世界最大手、携帯電話用 小型液晶・OLED生産
- サムスン電機(証券コード:9150) 電子部品製造
- サムスン重工業(証券コード:10140)
- サムスンエンジニアリング(証券コード:28050) プラント建設
- サムスンテクウィン(証券コード:12450) 航空機部品、デジタルカメラなど製造
- 第一毛織(証券コード:1300) 毛織から合成樹脂、電子材料へ進出
- サムスン火災海上保険(証券コード:810)
- サムスン証券(証券コード:16360) 証券業界で韓国最大手
- サムスン生命(非上場)
- サムスン物産(証券コード:830)
- ホテル新羅(証券コード:8770) ソウルの最高級ホテル
- エスワン(証券コード:12750) 韓国最大手の警備会社(セコムと合併した会社)
- 第一企画(証券コード:30000) 韓国最大手の広告代理店、芸能人Xファイル事件の震源地
- サムスンSDS(非上場) 韓国最大のシステムインテグレータ
- サムスンエバーランド(非上場) ソウル南方の京畿道龍仁市にある遊園地
- サムスン経済研究所(非上場)SERIJapan
[編集] その他関連企業
- ルノーサムスン(旧・三星自動車)
- 中央日報
- CJ(旧・第一製糖、1995年頃まで三星グループの企業だった)CJグループを参照。
- S-LCD(サムスン電子とソニーとの合弁で設立された、液晶パネル製造会社)
[編集] 外部リンク
- サムスングループ(韓国語)
- サムスングループ(英語)
- サムスングループ紹介(日本語)
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