アレッジド
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性別 | 牡 |
---|---|
毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1974年5月4日 |
死没 | 2000年6月23日 |
父 | ホイストザフラッグ |
母 | プリンセスパウト |
生産 | クレイボーン・ファーム |
生国 | アメリカ合衆国 |
馬主 | ロバート・サングスター他 |
調教師 | ヴィンセント・オブライエン |
競走成績 | 10戦9勝 |
獲得賞金 | 49,272ポンド +2,520,000フラン |
アレッジド(Alleged)は、アイルランドの競走馬。父はアメリカ2歳チャンピオン、ホイストザフラッグ、母は同じくアメリカの競走馬で重賞を4勝したプリンセスパウトである。曽祖父リボーが成し遂げて以来の凱旋門賞連覇を達成した。
目次 |
[編集] 生涯
当歳時に4万ドルでモンティ・ロバーツに購入されたアレッジドは、ロバーツの初期調教によって素質を引き出され、ハリウッド競馬場でのセールにおいて17万5000ドルでビリーマクドナルド、ロバート・サングスターらに落札された。
アイルランドに渡ったアレッジドは名調教師ヴィンセント・オブライエンに任された。この厩舎の同期にはザミンストレル等多くの後の名馬がおり、アレッジドは数多くの期待馬を擁するこの厩舎の中では当初目立った存在ではなかった。そのためか2歳時はドネリーズハロウステークスを8馬身差で勝ったのみで終えている。
翌4月になりバリードイルステークスを楽勝すると、重賞ロイヤルウィップステークスに挑んだ。アレッジドは33倍の低評価だったが僚馬ヴァリンスキーを破り初重賞制覇を達成する。そして次走のガリニュールステークスを1馬身、先祖の名を冠したグレートヴォルティジュールステークスで7馬身差で圧勝するとセントレジャーステークス出走を決定。セントレジャーステークスには女王陛下の持ち馬ダンファームラインがオークスに次ぐクラシック2勝目を目標に出走していた。レースではアレッジドが2番手に付けダンファームラインがその直後を追走、直線では後続を10馬身も引き離しこの2頭の激しい叩き合いになったが、ゴール前にダンファームラインが抜けだしアレッジドは2着に敗れた。このレースがアレッジドにとって最初で最後の敗北になる。次走の凱旋門賞では1番人気に押されると、スタートから先頭に立ちそのままゴールまで駆け抜け初GI制覇が凱旋門賞になった。
翌年は3代父リボーの後を追いキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスと凱旋門賞を予定していた。ロイヤルウィップステークスを連覇した後ウィルス性の感冒にかかりキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスを回避する。幸いなことに大事には至らなかったのでプランスドランジュ賞に出走させると、ここをコースレコードで快勝し、リボー以来の凱旋門賞連覇のため凱旋門賞に出走した。凱旋門賞では前年ほど強敵が集まらなかったこともあり、ほとんど馬なりでトリリヨンに2馬身を付けて楽勝した。
凱旋門賞を最後に引退。当時の最高額になる1600万ドルでシンジケートが組まれ、アレッジドのために作られたウォルマックファーム(アメリカ)で種牡馬入りした。産駒はミスアレッジド(ブリーダーズカップ・ターフ、ヴェルメイユ賞)、ローソサエティー(アイリッシュダービー)、ミッドウェイレイディー(1000ギニー、オークス)、シャントゥ(セントレジャーステークス、ミラノ大賞典)等の一流馬、100頭のステークスウイナーを輩出したが、1997年に種牡馬を引退。2000年に老衰で27年の生涯を閉じた。
[編集] 競走成績
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 着順 | 距離 | 着差 | 騎手 | 1着(2着)馬 |
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1976.11.01 | カラ | ドネリーズハロウS | 1着 | 芝7f | 8馬身 | T.マーフィー | (不明) | |
1977.04.20 | レパーズタウン | バリードイルS | 1着 | 芝10f | 2馬身 | T.マーフィー | (Hard Road) | |
05.13 | カラ | ロイヤルウィップS | G3 | 1着 | 芝12f | 1馬身 | P.マシュース | (Valinsky) |
05.28 | カラ | ガリニュールS | G2 | 1着 | 芝12f | 1馬身 | L.ピゴット | (Orchestra) |
08.17 | ヨーク | グレートヴォルティジュールS | G2 | 1着 | 芝12f | 7馬身 | L.ピゴット | (Classic Example) |
09.10 | ドンカスター | セントレジャー | G1 | 2着 | 芝14f127y | 1 1/2馬身 | L.ピゴット | Dunfermline |
10.02 | ロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 1着 | 芝2400m | 1 1/2馬身 | L.ピゴット | (Balerino) |
1978.05.12 | カラ | ロイヤルウィップS | G3 | 1着 | 芝12f | 2 1/2馬身 | L.ピゴット | (Irish Riddle) |
09.17 | ロンシャン | プランスドランジュ賞 | G3 | 1着 | 芝2400m | 2 1/2馬身 | L.ピゴット | (Louksor) |
10.01 | ロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 1着 | 芝2400m | 2馬身 | L.ピゴット | (Trillion) |
[編集] 主な産駒
- Miss Alleged(ブリーダーズカップ・ターフ、ハリウッドターフカップ)
- Law Society(アイリッシュダービー)
- Midway Lady(オークス、1000ギニー)
- Shantou(セントレジャーステークス、ジョッキークラブ大賞、ミラノ大賞典)
- Sir Harry Lewis(アイリッシュダービー)
- Strategic Choice(アイリッシュセントレジャー、ミラノ大賞典)
- Hours After(ジョッケクルブ賞)
- Legal Case(チャンピオンステークス)
- Muhtarram(アイリッシュチャンピオンステークス)
- フェアジャッジメント(日輸入)
[編集] 血統表
アレッジドの血統 (リボー系/War Admiral3×4=18.75%) | |||
父
Hoist the Flag 1968 鹿毛 |
Tom Rolfe 1962 鹿毛 |
Ribot | Tenerani |
Romanella | |||
Pocahontas | Roman | ||
How | |||
Wavy Navy 1954 鹿毛 |
War Admiral | Man o'War | |
Brushup | |||
Triomphe | Tourbillon | ||
Melibee | |||
母
Princess Pout 1966 鹿毛 |
Prince John 1953 栗毛 |
Princequillo | Prince Rose |
Cosquilla | |||
Not Afraid | Count Fleet | ||
Banish Fear | |||
Determined Lady 1959 黒鹿毛 |
Determine | Alibhai | |
Koubis | |||
Tumbling | War Admiral | ||
Up the Hill F-No.2-s |
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