ザミンストレル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| 性別 | 牡 |
|---|---|
| 毛色 | 栗毛 |
| 品種 | サラブレッド |
| 生誕 | 1974年 |
| 死没 | 1990年9月3日 |
| 父 | ノーザンダンサー |
| 母 | フルール |
| 生産 | エドワード・テイラー |
| 生国 | カナダ |
| 馬主 | ロバート・サングスター |
| 調教師 | ヴィンセント・オブライエン |
| 競走成績 | 9戦7勝 |
| 獲得賞金 | 333,347ポンド |
ザミンストレル（The Minstrel）は、カナダで生まれ、アイルランドで調教された競走馬・種牡馬。1976年から77年にかけてイギリス・アイルランドで走り、イギリス年度代表馬になる等活躍した。馬名ミンストレルは吟遊詩人の意。
ノーザンダンサー産駒らしく、15ハンド3インチ（約160cm）とあまり大きくない体格をしていた。 ケンタッキー州のキーンランドセレクトセールでロバート・サングスターに20万ドルで競り落とされると、ヴィンセント・オブライエンの元に預けられる。遼馬にはザミンストレル引退後に活躍するアレッジドもいたが、アレッジドが遅咲きの名馬だったのに対して、ザミンストレルは早く引退したため一度も対戦していない。
現役時代を簡単に説明すると、3歳時は3戦3勝。G1デューハーストステークスなどに勝っている。翌春は初戦2000ギニートライアルステークスを勝ち、イギリスとアイルランドの2000ギニーを連戦するも3着と2着。エプソムダービーでは勝負強いところを見せ、ホットグローヴとの叩き合いを制した。続くアイリッシュダービーも1馬身半差で連勝した。古馬との初対戦となるキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスでもオレンジベイとの叩き合いを制して優勝している。この後はアメリカ合衆国に遠征する計画もあったが、折りしもヨーロッパで馬の感染症が流行、すでに900万ドルのシンジケートが組まれていたため種牡馬入りを優先し、そのまま引退した。
引退後はアメリカのウインドフィールズ牧場で供用された。大種牡馬の多いノーザンダンサー産駒の中ではそれほど目立つ存在ではなかったが、G1馬を多数輩出し種牡馬としても成功した。1990年9月3日、蹄葉炎により安楽死。遺体はオーバーブルック牧場に埋葬されている。
[編集] 競走成績
1996年（3戦3勝）
- デューハーストステークス（G1）、ラークスパーステークス（G3）
1987年（6戦4勝）イギリス年度代表馬
- エプソムダービー（G1）、アイリッシュダービー（G1）、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス（G1）、2000ギニートライアルステークス（G3）
[編集] 主な産駒
- オープニングヴァース（ブリーダーズカップ・マイル）
- メロディスト（アイリッシュオークス、伊オークス）
- ミュージカルブリス（1000ギニー）
- レミグラン（プール・デッセ・デ・プーラン、リュパン賞）
- パレスミュージック（チャンピオンステークス、シガーの父）
| ザミンストレルの血統 （ノーザンダンサー系） | |||
|
父
Northern Dancer 1961年 鹿毛 |
Nearctic 1954年 黒鹿毛 |
Nearco | Pharos |
| Nogara | |||
| Lady Angela | Hyperion | ||
| Sister Sarah | |||
| Natalma 1957年 鹿毛 |
Native Dancer | Polynesian | |
| Geisha | |||
| Almahmoud | Mahmoud | ||
| Arbitrator | |||
|
母
Fleur 1964年 鹿毛 |
Victoria Park 1957年 鹿毛 |
Chop Chop | Flares |
| Sceptical | |||
| Victoriana | Windfields | ||
| Iribelle | |||
| Flaming Page 1959年 鹿毛 |
Bull Page | Bull Lea | |
| Our Page | |||
| Flaring Top | Menow | ||
| Flaming Top F-No.8-f | |||
カテゴリ: 1974年生 (競走馬) | 1990年没 | サラブレッド | カナダ生産の競走馬 | アイルランド調教の競走馬
