ヴィンセント・オブライエン
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ヴィンセント・オブライエン(Michael Vincent O'Brien、1917年4月9日 - )は、アイルランドの元調教師。英ダービー6勝など、数々のレースを制した。2003年には、英レーシング・ポスト紙のRacing Great 100で1位に選出され、競馬界において最も偉大な調教師の一人である。英ダービー馬セクレトの調教師だったデイヴィッド・オブライエンは実の息子。なお、現在世界一の調教師の一人とされるエイダン・オブライエンとは血縁関係はない。
アイルランドのコーク州に生まれたヴィンセント・オブライエンは、まず障害競走の調教師として頭角を表す。グランドナショナルを3度勝ち、さらにコテージレーク(Cottage Rake)という馬でチェルトナムゴールドカップを3連覇する。1951年、ティペラリー州に厩舎を開設し、平地競走に進出する。1962年にラークスパー(Larkspur)で英ダービーを初めて勝つと、その後ニジンスキーやザミンストレルなどで6度制した。中でもニジンスキーではレスター・ピゴット騎手とのコンビでイギリスクラシック三冠を制した。ピゴットは、1960年代から1970年代にかけてヴィンセント・オブライエンの管理馬で多くの大レースを制した。1970年代にはロバート・サングスターとヴィンセント・オブライエンの娘婿であるジョン・マグナーと共にクールモア・スタッドやバリードイル厩舎を設立し、成功を収める。この成功はノーザンダンサー系の競走馬の活躍によるところが大きい。
ヴィンセント・オブライエンの調教師引退後、バリードイル厩舎はエイダン・オブライエンに引き継がれた。
[編集] 主な管理馬
- サーアイヴァー(英ダービー、2000ギニー)
- ニジンスキー(イギリスクラシック三冠、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、アイリッシュダービー)
- ザミンストレル(英ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス、アイリッシュダービー)
- アレッジド(凱旋門賞2回)
- エルグランセニョール(2000ギニー、アイリッシュダービー)
- サドラーズウェルズ(アイリッシュ2000ギニー)